写真:平野美宇(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 平野美宇、世界ランク3位の中国選手に金星 長﨑美柚/シャンシャオナの国際ペアが勝利<卓球・シンガポールスマッシュ2023>
2023.03.14
文:ラリーズ編集部
<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>
13日、WTTの最高峰の戦いであるシンガポールスマッシュ2023は大会6日目を迎え、男女シングルス、混合ダブルスの2回戦と男女ダブルスの1回戦が行われた。
平野が世界ランク3位を破る
写真:平野美宇(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス2回戦に登場した平野美宇(木下グループ)は、世界ランキング3位の王藝迪(ワンイーディー・中国)と対戦した。
第1ゲームから平野がフォアサイドに切る鋭いドライブを駆使しながら王のラリーに食らいつき、バックハンドで押し切る形で先制する。
写真:王藝迪(ワンイーディー・中国)/撮影:ラリーズ編集部
第2ゲームでも多彩なコースに打ち分けながら緩急をつけた攻撃を見せる平野が連続得点を挙げ、勝利まであと1ゲームとなった。しかし、王が得意の粘り強いラリーで持ち直し2ゲームを連取する。
最終ゲームでも王の勢いは止まらないが、徐々に平野がバックストレートへの攻撃を使いながら追いついていく。王が先にマッチポイントを握るも、平野がデュースまで持ち込むと最後は平野のフォアハンドドライブがさく裂。満面の笑みで勝利の喜びを噛みしめた。
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:WTT
一方、同じく2回戦に登場した伊藤美誠(スターツ)は、同世代である銭天一(チェンティエンイ・中国)と対戦。第1ゲームを伊藤が奪うも、銭天一が第2ゲームを取ってゲームカウントは1-1と並ぶ。
第3ゲームでも銭が試合の主導権を握り、伊藤は窮地に追い込まれる。迎えた第4ゲームでは、伊藤の強気のフォアハンドカウンターがさく裂し、接戦を制して勝負は最終ゲームへ。
写真:銭天一(チェンティエンイ・中国)/提供:WTT
最終ゲームの前半は銭がリードするものの、後半では伊藤がリードする形で試合は進み、10-8で伊藤がマッチポイントを握る。しかしここで中国ベンチがタイムアウトを取ると、その後は銭が伊藤のミスを誘う形で得点を重ねる。
最後は伊藤のフォアハンドのボールがオーバーミスとなり、銭に軍配が上がった。
“本当に完璧な試合”戸上がベスト16へ
写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
男子シングルス2回戦には戸上隼輔(明治大)が登場。左利きのジョアン・ジェラルド(ポルトガル)との一戦に臨んだ。左利きのサービスに対するレシーブを課題としていた戸上だったが、得意の速攻攻撃で第1ゲームを奪う。
写真:ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)/撮影:ラリーズ編集部
第2ゲームも戸上が連取する。ジェラルドに隙を与えず、畳みかけるように攻撃を仕掛けた戸上が3-0のストレートで勝利。ベスト16入りを果たした。
試合後に戸上は、「本当に完璧な試合だった。引き続き上を目指して頑張りたい」と語った。
混合複で張本/早田が好発進
写真:張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
混合ダブルス2回戦には張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)ペアが登場した。ロベルト・ガルドシュ/ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)ペア相手に2ゲームを連取し、試合の主導権を握る。
写真:ロベルト・ガルドシュ/ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)/撮影:ラリーズ編集部
第3ゲームではデュースまでもつれ込む接戦となったが、オーストリアのペアがものにした。ここで反撃の狼煙を上げるかと思いきや、第4ゲームで張本/早田ペアがしっかりと抑え、3-1で白星を挙げた。
写真:長﨑美柚(木下グループ)/シャン・シャオナ(ドイツ)/提供:WTT
また、女子ダブルスでは長﨑美柚(木下グループ)とシャン・シャオナ(ドイツ)が国際ペアを組んで出場。LOY Ming Ying/LAI Chloe(シンガポール)ペアとの試合では3-0のストレートで勝利を挙げ、2回戦へと進んでいる。
日本選手の13日の結果と、14日の試合予定は以下の通り。
13日日本選手試合結果
男子シングルス2回戦
〇戸上隼輔(明治大)3-0 ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)
女子シングルス2回戦
〇平野美宇(木下グループ)3-2 王藝迪(ワンイーディ・中国)
伊藤美誠(スターツ)2-3 銭天一(チェンティエンイ・中国)〇
女子ダブルス1回戦
〇長﨑美柚(木下グループ)/シャン・シャオナ(ドイツ)3-0 LOY Ming Ying/LAI Chloe(シンガポール)
混合ダブルス2回戦
〇張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)3-1 ロベルト・ガルドシュ/ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)
14日日本選手試合予定
男子シングルス2回戦
宇田幸矢(明治大) – ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
張本智和(IMG) – キャン・アキュズ(フランス)
女子シングルス2回戦
石川佳純(全農) – シャン・シャオナ(ドイツ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) – 王曼昱(ワンマンユ・中国)
早田ひな(日本生命) – サウェータブット・スターシニー(タイ)
混合ダブルス準々決勝
張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命) – サティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)