卓球技術・コツ 【卓球技術】表ソフト必見!表ソフトのフォアドライブ習得の3つのポイント
2021.11.02
文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
表ソフトを使用している選手にとって、角度打ちだけでなくドライブも試合で勝つ上で非常に大事な技術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第8回では、表ソフトのフォアドライブのコツと練習法を、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)
このページの目次
表ソフトのフォアドライブ
加藤拓也(以下、加藤):今回は表ソフトのドライブについて解説していきたいと思います。
表ソフトもしっかりドライブすることによってそれだけで点になることもありますし、そこから自分のスマッシュに繋げることもやりやすくなります。
表ソフトのドライブを覚えるために重要なポイント
加藤:表ソフトがドライブを覚える上で大事なポイントを大きく分けて説明していきます。
1.ラケットを速く振りすぎない
加藤:1つめのポイントとしては、ラケットを速く振りすぎないということです。
質の高いドライブを打とうと思ったら、スイングのが速ければ速いほど良いですが、まず基本のドライブを覚える上では、変に速く振りすぎてしまうとボールがスリップして落ちてしまいます。
まずはボールをラバーに食い込ませることを意識しましょう。ラケットをラバーにしっかり持たせて打つという感覚を身につけるためにも、少しスイングを遅くすることが大事です。
また、その時にラケット面はあまり上に向けない方が良いです。ボールに対して真っ直ぐの角度を作ってあげましょう。
2.打球点
加藤:2つめのポイントは打球点です。
打球点は速いところを捉えましょう。そうすることによって、相手の回転の勢いを借りることができるので、少ない力でボールを飛ばすことができます。
ただし打球点が速いからといって、手打ちにならないように。打球タイミングが速い所にしっかり体を合わせることが大事になってきます。
3.体が伸び上がらない
加藤:3つめのポイントは、体が伸び上がらないことです。ドライブだからといって上に振りすぎてしまうとオーバーミスをしてしまいます。腕自体は下から上に振って良いのですが、下半身は後ろから前に動かすように意識しましょう。
膝を曲げて股関節や膝を使ってあげることで綺麗なスイングになります。
ボールの下にラケットと体全体が入るようにして、体が真っ直ぐ回るようにスイングをするのが理想です。
実際の練習動画3:52~
加藤:慣れてきたらスイングを速くしても良いです。同じスイングで速いドライブと遅いドライブを使い分けられるようになると相手が嫌がるようなボールになります。
回転量自体は自分から掛けるというよりも勝手についてくるものと思ってもらって良いです。回転量で勝負するのではなく、ボールのスピードや深さで勝負するのがいいかなと思います。
ドライブを使ったシステムの紹介
加藤:ここからは、ドライブを使ったシステムの練習について紹介していきます。
①下回転サーブ→相手のツッツキをクロス側にドライブ→返ってきたボールをスマッシュ
加藤:ドライブを打った後に台との距離が近すぎると次のボールで詰まってしまうのでドライブを打った後に半歩下がることを意識したいですね。
実際の練習動画6:33~
②下回転サーブ→ツッツキを相手のバック側(ストレート)へドライブ→バック側にきたボールを回り込んで強打
加藤:この練習をする上で大事なことは、台との距離感と大きく動くということです。
相手のストレート側にドライブを打つことができれば、次のボールは自分のバック側に返って来やすいので回り込んで打ちたいところです。
体を詰まらせないように、左足を外側に出すようなイメージで大きく回り込みましょう。
実際の練習動画7:26~
まとめ
加藤:今回お伝えした表ソフトのフォアドライブの技術は、非常に重要な技術になってきます。
表ソフトといえども全てのボールをスマッシュできるわけではありません。難しいボール、特に下回転のボールに対して安定したドライブを送ることによってチャンスメイクができるので、是非覚えていただきたい技術です。
裏ソフトほどの威力のあるボールを打つことができないので、表ソフトのドライブは次に繋げるということを意識しましょう。自分の戦い方に合わせて使用してもらうことが大事です。
是非、お試しください!