文:ラリーズ編集部
今回は、中国の新星にして、既に国際大会でタイトルを掴み始めている趙子豪(ジャオズーホウ・中国)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
趙子豪とは?
趙子豪は、2018年から突如国際大会に現れた中国の新星にして、急成長を遂げている選手です。2018年にベラルーシオープンで2種目の優勝、2019年にはオーストリアオープンで準優勝と、若手ながら世界のトップに向かって着実に成長している選手ともいえます。
趙子豪のプロフィール
趙子豪(ジャオズーホウ/Zhao Zihao)は1997年6月1日生まれの27歳(2024年6月時点)で、中国の南京市出身です。現在は中国スーパーリーグで上海チームに所属し、許昕(シュシン・中国)らとともに活躍しています。2016年の国内選手権の団体戦では優勝を飾っています。
中国代表チームには2013年から所属しながらも国際大会への出場が本格的になったのは2017年からです。それまでは中国国内の大会に多く出場していました。かつて、ティモ・ボル(ドイツ)と対戦してこともありその時は1-4で敗れたものの、“この選手は才能がある”とティモ・ボルが称えたというエピソードもあります。
2018年に国際大会で優勝を飾ると、その後は一気に成長し、2019年のユニバーシアードで男子シングルス準優勝を飾りました。同じ年のオーストリアオープン男子シングルスでは、プラチナシリーズの国際大会で初の決勝進出を果たし、準優勝に輝きました。
趙子豪のプレースタイル
趙子豪の戦型は右ペンホルダー裏裏の攻撃型で、元中国代表の王皓(ワンハオ・中国)を彷彿とさせる綺麗な両ハンドドライブが特徴です。裏面打法から繰り出されるバックハンドの攻撃はとても速く、相手コートをノータッチで抜くこともしばしばあります。
ぺンドラの主流はフォア主戦型で、多少バック側に来ても回り込んでフォアハンドドライブで返球することが多かったです。“世界最強のペンドラ”と称される許昕がまさにフォア主戦型の代表例と言えます。ところが、近年は裏面打法が普及したことにより、バックハンドドライブを軸に戦うペンドラの選手が増加してきています。黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)がその代表例と言えます。
趙子豪は特にバックハンドドライブを多用する選手で、攻撃のほとんどが裏面ドライブです。また、フォアハンドも威力を持っているため、相手にしたらとても厄介な選手です。
趙子豪の使用用具
趙子豪の使用用具は、現在調査中です。
趙子豪の世界ランキング
趙子豪の世界ランキングは214位(2024年6月時点)で、最高ランキングは22位(2020年2月)です。
趙子豪の主な成績
2018年 | ベラルーシオープン | 男子シングルス:優勝、U21男子シングルス:優勝 |
2019年 | スウェーデンオープン | 男子シングルス:ベスト8 |
チェコオープン | 男子ダブルス:ベスト8 | |
ブルガリアオープン | 男子シングルス:準優勝 | |
ユニバーシアード | 男子シングルス:銀メダル | |
オーストリアオープン | 男子シングルス:準優勝 | |
2020年 | ドイツオープン | 男子シングルス:ベスト8 |
2021年 | WTTコンテンダーラシュコ | 男子ダブルス:優勝(ペア:林高遠) |
2022年 | WTTフィーダードーハ | 男子シングルス:優勝 |
WTTコンテンダーチュニス | 男子ダブルス:準優勝 |
まとめ
貴重となるペンドラのトップ選手として、国際大会でタイトルを獲得できるか。今後の彼の活躍に注目です。