全国経験者、大学で伸びた者…様々な文武両道プレーヤーが集う"七大戦" 卓球は男子・京都大、女子・東北大が全勝V | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:優勝した京都大学のメンバー/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 全国経験者、大学で伸びた者…様々な文武両道プレーヤーが集う“七大戦” 卓球は男子・京都大、女子・東北大が全勝V

2023.09.11

文:ラリーズ編集部

<第62回全国七大学総合体育大会卓球競技の部 日程:9月6日~10日 会場:東京大学本郷キャンパス御殿下記念館>

9月6日~10日、第62回全国七大学総合体育大会(以下、七大戦)卓球競技の部が、東京大学本郷キャンパス御殿下記念館で行われた。

七大戦とは?


写真:高橋幹太(東京大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

全国七大学総合体育大会、通称「七大戦」とは、北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学の旧帝国大学七つの大学間で行われる体育大会だ。

主管は持ち回りで、各大学の体育会が中心となって運営を行い、参加人数は8,000を超え、学生が主体となって行われるものとしては日本最大級の大会となっている。40を超える競技種目ごとに順位をつけ、総合得点で競い合う。


写真:今田沙來(北海道大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

卓球競技では団体戦がその順位対象となっており、男子は6単1複、女子は4単1複、すべて5ゲームズマッチで行われる。

また、全体順位には関係ないものの、個人戦として男女シングルス・ダブルスも行われ、そちらには各大学の大学院生やOB・OGの出場も認められている。

男子は京都大学が全勝で連覇

実績を持つ選手がスポーツ推薦で入学してくる私立大学とは異なり、難関な入学試験をクリアした文武両道の選手が入学してくる七大学。

しかし、各大学に全国経験者が入学することも多く、この七大戦や8月に行われる全国国公立大学卓球大会で好成績を収めている。また、高校時代に実績がない選手も持ち前の真面目さを活かして練習に取り組むことで大学で成長を遂げ、各大学の主力として戦っている。


写真:各大学の威信をかけて争う団体戦は選手・ベンチともに気合が入る/撮影:ラリーズ編集部

今年は京都大学に、全国高等学校選抜大会シングルス2部に出場経験があり、今大会殊勲賞を受賞した松井智毅、インターハイ出場経験のある井上晴貴、全日本選手権ホープスの部でベスト16に入った太田裕ら強力1年生が加入。


写真:松井智毅(京都大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

九州大学にも全国選抜シングルス2部に出場経験があり、今大会シングルス2位で新人賞も獲得した矢田幹太郎、同じく高校選抜シングルス出場の山口翔大、今大会シングルス3位の松島一史と実力ある1年生が進学している。


写真:山口翔大(九州大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

大阪大学にも全国選抜シングルス出場の山崎慶太が1年生で加わり、北海道大学は予選を突破し今年のインカレに出場しており、ハイレベルな戦いとなった。


写真:山崎慶太(大阪大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

試合は、8月に行われた全国国公立大学卓球大会でダブルス3位に入った栗山遼也(京都大学3年)/松井智毅(京都大学1年)ペアや1、2年生が力を見せた京都大学が、6戦全勝で昨年に続き優勝を果たした。


写真:栗山遼也(京都大学3年)/松井智毅(京都大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

2位が京都大学にのみ敗れ5勝1敗となった九州大学、3位が3勝3敗の3つ巴で抜け出した北海道大学となった。


写真:大平落央樹(北海道大学3年)/桐木隆聖(北海道大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

女子は東北大学が全勝優勝

女子は今大会シングルス準優勝、ダブルス優勝の遠藤まこと(東北大学3年)を擁する東北大学が6戦6勝で優勝を飾った。東北大学は、大阪大学との試合でダブルスとラストをフルゲームで競り勝ち、3-2勝ち。接戦を制して優勝を手にした。


写真:遠藤まこと(東北大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

2位は今大会シングルス3位の今田沙來(北海道大学3年)擁する北海道大学が4勝2敗で入賞、3位には新人賞を獲得した松本ゆりあ(大阪大学1年)が入学した大阪大学が同じく4勝2敗で入った。

