【Tリーグ】金沢ポート、王者木下に劇的初勝利 4連勝の吉田雅己「ホームの雰囲気、最高です」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉田雅己(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【Tリーグ】金沢ポート、王者木下に劇的初勝利 4連勝の吉田雅己「ホームの雰囲気、最高です」

2024.10.27

取材・文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2024‐2025シーズン(7thシーズン) 日程:10月27日 場所:小松市末広体育館>

10月27日、ノジマTリーグ2024-2025シーズン男子の試合が行われ、3時間に迫る熱戦の末、金沢ポートが木下マイスター東京にマッチカウント3−1で勝利した。

金沢ポートは、参入一年目の昨季と今季を通じて、木下マイスター東京に初勝利を飾った。

チェンジンチー、元中国代表の片鱗見せる

第1マッチのダブルスでは、チェンジンチー/吉田雅己(金沢ポート)ペアと松島輝空/吉村和弘 (木下マイスター東京)ペアが対戦。

昨日までのホームマッチでは精彩を欠いたチェンだったが、この試合は思い切って積極的な攻撃を展開する。

切れ味鋭いカウンタードライブなど随所に元中国代表の実力を見せ、第1マッチはチェン/吉田ペアがマッチカウント2−1で奪取して、金沢を勢いに乗せる。


写真:チェンジンチー/吉田雅己(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

続く第2マッチは、田中佑汰(金沢ポート)と松島輝空(木下マイスター東京)のエース対決。日本代表に名を連ねる2人のハイレベルな技術の応酬となった。

第1ゲームは田中が得意のバックハンドを起点に落ち着いて点数を重ね、11-9で第1ゲームを取る。第2,第3ゲームは鋭いカウンター入り始めた松島、第4ゲームは再び田中が取り返して、勝負は6-6からの第5ゲームへ。

デュースからも一進一退の点の取り合いが続き、16-15で松島がマッチポイントを握ると、最後は田中のフォアドライブがオーバーして試合終了。フルゲームの死闘を松島が制し、第2マッチは木下が白星を飾った。


写真:松島輝空(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部


写真:田中佑汰(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

カンドンスが値千金の一勝

第3マッチでは、カンドンス(金沢ポート)と萩原啓至(木下マイスター東京)が対戦。試合は序盤から、カンが前日の勝利の勢いそのままに積極的なドライブとカットを織り交ぜたプレーで萩原を翻弄。第1ゲームを11-5で制し、幸先のいいスタートを切る。

続く第2ゲームからは萩原がカンのカットに対応し始め、この第3マッチも、勝負は最終第5ゲームにもつれこむ。

10-8でカンが先にマッチポイントを握り、最後は萩原がツッツキで返したボールをカンが渾身のフォアドライブで打ち込み、11-8で勝利。フルゲームの大激戦を制したカンが、昨日のT.T彩たま戦に引き続いて、金沢に貴重な勝利をもたらした。


写真:カンドンス、勝利のジャンプ/撮影:ラリーズ編集部

吉田雅己がシングルス4連勝

金沢が王手をかけた第4マッチには、吉田雅己(金沢ポート)と横谷晟(木下マイスター東京)が対戦。前日の静岡ジェード戦も含め、ここまでTリーグのシングルスで3連勝と勢いに乗る吉田は、この試合でも得意のサービスで主導権を握り、第1ゲームを11-8で奪取する。

横谷も得意のパワフルな両ハンドドライブやチキータで応戦するも、吉田のペースを崩すことはできず、第2ゲームも吉田が制する。吉田が勝利に王手をかけた第3ゲームも吉田がサービスを中心に流れを掴み、横谷のミスも相まってリードを広げる。

10-4と先にマッチポイントを握り、その後横谷に2ポイント返されるも、最後は横谷のサービスをバックハンドドライブでレシーブエースを決めて決着。吉田がストレートで横谷を下し、金沢ポートがマッチカウント3-1で勝利を決めた。

この勝利で吉田は個人の連勝記録を4に伸ばし、金沢ポートは今シーズン初の連勝を記録した。


写真:勝利の瞬間の吉田雅己(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

吉田雅己「最高です」

試合後の勝利者インタビューで「ホームの熱い応援のおかげで勝てました。金沢ポートのホームの雰囲気、最高です」と、小松市のホームマッチに詰めかけたお客さんに感謝した。

これで金沢ポートの順位は単独4位に浮上し、11月4日のアウェイでの岡山リベッツ戦を挟み、次のホームマッチは11月15日、金沢市総合体育館で3連戦を迎える。


写真:金沢ポートのアリーナホーム応援席/撮影:ラリーズ編集部

ノジマTリーグ2024-2025試合結果

〇金沢ポート 3-1 木下マイスター東京

〇チェンジンチー/吉田雅己 2-1 松島輝空/吉村和弘
7-11/11-6/11-6

田中佑汰 2-3 松島輝空〇
11-9/8-11/10-11/11-6/15-17

〇カンドンス 3-2 萩原啓至
11-5/8-11/11-9/8-11/11-8

〇吉田雅己 3-0 横谷晟
11-8/11-9/11-6