今回は、ユース時代からヨーロッパで活躍しているリュウ・ジャ(オーストリア)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
リュウ・ジャとは?
リュウ・ジャは、中国で幼少期を過ごしたのちオーストリアに拠点を移してオーストリア代表としてヨーロッパをはじめ世界で活躍している選手です。五輪にも4大会連続で出場し、5大会目となる東京五輪にも出場することが決まっています。
ヨーロッパでは、トップ12やヨーロッパ選手権で優勝の経験を持つトップクラスの選手で、国際大会でもベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)やチャン・リリー(アメリカ)に勝利するほどの実力があります。
得意なバックハンドを武器に、ユース時代にはヨーロッパを代表する選手にまで実力をつけていました。それではリュウ・ジャのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
リュウ・ジャのプロフィール
リュウ・ジャは、1982年2月16日生まれの43歳(2025年5月時点)です。中国の北京出身で、幼少期にスポーツ学校で卓球の練習をしていました。その後、オーストリアに移住して16歳の誕生日にオーストリアの市民権を得ました。
国際大会では主にヨーロッパで好成績を残していて、1998年のヨーロッパユース選手権ではジュニア女子の部でシングルスとダブルス、そして混合ダブルスの3冠を達成しています。ヨーロッパ選手権大会でも2005年に女子シングルスで優勝、2008年、2010年に準優勝と、ヨーロッパを代表する選手の1人として活躍しています。
ヨーロッパだけでなく、五輪にも2000年のシドニーから4大会連続で出場していて、2021年の東京五輪にもオーストリア代表として出場することが決まっています。また、プロツアーでも何度か優勝した経験があるほか、常に上位に進出しています。
リュウ・ジャのプレースタイル
リュウ・ジャは左シェーク裏裏の攻撃型で、緩急を自在に操るバックハンドと打点の早い両ハンドの攻撃が特徴の選手です。
リュウ・ジャのバックハンドは、ブロックで柔らかくとらえる時とカウンターする時を自在に使い分けることができます。ブロックの中でも、強めに当ててカウンター気味に返すブロックと薄くとらえて緩く返すブロックがあり、使い分けることで相手を前後に揺さぶることができますが、リュウ・ジャは特に薄くとらえるブロックが得意です。これが得意な選手は他に松平健太(ファースト)が代表例として挙げられます。
リュウ・ジャの場合はカウンターも得意であるため、前後の揺さぶりが上手です。それに加えてコースの打ち分けもできるため相手にとってはやりにくい選手です。
リュウ・ジャの使用用具
リュウ・ジャはBUTTERFLYの契約選手で、ラケットは『インナーフォース レイヤー ALC』、ラバーは両面に『テナジー05』を使用しています。
「ディグニクス」シリーズが発売される以前は、特殊素材のラケットに『テナジー05』を両面貼るトップ選手が多数を占めていました。セルロイド製のボールからプラスチック製のボールに変更されてもその性能はほとんど落ちることなく、打球感を好んで使用する選手もいます。
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リュウ・ジャの世界ランキング
リュウ・ジャは2025年5月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは9位(2014年5月)です。
リュウ・ジャの国際大会での主な成績
| 2008年 | シンガポールオープン | 女子シングルス:ベスト8 |
| オーストリアオープン | 女子シングルス:ベスト8 | |
| ドイツオープン | 女子シングルス:優勝 | |
| グランドファイナル | 女子シングルス:ベスト8 | |
| 2009年 | スロベニアオープン | 女子シングルス:ベスト8 |
| ベラルーシオープン | 女子シングルス:ベスト4 | |
| 中国オープン | 女子シングルス:ベスト8 | |
| 2012年 | チェコオープン | 女子シングルス:優勝 |
| 2013年 | チェコオープン | 女子シングルス:ベスト8 |
| 2014年 | ハンガリーオープン | 女子シングルス:優勝 |
| カタールオープン | 女子シングルス:準優勝 | |
| チェコオープン | 女子シングルス:ベスト8 | |
| スウェーデンオープン | 女子シングルス:ベスト8 | |
| 2015年 | ハンガリーオープン | 女子シングルス:ベスト8 |
まとめ
ヨーロッパを支えてきた実力派が、5大会連続出場となる五輪の舞台で勝利をつかむことができるのか。今後の彼女の活躍に期待です。