七大戦の魅力

試合後はお互いの健闘を称え合い、リーグ戦や入れ替え戦を控える大学にエールを送り、帰路についた選手たち。

年に1度の七大戦で戦い合ったライバルであり仲間でもあるメンバーとは、大学卒業後も卓球やプライベート、ビジネスなどでも交流が続くという。

大学進学後も部活で卓球を続けたいと考えている高校生の皆さん、ぜひ七大学進学も選択肢に入れてみてはいかがだろうか。


写真:七大戦出場者たち/撮影:ラリーズ編集部

2023年七大戦男子団体結果

1位 京都大学 6勝0敗


写真:京都大学/撮影:ラリーズ編集部

2位 九州大学 5勝1敗


写真:九州大学/撮影:ラリーズ編集部

3位 北海道大学 3勝3敗


写真:北海道大学/撮影:ラリーズ編集部

4位 東京大学 3勝3敗
5位 大阪大学 3勝3敗
6位 名古屋大学 1勝5敗
7位 東北大学 0勝6敗

2023年七大戦女子団体結果

1位 東北大学 6勝0敗


写真:東北大学/撮影:ラリーズ編集部

2位 北海道大学 4勝2敗


写真:北海道大学/撮影:ラリーズ編集部

3位 大阪大学 4勝2敗


写真:大阪大学/撮影:ラリーズ編集部

4位 名古屋大学 3勝3敗
5位 東京大学 2勝4敗
6位 九州大学 2勝4敗
7位 京都大学 0勝6敗

2023年七大戦男子個人賞

殊勲賞 松井智毅(京都大学1年)

※団体戦、個人戦を通じて最も活躍のめざましかった選手に送られる


写真:松井智毅(京都大学1年)と遠藤まこと(東北大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

新人賞 矢田幹太郎(九州大学1年)

※令和4年度入学で団体戦、個人戦を通じて最も活躍のめざましかった選手に送られる


写真:矢田幹太郎(九州大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

殊勲賞 佐藤祐(北海道大学2年)

※個人戦の活躍がめざましく、団体戦には出場していない1名に送られる


写真:佐藤祐(北海道大学2年)/撮影:ラリーズ編集部

ゼッケン大賞 岩間陽(北海道大学3年)

※会場の目をくぎづけにするようなゼッケンもしくはコスチューム、パフォーマンスをした選手に送られる


写真:岩間陽(北海道大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

2023年七大戦女子個人賞

敢闘賞 遠藤まこと(東北大学3年)

※団体戦、個人戦を通じて最も活躍のめざましかった選手に送られる


写真:松井智毅(京都大学1年)と遠藤まこと(東北大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

新人賞 松本ゆりあ(大阪大学1年)

※令和4年度入学で団体戦、個人戦を通じて最も活躍のめざましかった選手に送られる


写真:松本ゆりあ(大阪大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

2023年七大戦男子シングルス結果

優勝 坂井崇人(東京大学OB)

準優勝 矢田幹太郎(九州大学1年)


写真:矢田幹太郎(九州大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 松島一史(九州大学1年)


写真:松島一史(九州大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 安達史陽(東京大学2年)


写真:安達史陽(東京大学2年)/撮影:ラリーズ編集部

2023年七大戦女子シングルス結果

優勝 渋谷亜矢子(九州大学2年)


写真:渋谷亜矢子(九州大学2年)/撮影:ラリーズ編集部

準優勝 遠藤まこと(東北大学3年)


写真:遠藤まこと(東北大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 今田沙來(北海道大学3年)


写真:今田沙來(北海道大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 二瓶菜津子(東北大学2年)


写真:二瓶菜津子(東北大学2年)/撮影:ラリーズ編集部

2023年七大戦男子ダブルス結果

優勝 中村文哉(大阪大学大学院卒)/多田浩嗣(京都大学OB)

準優勝 栗山遼也(京都大学3年)/松井智毅(京都大学1年)


写真:栗山遼也(京都大学3年)/松井智毅(京都大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 稲谷柊(九州大学2年)/小澤悟朗(九州大学3年)


写真:稲谷柊(九州大学2年)/小澤悟朗(九州大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 中垣渉(九州大学4年)/谷口遼馬(京都大学4年)

2023年七大戦女子ダブルス結果

優勝 遠藤まこと(東北大学3年)/二瓶菜津子(東北大学2年)


写真:遠藤まこと(東北大学3年)/二瓶菜津子(東北大学2年)/撮影:ラリーズ編集部

準優勝 松本ゆりあ(大阪大学1年)/関遥菜(大阪大学1年)


写真:松本ゆりあ(大阪大学1年)/関遥菜(大阪大学1年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 中村真希(名古屋大2年)/山川彩香(名古屋大4年)


写真:中村真希(名古屋大2年)/撮影:ラリーズ編集部

3位 張石紗帆(北海道大学2年)/今田沙來(北海道大学3年)


写真:張石紗帆(北海道大学2年)/今田沙來(北海道大学3年)/撮影:ラリーズ編集部

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