文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2023‐2024シーズン 日程:8月19日 場所:小松総合体育館>
927人の観衆が小松総合体育館に詰めかけた金沢ポートの19日のホームマッチ。
先週の金沢市開催のホームマッチで2連敗と苦杯をなめていた金沢ポートだったが、これがTリーグデビューとなった韓国の左腕・趙勝敏(チョスンミン)の2点取りなどもあり、嬉しいホームマッチ初勝利を挙げた。
写真:勝利後の金沢ポートのメンバー/撮影:ラリーズ編集部
金沢ポート、初めてのダブルス勝利
この試合から合流した金沢ポートの助っ人・趙勝敏(チョスンミン・韓国)。ダブルスの上手さを買われ、五十嵐史弥とのコンビでダブルスに臨んだ。
立ち上がりは緊張からかハーフロングのボールを2球連続ミス。しかし、中盤からは徐々に硬さがとれ、持ち前の両ハンドドライブでラリーを優位に展開する。
五十嵐の気迫もチョスンミンに伝わり、相乗効果で勢いに乗って、1ゲーム目を11-9で奪い取った。
写真:趙勝敏と五十嵐史弥(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部
2ゲーム目は中盤に突き放され7-11で落とすが、6-6から始まる最終ゲームは、1点も落とさず、11-6。
金沢ポートが勝利し、先制点を奪った。金沢ポートは創設初のダブルス勝利となった。
2番は吉村真晴に軍配
琉球アスティーダは直近のダブルスで敗れている吉村真晴、金沢ポートは期待の田中佑汰を二番に投入した。直近のノジマカップでは4-1で吉村真晴が勝利している。
1番の勢いに乗っていきたかった田中だったが、2本は落とせないと気を引き締め直した吉村真晴が、11-9,11-9と2ゲーム連続で接戦をものにする。
写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部
吉村真晴の緩いボールを上手く使ったラリー展開に最後までリズムの合わなかった田中。2番はゲームカウント3-0で吉村真晴に軍配が上がった。
キャプテン松平健太が取り返す
3番に登場したのが金沢ポートキャプテンの松平健太と現在早稲田大学2年生の濵田一輝(琉球アスティーダ)。
1ゲーム目、濵田が巧みなサービスとレシーブで主導権を握り、11-6で先取した。
2ゲーム目も濵田が5-1とリードするが、松平がバックサービスや思い切った攻めを見せ、11-10と逆転で奪う。
写真:松平健太(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部
3ゲーム目も濵田が5-1とリードするが、試合巧者のキャプテン松平はじわじわと迫り、またしても逆転で奪取。4ゲーム目はその勢いのまま松平が奪い、1000人近い観衆の大歓声を受け、松平がホームマッチで勝利に王手をかける白星を掴み取った。
趙勝敏、圧巻のプレー
金沢ポートが勝利に王手をかけ、4番で登場したのが趙勝敏(チョスンミン・金沢ポート)と吉村和弘(琉球アスティーダ)だ。
国際大会でも活躍しているチョスンミンが持ち前の力を存分に発揮した。サービス、レシーブ、3球目攻撃と全ての質が高く絶好調のまま、ゲームカウント3-0、最終ゲームは11-1で完勝を収めた。
写真:趙勝敏(チョスンミン・韓国)/撮影:ラリーズ編集部
この結果、金沢ポートはホームマッチ初勝利、シーズン2勝目をあげた。
松平「ただいま」会場「お帰り」
嬉しいホーム初勝利を掴んだ金沢ポート、キャプテンの松平健太選手は勝利インタビューの第一声で「石川県のみなさん、ただいま!」と呼びかけ、会場も「お帰り」と、大きな拍手で応えた。
趙勝敏も「こんなにたくさんのお客さんの中で勝利することができて、とても嬉しい」と、金沢ポートのホームマッチ会場の盛り上がりに驚いていた。
地元の熱い声援を受け、昨季チャンピオンチームの琉球アスティーダを破り、勢いに乗る金沢ポート。
20日の木下マイスター東京戦も、注目必至だ。
〇金沢ポート 3-1 琉球アスティーダ
写真:金沢ポートのベンチ/撮影:ラリーズ編集部
〇五十嵐史弥/趙勝敏(チョスンミン)2-1 周雨(ジョウユー)/吉村真晴
11-9/7-11/11-6
田中佑汰 0-3 吉村真晴〇
9-11/9-11/5-11
〇松平健太 3-1 濵田一輝
6-11/11-10/11-8/11-7
〇趙勝敏(チョスンミン) 3-0 吉村和弘
11-6/11-8/11-1