"韓国のエース"チャンウジンTリーグ初登場  吉村真晴との対戦に【Tリーグ・今週末の見どころ】 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:金沢で練習を行うチャンウジン(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 “韓国のエース”チャンウジンTリーグ初登場  吉村真晴との対戦に【Tリーグ・今週末の見どころ】

2024.08.31

取材・文:ラリーズ編集部

いよいよ本格的にシーズンに突入する、ノジマTリーグ2024−2025シーズン。
今週末は、男子が沖縄県で琉球アスティーダのホーム戦2試合、女子が福岡県で九州アスティーダのホーム戦2試合が開催される。

【オーダー発表】注目の琉球アスティーダ vs 金沢ポート

篠塚大登/上江洲光志 – チャンウジン/松平健太
張本智和 – 五十嵐史弥
吉村真晴 – チャンウジン
篠塚大登 – 田中佑汰

注目はTリーグ初登場のチャンウジン【琉球 vs 金沢】

2024年8月31日(土)15:00試合開始/那覇市民体育館 琉球アスティーダ – 金沢ポート

琉球アスティーダは、ホームに金沢ポートを迎える。

琉球は昨季レギュラーシーズンを2位で終え、今季は王者奪還を狙う。パリ20204オリンピック代表の張本智和を軸に、同じくパリ2024オリンピック出場の篠塚大登が入団。大舞台に強い吉村真晴、地元出身の上江洲光志がベンチ入りした。


写真:2023−2024シーズンの張本智和(琉球アスティーダ)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ

ダブルスがポイントとなる団体戦。左利きの選手を絡めると有利となることが多いので、篠塚選手を絡めたペアリングが予想される。ダブルスの巧さに定評のある吉村・篠塚でペアリングをしたいところではあるが、そうするとTリーグの規定上、もう一方の選手をシングルスで起用できなくなるので、篠塚・上江洲のペアリングも考えられる。

昨季Tリーグ初参戦で6位に終わった金沢ポートは、今季はパリ五輪ベスト8韓国代表のチャンウジンや、木下マイスター東京から吉田雅己が加入し、プレーオフを狙える戦略が整った。

地元石川出身の松平健太を軸に、成長著しい五十嵐史弥、爆発力のある田中佑汰、きめ細かい戦術で緻密なプレーをする𠮷田雅己、そしてチャンウジンがベンチ入り。勢いに乗ると手をつけられない選手が多いため、アウェイの地ではあるが、いかに自分のプレーを発揮できるかが勝敗のカギとなる。


写真:練習中の吉田雅己(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

国際大会優勝の大藤が登場【九州 vs 日ペ】

【オーダー発表】九州アスティーダ vs 日本ペイントマレッツ

栗山優菜/山室早矢 – 芝田沙季/大藤沙月
野村萌 – 橋本帆乃香
田口瑛美子 – 佐藤瞳
栗山優菜 – 大藤沙月

2024年8月31日(土)14:00試合開始/飯塚市総合体育館 九州アスティーダ – 日本ペイントマレッツ

女子は、日本ペイントマレッツ(昨季レギュラーシーズン3位)と九州アスティーダ(昨季レギュラーシーズン5位)が開幕を迎える。

日本ペイントマレッツは、直近で行われたWTTペルー大会で単複優勝の大藤沙月、WTTチェコ大会で単複優勝の橋本帆乃香ら、好調の選手がベンチ入り。

橋本帆乃香は、昨シーズン後期MVP賞、ベストオーダー賞に選出されており、注目の選手だ。大藤沙月も2024年アジア選手権日本代表選考会に優勝し、勢いに乗る。また、元日本代表の佐藤瞳、芝田沙季、昨シーズンダブルス4戦全勝の青木咲智らが出場を狙う。今大会は、WTTオマーン大会出場のため、今回はベンチ入りしていないが、WTTのダブルス種目を4大会連続優勝している横井咲桜も在籍する層の厚さだ。

対する九州アスティーダは、学生卓球界トップの実力を持ち、変化のわかりにくい異質ラバーの使い手の出澤杏佳が出場予定。パリ五輪にもスパーリングパートナーとして帯同した。他に、前陣での攻撃が鋭く、型にハマると止まらない田口瑛美子、打点の早い攻撃で社会人女王の野村萌、長らくダブルスペアを組み、息のあったプレーを見せる梅村優香、塩見真希らが控える。

9月1日(日)【琉球 vs 木下】

2024年9月1日(日)13:00試合開始/那覇市民体育館 琉球アスティーダ – 木下マイスター東京

琉球は初戦のメンバーに加え、鈴木颯がベンチ入り。鈴木は篠塚と同じ愛知工業大で練習しており、31日の結果次第ではあるが、ダブルスでの起用の可能性もある。パリ五輪代表の張本智和、篠塚大登、実績十分の吉村真晴と、豪華な布陣。

木下マイスター東京は、8月24日の開幕戦をマッチカウント3-1で勝利し、好調なスタートを切った。オーダーを大きく変えてくることは考えにくく、リンユンジュ、松島輝空、大島祐哉をシングルスの3名をシングルスで起用することが予想される。ファンとしては、松島と張本の試合を期待するところ。オーダー発表が楽しみである。

9月1日(日)【九州 vs 日本生命】

2024年9月1日(日)14:00試合開始/飯塚市総合体育館 九州アスティーダ – 日本生命レッドエルフ

昨季プレーオフ優勝の日本生命レッドエルフは、8月25日の開幕戦で敗戦、ここで初勝利を狙う。

動きが素早く、お互いの役割を理解している笹尾明日香・麻生麗名のダブルスの起用が予想される。2024年1月に開催された全日本選手権ベスト4の赤江夏星の起用も濃厚だ。開幕戦で好調ぶりをみせたインターハイ覇者の竹谷美涼、ダイナミックなフォアハンドドライブの上澤杏音ら高校生戦力の活躍にも期待したい。

一方、九州アスティーダは、ホームの利を活かし勝利を積み重ねたいところ。1日のベンチメンバーは31日と変わり、田口、野村に、高校生の栗山優菜、山室早矢の2名が入った。栗山はサウスポーで、ガッツあふれるプレーが魅力。山室はカット主戦型で粘り強いプレーが信条。また2人は普段からダブルスを組んでいることから、ダブルスの起用が予想され、サウスポー・カット主戦と相手にとってはやりにくいペアリングとなる。

日本生命、九州ともに若い選手が多いことから、先に勢いを乗ったチームが、試合を優位にすすめることが予想される。