35歳・馬龍、大逆転勝利で優勝 女子は孫穎莎が逆転で優勝<ITTF男女ワールドカップマカオ2024> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:馬龍(マロン・中国)/提供:ITTF

大会報道 35歳・馬龍、大逆転勝利で優勝 女子は孫穎莎が逆転で優勝<ITTF男女ワールドカップマカオ2024>

2024.04.22

文:ラリーズ編集部

<卓球・ITTF男女ワールドカップマカオ2024 日程:2024年4月15~21日 場所:マカオ(中国)>

21日、WTT男女ワールドカップマカオ2024は大会最終日を向かえ、男女シングルス決勝が行われた。

馬龍が大逆転勝利で優勝

男子シングルス決勝では、35歳の馬龍(マロン・中国)と林高遠(リンガオユエン・中国)が対戦。試合前半は、林のペースで展開する。第1ゲーム序盤、林が大きくリードするも、後半は馬龍に追いつかれ、9-9に。そこからが冷静にチキータを決め、第1ゲームを林が取り切る。


写真:林高遠(リンガオユエン・中国)/提供:ITTF

第2ゲームは中盤まで競り合う展開に。後半は林が4点差をつけマッチポイントを握るも、馬龍が詰め寄り1点差となる。最後は林が馬龍のフリックをカウンターし、11-9で林が第2ゲームをものにする。

第3ゲームは終始林のペースで試合が展開。11-5で林が取り切り、林が悲願の優勝まで残り1ゲームとする。


写真:馬龍(マロン・中国)/提供:ITTF

第4ゲームは展開が一転。馬龍がバックサーブとブロックを駆使し、林を振り回しはじめ、馬龍リードの展開に。林がなんとか詰め寄るも、馬龍が逃げ切り、馬龍が第4ゲームを獲得する。

第5ゲームは林が開始早々4連続得点する展開に。林が逃げ切るかと思われたが、そこから馬龍が怒涛の追撃。衝撃の9点連続得点で、林に付け入る隙を与えず第5ゲームを逆転でものにする。


写真:林高遠(リンガオユエン・中国)/提供:ITTF

第6ゲームは終始馬龍のペースで試合が進み、林は手出しできず。馬龍が第6ゲームを取り、試合はフルゲームへ突入する。

第7ゲームは、序盤は一進一退の攻防となるも、要所で攻めていった馬龍が中盤で突き放し、10-6とする。そこから攻めていった林が2点差とするものの、ラリー戦は馬龍に軍配。ゲームカウント0-3からの大逆転勝利で、フルゲームの末に馬龍が勝利。見事優勝を飾った。


写真:馬龍(マロン・中国)/提供:ITTF

逆転勝利で孫穎莎が優勝

女子シングルス決勝では、孫穎莎(スンイーシャ・中国)と王曼昱(ワンマンユ・中国)が対戦。第1ゲーム序盤は、互いに点を取り合う接戦に。中盤で王がリードを付けると、追う孫から逃げ切り、第1ゲームは王が取る。

第2ゲームも第1ゲームと同じように競り合うも、中盤から競り合いをものにし始めた王が孫を突き放し、王がゲームを連取する。しかし、第3ゲームは展開が一転。孫が早い段階で競り合いを抜け出し、王を完全に突き放し、11-4で孫が第3ゲームを獲得する。


写真:孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:ITTF

第4ゲームは、中盤から気迫を見せた王が6連続得点の快進撃を見せ、ゲームをものにし、勝利まであと1ゲームとする。

第5ゲームは中盤まで孫がリード。しかし、終盤にかけて王が詰め寄り、8-8に。後がない孫が冷静にラリーを続け、なんとか王から逃げ切り、第5ゲームは孫に軍配が上がる。


写真:王曼昱(ワンマンユ・中国)/提供:ITTF

第6ゲームは終始孫のペースで試合が展開。11-5で孫が取り切り、試合はフルゲームへ突入する。第7ゲームは、孫がリードし、王が追いかける展開に。

なんとか王が終盤で追いつき、9-9とするも、孫がサーブからの得意の展開で攻め切り得点。孫がゲームカウント1-3からのフルゲームでの逆転勝利を成し遂げ、見事優勝を飾った。


写真:孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:ITTF

最終結果

男子シングルス


写真:男子シングルス表彰式/提供:ITTF

金メダル:馬龍(マロン・中国)
銀メダル:林高遠(リンガオユエン・中国)
銅メダル:張本智和(智和企画)、王楚欽(ワンチューチン・中国)

女子シングルス


写真:女子シングルス表彰式/提供:ITTF

金メダル:孫穎莎(スンイーシャ・中国)
銀メダル:王曼昱(ワンマンユ・中国)
銅メダル:陳夢(チェンムン・中国)、張本美和(木下グループ)