文:川嶋弘文(ラリーズ編集部)
7月31日、日本卓球協会(JTTA)は新型コロナウイルス感染予防のため、10月31日から長崎県にて開催予定だった「全国レディース大会ブロック10月大会・九州ブロック」の中止を公式ホームページで発表した。
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コロナで多くの全国大会、予選が中止に
これで中止となった2020年度のJTTA主催大会は18大会目となり、中止となった大会の中には、例年であれば都道府県予選会を実施していたものもあり、今年はその予選会も軒並み中止となっている。
感染と風評のリスクを考慮し、全国から不特定多数が集まる試合の実施を早めに見送る判断は、当然と言える。
地元での大会、練習は再開の機運も
一方で、リスクを最小限に抑えながら、大会を開催する動きもある。
全国の都道府県で中学・高校3年生の引退試合として夏の総体の代替試合の実施がなされたり、東京都卓球連盟主催のクラブ対抗戦「東卓リーグ戦」や卓球場主催の小規模大会など、全国各地でプレーヤーたちが県をまたがず、地元で競技を楽しむ環境が戻りつつある。
都内の卓球場でも、アルコール消毒や定期換気に加え、コーチがマスクをしながら指導をするなど、コロナ前と風景は変わったものの、客足は緊急事態宣言前の水準の7割〜8割程度に回復している(複数の卓球場への当社電話調査による)という。
再開時には十分な注意を
久しぶりの運動再開の際にはケガのリスクが高まり、また8月は猛暑に伴って熱中症のリスクが高まる時期でもある。コロナ対策の徹底はもちろんのこと、それ以外のリスクにも気を配りながら、適度な運動負荷の卓球で汗を流し、心身共の健康を維持したいところだ。
また、大会や教室の主催者が、様々なリスクを負いながらも、プレーヤーのために細心の注意を払って環境を整えていることへの感謝も忘れてはならない。