ドイツOP優勝の陳夢が世界ランキング1位を堅守

写真：ランクトップの陳夢（中国）/提供：ittfworld

最新、2月の卓球世界ランキングが発表された。先日行われたITTFワールドツアー・ドイツOPの結果が反映されている。

上位3選手は先月から変動がなかった。ドイツOPで、女子シングルスと女子ダブルスの2冠を達成した陳夢（チェンムン・中国）がポイントをさらに伸ばし、1位を堅守。これで陳夢は、2019年6月から、9ヶ月連続でランクトップを保持していることになる。

2位は、卓球帝国の超新星・孫穎莎（スンイーシャ・中国）、3位には日本のエース、伊藤美誠という日中のライバルが続けてランクイン。

写真：ドイツOP準優勝の丁寧（中国）/提供：ittfworld

ドイツOP準々決勝で孫穎莎を下した王曼昱（ワンマンユ・中国）は、世界女王・劉詩雯（リュウスーウェン・中国）を抜かし、4位へ。

劉詩雯は5位、ドイツOP準優勝の丁寧（ディンニン・中国）は先月から1つ順位を上げ6位、ベスト4に入った朱雨玲（ジュユリン・中国）が7位と、世界ランキングでは、伊藤が中国の分厚い壁を一人突き破っている様子が見てとれる。

伊藤、石川、平野はランク維持　中国選手の壁高く

写真：ドイツOP準々決勝で対戦した丁寧（写真手前）と伊藤美誠（写真奥）/提供：ittfworld

東京五輪代表候補に選出された伊藤美誠は3位、石川佳純は9位、平野美宇は11位と先月と順位は変わらず。

ドイツOPの女子シングルスでは、平野が1回戦で銭天一（チェンティエンイ・中国）に、石川が2回戦で孫穎莎に、そして伊藤が準々決勝で丁寧に敗戦を喫し、中国選手の厚い壁を前にポイントを伸ばすことができなかった。

写真：ドイツOP準優勝を果たした石川佳純（写真左）・平野美宇（写真右）ペア/提供：ittfworld

しかし、女子ダブルスでは、石川/平野ペアが中国の丁寧/孫穎莎に勝利し準優勝、混合ダブルスでは伊藤/水谷ペアも準優勝を果たすなど、ダブルスで見事な結果を残しており、東京五輪に向け、好スタートをきったと言えるだろう。

写真：佐藤瞳/提供：ittfworld

4番手はランキング18位の佐藤瞳。世界トップクラスのカットマンとして、2020年3月に行われる世界選手権団体戦において、協会推薦によって日本代表に選出された。

全日本女王・早田ひな、順位2つ上げ5番手へ

写真：早田ひな/提供：ittfworld

1月の全日本選手権を制し、見事世界選手権団体戦メンバーに選出された、新女王・早田ひなは、先月から順位を2つ上げ21位に。

ドイツOP女子シングルスでは、予選トーナメントを突破し、本戦1回戦で、世界ランキング8位の馮天薇（フォンティエンウェイ・シンガポール）を撃破する活躍を見せ、日本選手の５番手につけた。

23位に加藤美優、38位に芝田沙季、39位には橋本帆乃香がそれぞれ入っており、日本女子の層の厚さが伺える。また、49位には、昨年のグランドファイナル女子ダブルス優勝者の、15歳・木原美悠がランクイン。自身初のトップ50入りを果たした。

いよいよ2月から、ITTFワールドツアー2020が本格的にスタートする。また、東京五輪代表の3人に、世界トップクラスのカットマン・佐藤と、新女王・早田を加えた布陣で戦う、世界選手権団体戦もまもなくだ。まだまだ寒い2月の中でも、熱い卓球界に注目していきたい。

女子世界ランキングトップ10

1（1）　陳夢（中国）　　　　17015
2（2）　孫穎莎（中国）　　　15460
3（3）　伊藤美誠（日本）　　14720
4（5）　王曼昱（中国）　　　14425
5（4）　劉詩雯（中国）　　　14400
6（7）　丁寧（中国）　　　　 13450
7（6）　朱雨玲（中国）　　　13015
8（8）　馮天薇（シンガポール）　　11100
9（9）　石川佳純（日本）　　10950
10（10）　鄭怡静（チャイニーズタイペイ）　　10915
選手名右の数字はランキングポイント　順位右の（）内は先月世界ランキング

日本女子世界ランキング（50位まで）

3（3）　伊藤美誠　　　14720
9（9）　石川佳純　 10950
11（11）　平野美宇　　10815
18（17）　佐藤瞳　　　　8550
21（23）　早田ひな　　　7745
23（22）　加藤美優　　　7585
38（43）　芝田沙季　　　 5945
39（46）　橋本帆乃香　　 5885
49（51）　木原美悠　　　 5395