【Tリーグ】金沢ポート、首位岡山に完封勝利でチーム初3連勝 吉田雅己が丹羽孝希との同級生対決制し「チームが充実している」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉田雅己(金沢ポート)/撮影:岡山リベッツ/T.LEAGUE/アフロ

大会報道 【Tリーグ】金沢ポート、首位岡山に完封勝利でチーム初3連勝 吉田雅己が丹羽孝希との同級生対決制し「チームが充実している」

2024.11.05

取材・文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2024‐2025シーズン(7thシーズン) 日程:11月4日 場所:イオンモール岡山>

11月4日、ノジマTリーグ2024-2025シーズン男子の試合が行われ、ここまで6連勝と勢いに乗る首位・岡山リベッツと、昨季チーム創設以来岡山戦で勝利のなかった金沢ポートが対戦し、シングルスはすべてフルゲーム11-9の激戦の末、マッチカウント4-0で金沢ポートが勝利した。

ダブルス巧者・パクギュヒョンが躍動

第1マッチのダブルスでは、吉山和希/及川瑞基(岡山リベッツ)ペアとパクギュヒョン/吉田雅己(金沢ポート)ペアが対戦。今シーズン4勝と好調の吉山/及川ペアに対して、パク/吉田ペアは初のペアリングだったが、第1ゲーム序盤からともにフォアハンドに強みを持つパク/吉田ペアが中~後陣でのラリー戦で優位に立ち、11-8でゲームを先取する。

接戦となった第2ゲーム、最後はパクのYGサービスでサービスエースを取って、ゲームカウント2-0でパク/吉田ペアが勝利し、パクの思い切りの良さと、ダブルスの上手さで、貴重な先制点をあげた。


写真:パクギュヒョン(金沢ポート)/撮影:岡山リベッツ/T.LEAGUE/アフロ

田中佑汰が死闘制す

第2マッチでは、ハオシュアイ(岡山リベッツ)と田中佑汰(金沢ポート)が対戦。ともに今シーズンの1ゲーム当たりの平均失点数ランキングでトップ5に入る、ミスの少ない両選手の戦いは、第1ゲーム序盤から田中が得意のバックハンドドライブを軸に両ハンドでの攻撃を展開。11-7でゲームを奪取し、ハオから先手を奪う。

その後ゲームを取り合って最終第5ゲーム、ハオが9-7とリードを広げるも、そこから田中が驚異の粘りを見せて4連続ポイントで逆転。ゲームカウント3-2で田中が勝利し、金沢がマッチカウント2-0で勝利に王手をかけた。

サービスの巧さに定評があり、今シーズンのサービス時得点率が56%でリーグランキング5位に入るハオだが、この試合では自身のサービスからの得点率が約40%に留まるなど、田中のレシーブからの展開に封じられた形となった。

吉田雅己が“同級生対決”に白星

第3マッチでは、丹羽孝希(岡山リベッツ)と吉田雅己が対戦。名門・青森山田中学・高校の同級生である丹羽と吉田の対戦は、丹羽は台上からのカウンター、吉田はサービスからのフォアドライブと、序盤から得意の技術を出し合う白熱の展開となる。

第1ゲームは吉田、第2ゲームは丹羽が奪取し、迎えた第3ゲームでは吉田が得意のフォアハンドドライブでポイントを重ね、10-7と先にゲームポイントを握る。しかし、そこから丹羽が吉田の強打を得意のカウンターで処理する展開を作って逆転。第3ゲームは11-10で丹羽が制して、丹羽が勝利に王手をかける。

続く第4ゲームもホームの大声援を受けた丹羽が序盤からカウンターでポイントを重ねるが、4-4から吉田が4連続ポイントで流れを掴むと、丹羽のミスも相まってこのゲームは11-5で吉田が奪取。最終第5ゲームは互いにポイントを取り合う展開となるも、吉田が先に10-8でマッチポイントを握る。

そこから丹羽が1点を返して10-9とするも、最後は吉田が丹羽のサービスをチキータで沈め、試合終了。フルゲームの激戦を制した吉田が、マッチカウント3-0で金沢の勝利を確定させた。また、吉田はこの日の勝利で、今シーズンのシングルス連勝記録を5に伸ばした。

カンドンス執念の勝利で勝ち点4

金沢が王手をかけた第4マッチには、及川瑞基とカンドンス(金沢ポート)が対戦。現在シングルス2連勝中のカンは、この試合でも得意のカットと攻撃の巧みな使い分けを見せるも、第1ゲームは粘りのプレーに定評がある及川が冷静に処理し、11-6で奪取する。

第2ゲームからはカンが攻撃の割合を増やして及川のペースを乱す。及川もラリー戦で粘りを見せるも、攻撃の途中に来るカンの回転量の多いカットに苦戦。第2ゲームを11-9、第3ゲームを11-7でカンが制し、勝利に王手をかける。しかし、第4ゲームはホームの熱い応援を受けた及川が11-7で制して、勝負は最終第5ゲームへ。

第5ゲームも、カンのカットと攻撃、及川の粘りが真っ向からぶつかる展開となるも、カンが10-9と先にマッチポイントを握る。そして次のポイントもカンが激しいラリー戦を制して奪取し、11-9で勝利。

前節の木下マイスター東京戦に続いてフルゲームを制したカンの勝利で、金沢がマッチカウント4-0で岡山を下し、勝ち点4を獲得した。


写真:カンドンス(金沢ポート)/撮影:岡山リベッツ/T.LEAGUE/アフロ

吉田雅己「充実している」

試合後、勝利者インタビューに答えた吉田は「チームも自分も充実している。全員で戦うのが僕たち金沢ポート」と、好調の理由にチームワークの良さを挙げ、さらなる飛躍を誓った。

この勝利によって金沢は4位に浮上、チーム初の3連勝を達成した。さらに、昨季チーム創設以来、一度も勝利したことがなかった岡山リベッツから初めて白星を飾った。

この勢いに乗ったまま、次節11月15日、16日、17日の金沢市でのホームマッチで、上位3チームとの直接対決を迎える。

ノジマTリーグ2024-2025試合結果

岡山リベッツ 0-4 金沢ポート〇

吉山和希/及川瑞基 0-2 パクギュヒョン/吉田雅己〇
8-11/10-11

ハオシュアイ 2-3 田中佑汰〇
7-11/11-1/9-11/11-9/9-11

丹羽孝希 2-3 吉田雅己〇
8-11/11-10/11-10/5-11/9-11

及川瑞基 2-3 カンドンス〇
11-6/9-11/7-11/11-7/9-11

11月15日・16日・17日ホームマッチ概要(金沢ポート公式サイト)