文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2022-2023シーズン開幕戦>
10日、ノジマTリーグ2022-2023シーズンが開幕。女子開幕戦では、5連覇を狙う日本生命レッドエルフと、昨季4位の木下アビエル神奈川が対戦した。今季から新加入の伊藤美誠擁する日本生命レッドエルフと、石川佳純、平野美宇らを中心に総合力の高い木下アビエル神奈川の対戦は、4–0で日本生命レッドエルフが開幕戦を白星で飾った。
1番:麻生麗名/笹尾明日香 2–0 長﨑美柚/木原美悠
麻生/笹尾ペアと長﨑/木原ペアの対戦となったダブルスは出だしで突き放した麻生/笹尾ペアがリードを守り、1ゲーム目を先取する。
続く2ゲーム目は長﨑/木原ペアがコースを突くフォアハンドで有利にゲームを進めるも、麻生/笹尾ペアに追い上げられ、10–9になったところでタイムアウトを使用。麻生/笹尾ペアの勢いは止まらず長いラリーを制し、11–10で2ゲームを連取。ゲームカウント2–0で勝利をおさめ、チームに流れを引き寄せた。
写真:麻生麗名/笹尾明日香(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
2番:早田ひな 3–1 木原美悠
2番シングルスでは木原美悠が早田ひなと対戦。序盤でリードした木原が早田のサーブに苦しみながらも11–10で1ゲーム目を先取する。続く2ゲーム目は互いに譲らず白熱したラリー戦が展開されるも終盤で2本続けてサービスエースをあげた早田が11–8で取り返す。
3ゲーム目、木原がフォアハンドで得点をあげれば、早田はバックハンドで試合を作る。最後は早田のバックハンドが上回り、3ゲーム目も連取。流れに乗った早田が11–5で4ゲーム目も取り、ゲームカウント3–1で勝利した。試合後、会場を沸かせた二人に2000人を超える観客からは大きな拍手が送られた。
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
3番:伊藤美誠 3–1 平野美宇
3番シングルスは伊藤美誠対平野美宇の同級生対決となった。1ゲーム目は平野が粘り強いラリーで伊藤のミスを誘い、11–7で先取するも、2ゲーム目は伊藤がサーブレシーブで良い展開を作り、平野を翻弄。
11–4で2ゲーム目を取った伊藤は3ゲーム目も食い下がる平野を振り切り、11–8で連取。後がなくなった平野は思い切った両ハンドで得点するも最後はラリーで伊藤に力負け。3–1で伊藤が勝利し、日本生命レッドエルフに勝利をもたらした。
写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部
4番:リ・ジャイ 3–0 石川佳純
リ・ジャイと石川佳純の対戦となった4番シングルスは1ゲーム目から長いラリーの応酬に。石川を左右に振り回したリ・ジャイが1ゲーム目を先取する。リ・ジャイは続く2ゲーム目も安定した両ハンドで石川にペースを握らせず、11–7で連取。
3ゲーム目、2–0で石川はたまらずタイムアウト。流れを変えたい石川だったが鋭いコースに打ち分けられたドライブに対応できず、11–6で3ゲーム目を落とし、リ・ジャイがストレートで快勝。4–0で女王日本生命レッドエルフが開幕戦を白星で飾った。
写真:リ・ジャイ(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
日本生命レッドエルフ 4–0 木下アビエル神奈川
〇麻生麗名/笹尾明日香 2–0 長﨑美柚/木原美悠
11–6/11-10
〇早田ひな 3–1 木原美悠
10–11/11–8/11–10/11–5
〇伊藤美誠 3–1 平野美宇
7–11/11–4/11–8/11–8
〇リ・ジャイ 3–0 石川佳純
11–7/11–7/11–6
試合後の伊藤美誠コメント
Tリーグを初めて戦った感想は
チームW杯の決勝戦を戦っているような感じで、緊張感もありながらも楽しくプレーできました。応援してくれる方もたくさんいて、チームのみんなも盛り上げてくれたので、集中して試合ができました。
初戦がすごく大切だと思っていて、向かっていく強い気持ちで臨めました。
相手を見ながら、自分も思い切っていっていたぶん、足も動いたなと思っています。
TOPS32福岡大会の敗戦から吹っ切れたのか
練習も試合も、挑戦者の気持ちで挑もうと心がけてきました。
特に日本人は、みんな向かってきてくれるので、さらに私はそれを上回ろうという気持ちです。
みんな成長速度が早いので、そこを感じながら私も練習しています。
お客さんも多く、自身への期待値を感じるか
みなさんの近くで試合をできることはなかなか無いし、こんな真っ暗な中での試合は、世界選手権とかの大舞台でないと味わえない雰囲気でした。
場所によっても違いはあると思いますが、私自身も他の選手もいっぱいTリーグを盛り上げて、毎回今日くらいの雰囲気で試合ができるのを楽しみにしています。
写真:伊藤美誠/撮影:ラリーズ編集部