写真:馬渡元樹(日の出医療福祉グループ)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 【全日本卓球2026】ベテラン vs 新生代、“柔”と“剛”のぶつかり合い 男子シングルス1回戦注目の組み合わせ7選
2026.01.19
文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2026年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2026年1月20~25日 場所:東京体育館(東京)>
12月22日、天皇杯・皇后杯 2026年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)全種目の組み合わせを日本卓球協会が発表した。
12月5日にはスーパーシードの組み合わせが先立って発表されていたが、今回の組み合わせはノーシード選手を含めた全選手の組み合わせとなっている。
そこで、本記事では男子シングルス1回戦の注目の組み合わせを7つ紹介する。
馬渡元樹(日の出医療福祉グループ)vs 北村悠貴(白子高)
写真:北村悠貴(白子高)/撮影:ラリーズ編集部
昨年の混合ダブルスで自身初の全日本ランク入りを果たした馬渡元樹(日の出医療福祉グループ)。2025年は日本リーグの信号器材から所属先を変更し、全日本実業団選手権では3位入賞に大きく貢献した。
対するは、高校卓球界トップレベルの実力者・北村悠貴(白子高)。幼少期より全国の舞台で活躍してきた北村は、高校入学後に大きく飛躍。インターハイでは1年次にシングルスベスト8、2年次にはダブルス準優勝、3年次にはシングルスベスト8、ダブルス準優勝と、3年間を通して安定した成績を残してきた。
ともに右シェーク裏裏の攻撃マンだが、フォアハンド主体で豊富な運動量が持ち味の馬渡と、安定した両ハンドのラリーで崩す北村と、戦い方は大きく異なる。
“剛”の馬渡が“柔”の北村を崩すのか、それとも“柔”の北村が“剛”の馬渡を封じ込めるのか。まさに、1回戦屈指の注目カードだ。
渡部民人(JOCエリートアカデミー/星槎)vs 三浦裕大(筑波大)
写真:三浦裕大(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部
昨年の混合ダブルスで3位に入った渡部民人(JOCエリートアカデミー/星槎)と、全日学シングルス3位の経験を持つ三浦裕大(筑波大)の試合も注目したい。
エリアカで腕を磨く渡部は、昨年の全日本では混合ダブルス3位以外にも、ジュニア男子シングルスベスト8、男子シングルス3回戦進出と、シングルスでも一定の結果を残した。インターハイには出場していないものの、WTTユースコンテンダーでは表彰台の常連で、11月の世界ユースではU19男子日本代表の金メダル獲得に大きく貢献した。
一方の三浦も名門・筑波大学のレギュラーとして活躍しており、今夏のインカレでは筑波大学の3位入賞の立役者となった。全日学でも4年連続でランク入りを果たしており、まさに大学卓球界トップクラスの選手の一人と言える。
回転量が多く精度の高い両ハンドを持ち味とする渡部と、サービスや台上プレーで崩してフォアハンドで仕留める三浦の試合ということもあり、どちらが先に回転をかけて攻撃に転じれるかが勝負の分かれ目となるだろう。
髙橋拓己(フジ)vs 水谷悠真(明治大)
写真:髙橋拓己(フジ)/撮影:ラリーズ編集部
昨年の全日本で男子シングルス4回戦進出の髙橋拓己(フジ)と、明治大のルーキー・水谷悠真の試合も熱戦が予想される。
実業団のフジに所属する髙橋は、昨年は宝利貴也(JR北海道)、三浦裕大などを破って4回戦に進出。今年の全日本社会人でも男子シングルスで4回戦進出を果たし、前期日本リーグでは2部優秀選手賞を獲得した。
一方、高校時代にインターハイでランク入り経験のある水谷も、名門・明治大で1年生ながら関東学生リーグと日本リーグに出場。全日学では男子ダブルスでベスト16入りするなど、大学卓球1年目で確かな爪痕を残した。
