＜卓球・WTTチャイナスマッシュ2024　日程：2024年9月26日～10月6日　場所：北京（中国）＞

1日、WTTチャイナスマッシュ2024は大会6日目を迎え、男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦の一部、混合ダブルス2回戦が行われた。

森さくら、伊藤美誠、張本智和が2回戦突破

女子シングルス2回戦では、森さくら（日本生命）がユアン・ジャナン（フランス）と対戦。第1ゲームはユアンがデュースで先取するも、第2、3ゲームを森がなんとか連取し先行する展開に。しかし第4ゲームは再びユアンが奪い取りフルゲームへ突入。最終第5ゲームは長いデュースももつれるも、14-12で森が制し、フルゲームで森が勝利。森が初のスマッシュ出場で16強入りを決めた。

写真：伊藤美誠（スターツ）/撮影：ラリーズ編集部

また、伊藤美誠（スターツ）は倪夏蓮（ニーシャーリエン・ルクセンブルク）と対戦。第1ゲームから流石の勝負強さを見せ、勢いのままにストレートで勝利。森と共に3回戦進出を決めた。

その他、平野美宇（木下グループ）は金娜英（キムナヨン・韓国）と対戦。平野が競り合いを制し2ゲームを先取するも、第3ゲームのデュースを制し金娜英が息を吹き返し、金娜英が3ゲーム連取の逆転勝利。平野はフルゲームで惜しくも敗れ、2回戦で姿を消した。

写真：張本智和（智和企画）/撮影：ラリーズ編集部

男子シングルス2回戦では、張本智和（智和企画）がMohamed EL-BEIALI（エジプト）と対戦。第1ゲームから張本が相手を圧倒。危なげない試合運びを見せ、ストレートで張本が勝利。男子日本選手で唯一の3回戦進出を決めた。

松島輝空（木下グループ）はパリ五輪銀メダリストのトルルス・モーレゴード（スウェーデン）と対戦。松島が第2、3ゲームを奪い先に2ゲームを先取するも、モーレゴードが流石の粘り強さを見せ、2ゲームを連取。フルゲームの末にモーレゴードが逆転勝利し、松島は惜しくも敗れた。

また、戸上隼輔（井村屋グループ）は高承睿（ガオチェンルイ・チャイニーズタイペイ）と対戦し、第1ゲームを先取するも高承睿に盛り返され、ゲームカウント1-3で高承睿に敗北。戸上も2回戦敗退となった。

写真：アンダース・リンド（デンマーク）/撮影：ラリーズ編集部

その他、世界ランキング1位で今大会第1シードの王楚欽（ワンチューチン・中国）が2回戦でアンダース・リンド（デンマーク）に敗れるなど、波乱の展開も見られた。

2日には、男女シングルス2回戦の残りと男女ダブルス2回戦、混合ダブルス準々決勝が行われる。

森さくら　試合後コメント

試合を振り返って

4ゲーム目、5ゲーム目はリードしていたところから逆転されて、4ゲーム目は落として、5ゲーム目もそういう雰囲気だったんですけど、最後なんとか勝ち切ることができて嬉しいです。

試合前にはどういう準備をしていたのか

ユアン・ジャナン選手は初対戦の選手だったんですけど、早田ひな選手や他の強い日本人の選手にも競ったり勝ったりしている選手なので、強いという印象はありました。そういった選手と試合できるのは光栄だと思いましたし、あとは自分が思い切ってプレーするだけだと思って挑みました。

最終5ゲーム目はどういった考えで試合に入ったのか

4ゲーム目の終わりから「相手が思い切ってプレーしているな」と感じていたんですが、「5ゲーム目は相手もそこまで強気にはこれないだろう」という気持ちで（臨みました）。（強気で）こられていたら終わってたんですけど（笑）。

ただ、後悔しないように胸を借りるつもりで、試合に入りました。

次の対戦相手の范思琦選手はTリーグでもチームメイトだったが

間近で試合を何度も見てきていますし、人間的にも尊敬できるところはたくさんあるので、技術を盗んで持って帰るぐらいの気持ちで、思い切って頑張りたいです。

1日 日本選手試合結果

男子シングルス2回戦

戸上隼輔（井村屋グループ）1-3 高承睿（ガオチェンルイ・チャイニーズタイペイ）〇

松島輝空（木下グループ）2-3 トルルス・モーレゴード（スウェーデン）〇

〇張本智和（智和企画）3-0 Mohamed EL-BEIALI（エジプト）

女子シングルス2回戦

平野美宇（木下グループ）2-3 金娜英（キムナヨン・韓国）〇

〇伊藤美誠（スターツ）3-0 倪夏蓮（ニーシャーリエン・ルクセンブルク）

〇森さくら（日本生命）3-2 ユアン・ジャナン（フランス）

女子ダブルス1回戦

〇長﨑美柚（木下グループ）/金娜英（キムナヨン・韓国）3-0 サビーネ・ウィンター/アネット・カウフマン（ドイツ）

混合ダブルス2回戦

松島輝空（木下グループ）/張本美和（木下グループ）0-3 林詩棟（リンシドン・中国）/蒯曼（クアイマン・中国）〇

2日　日本選手試合予定

女子シングルス2回戦

長﨑美柚（木下グループ）- 陳熠（チェンイー・中国）

男子ダブルス2回戦

戸上隼輔（井村屋グループ）/篠塚大登（愛知工業大）- ミウォシュ・レジムンスキ/Maciej KUBIK（ポーランド）

女子ダブルス2回戦

木原美悠/張本美和（木下グループ）- 陳幸同（チェンシントン）/銭天一（チェンティエンイ・中国）

長﨑美柚（木下グループ）/金娜英（キムナヨン・韓国）- アディナ・ディアコヌ（ルーマニア）/シャオ・マリア（スペイン）