文:ラリーズ編集部
<デュッセルドルフ・マスターズ第1戦 2020年6月1日~6月2日>
6月1日、2日に渡り、デュッセルドルフ・マスターズ第1戦が行われ、“ドイツの皇帝”ことティモ・ボル(最新世界ランキング10位)が優勝を果たした。
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デュッセルドルフ・マスターズとは
デュッセルドルフ・マスターズとは、ドイツ卓球連盟の支援のもと、ブンデスリーガの強豪チームであるボルシア・デュッセルドルフが主催しているシングルスの大会のことだ。
第1週は6月1日~2日、第2週は6月8日~9日の2日間で開催され、第3週以降は平日3日間で試合が行われる。最大16名の参加選手によるトーナメント方式で毎週争われ、成績上位8選手による決勝トーナメントで締めくくられる。
ゲームごとのコートチェンジや試合後の握手がなかったり、無観客での開催であったりと新型コロナウイルスの感染予防を徹底した中で開催されている。
第1週はティモ・ボルが優勝
新型コロナウイルスの影響により、久々の試合となったが、1回戦では、ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ・同11位)やベネディクト・デューダ(ドイツ・同39位)らが順当に勝ち上がった。
続く準々決勝では、邱党(キュウダン・ドイツ・同52位)が、オフチャロフを下す番狂わせを起こす。邱党は、リオ五輪時に水谷隼(木下グループ)のプライベートコーチを務めるなど名指導者として知られる邱建新氏(キュウジェンシン・木下グループ総監督)の愛息としても知られている。
写真:2019香港OPでの邱党/撮影:ラリーズ編集部
試合後、勝利した邱党は、「お互いのことをよく知っているし、一緒に練習しているからね。隠し事はほとんどない」とやり慣れていることを勝因として挙げた。
一方、敗れたオフチャロフは、「まだいつものリズムを取り戻せていないが、十分な時間は残っている。こういった大会は、自分にとって間違いなく良いもの」と試合勘を取り戻すことに苦労しているようだ。
写真:ステファン・メンゲル(ドイツ)/提供:ittfworld
勢いに乗る邱党を準決勝でステファン・メンゲル(ドイツ・同140位)が打ち破り、ボルとの決勝に駒を進めた。決勝は、ボルが貫禄を見せ、ゲームカウント3-1で勝利を掴んだ。
ボルは試合後「決勝戦は、ラリーもトップクラスだった。本当にハードだったけど、久しぶりの大会で、とても満足している」とコメントした。
デュッセルドルフ・マスターズ第2戦は6月8,9日の2日間に渡って開催される。
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デュッセルドルフ・マスターズ第1戦結果
1回戦
〇ベネディクト・デューダ 3-0 Gerrit Engemann
〇ステファン・メンゲル 3-1 Dennis Klein
〇アントン・ケルベリ 3-0 Nils Hohmeier
〇オマー・アサール 3-0 Alberto Miño
〇ドミトリ・オフチャロフ 3-1 ムン・ファンボー
〇ティモ・ボル 3-0 Kirill Fadeev
〇クリスチャン・カールソン 3-1 Cédric Meissner
〇邱党 3-0 Tobias Hippler
準々決勝
〇ティモ・ボル 3-1 アントン・ケルベリ
〇ステファン・メンゲル 3-0 ベネディクト・デューダ
〇クリスチャン・カールソン 3-0 オマー・アサール
〇邱党 3-2 ドミトリ・オフチャロフ
準決勝
〇ティモ・ボル 3-1 クリスチャン・カールソン
〇ステファン・メンゲル 3-1 邱党
決勝
〇ティモ・ボル 3-1 ステファン・メンゲル