縦横無尽に動くフットワークでガッツ溢れるプレーが身上の髙橋と、チキータなどの台上で崩してフォアハンドで仕留める展開を得意とする水谷は、同じ左利きながらもプレースタイルはまったく異なる。試合展開も含めて注目したい。
大矢英俊(ファースト)vs 星優真(専修大)
写真:大矢英俊(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部
大矢英俊(ファースト)と星優真(専修大)の試合も、1回戦にするのには惜しい好カードだ。
元日本代表で大矢は、現在はフランスリーグを主戦場に日本国内の大会にも出場している。37歳になった今でも第一線で活動しており、その実力は今なお日本トップレベルだ。
対する星は、東山高校時代に全日本ジュニアベスト8、インターハイ男子ダブルス3位に入り、専修大学入学後は1年次よりレギュラーとして活躍を続けてきた。4年生になった今季は主将を務め、秋季リーグではチームを3位に導いた。
まさに“ベテラン”対“若手”という対決だが、大矢も星もパワフルな両ハンドを活かした卓球をするため、力と力の真っ向勝負が見られるかもしれない。
岡田蒼空(成立学園中)vs 江藤慧(クローバー歯科カスピッズ)
写真:江藤慧(クローバー歯科カスピッズ)/撮影:ラリーズ編集部
岡田蒼空(成立学園中)と江藤慧(クローバー歯科カスピッズ)の対戦は、「有終の美を目指すベテラン」と「初の大舞台に挑む新世代」という構図となる。
2020年の全日本で男子ダブルス3位に輝いた江藤。長年、実業団のクローバー歯科で活躍してきたが、今年の全日本選手権で引退を表明している。
一方の岡田は、2024年の全日本ホープス準優勝で注目を集め、中学進学と同時にJOCエリートアカデミー入り。昨夏の全中では1年生ながらシングルス3位に輝いた、まさに“次世代のホープ”だ。そして、岡田にとっては今回が初の全日本男子シングルス出場となる。
チキータから積極的な両ハンド攻撃を狙う展開が持ち味の江藤と、変化が読みづらいカットからの攻撃転換を得意とする岡田。江藤がベテランらしい卓球で岡田を圧倒するのか、それとも岡田が若手の勢いを見せるのか。試合背景含め、楽しみな試合だ。
櫻井勇治(ユージくんの卓球場)vs 中野琥珀(野田学園高)
写真:櫻井勇治(ユージくんの卓球場)/撮影:ラリーズ編集部
「ユージくん」の名前で卓球YouTuberとして活動している櫻井勇治(ユージくんの卓球場)の試合にも注目したい。
今年、激戦区・埼玉から年ぶりに予選を勝ち抜いて12年ぶりの全日本出場を獲得した櫻井。30歳を超えた社会人が、現役のプロ選手や学生を倒して本選に出ることは簡単なことではない。悲願の大舞台で、どこまで力を発揮できるか。
対するは、昨年の全日本で男子ダブルス準優勝に輝いた中野琥珀(野田学園高)。全日本後のインターハイでは、1年生ながらダブルス3位、シングルスベスト8に入るなど、昨年は充実の1年を過ごした。
実績では中野に分があるが、何が起こるかわからないのが全日本。熱戦を期待したい。
池田亘通(Infinity)vs 手塚崚馬(岡谷市役所)
写真:池田亘通(Infinity)/撮影:ラリーズ編集部
YouTuberとしては、「わった」の名前で活動している池田亘通(Infinity)も見逃せない。
激戦区の神奈川県予選に参加した池田は、決定戦で大矢英俊に敗れたものの、敗者復活戦で勝利して本戦出場権を獲得した。全日本選手権は4年ぶりの出場となるが、前回は1回戦で敗れていることもあり、今回はなんとしてでも初戦突破を目指したいことろだろう。
しかし、対戦相手の手塚崚馬(岡谷市役所)は一筋縄ではいかない選手だ。全中優勝、インターハイダブルス3位、インカレ優勝など、各年代の全国大会で結果を残し、社会人1年目となった昨年も全日本社会人でシングルスベスト16入りを果たしている。
回転をかけてラリーで粘るタイプの池田と、ミート系のはじく攻撃を得意とする手塚。タイプはまったく異なるが、こちらも好勝負を期待したい。






