林昀儒が798日ぶりのタイトル "代打"の長﨑美柚が躍動<卓球・WTTチャンピオンズドーハ2026トピックス5選> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:男女シングルス表彰式/提供:WTT

大会報道 林昀儒が798日ぶりのタイトル “代打”の長﨑美柚が躍動<卓球・WTTチャンピオンズドーハ2026トピックス5選>

2026.01.13

文:ラリーズ編集部

<WTTチャンピオンズドーハ2026 1月7~11日 場所:ドーハ(カタール)>

1月11日、WTTチャンピオンズドーハ2026(以下、WTTドーハ)は大会最終日を迎え、全試合が終了した。

本記事では、WTTドーハで話題となったトピックスを5つ紹介する。

インドのタッカーがゴジを撃破


写真:マナフ・タッカー(インド)/提供:WTT

男子シングルスでは、大会直前にジョナサン・グロート(デンマーク)の代わりに出場が決まったマナフ・タッカー(インド)が、1回戦でシモン・ゴジ(フランス)と対戦。第1ゲームはタッカーが先取するも、第2、第3ゲームはゴジが奪取。しかし、タッカーが第4ゲームを取り返し、フルゲームの末に勝利。WTTチャンピオンズという大舞台で、タッカーは金星を挙げた。

男子インド代表は、ハーメット・デサイやサティヤン・グナナセカランなど、ベテラン勢が長らく活躍をしてきた。それだけに、25歳のタッカーの今大会での結果は、インド卓球界にとって嬉しいサプライとなったことだろう。

長﨑美柚が大舞台でベスト8


写真:長﨑美柚(木下アビエル神奈川)/提供:WTT

女子シングルスでは、タッカーと同じく直前に“代打”出場が決まった長﨑美柚(木下アビエル神奈川)が快進撃を見せた。

1回戦は伊藤美誠(スターツ)との日本人対決となったが、充実のプレーを見せた長﨑がストレートで勝利。2回戦では難敵であるサビーネ・ウィンター(ドイツ)に、ゲームカウント2-1から追いつかれるも、しっかりと逃げ切って勝利した。準々決勝では世界ランキング3位(大会時点)の蒯曼(クアイマン・中国)にゲームカウント1-4で敗れるも、随所で好プレーを見せた。

直前での出場決定でコンディション調整も難しかったなか、強敵を下してベスト8入りした長﨑。昨年末のWTTファイナルズ香港2025でもベスト8入りするなど着実に成長は遂げている。ライバルは多いが、今年、来年の活躍次第では自身初の世界ランキング1桁台も夢ではないだろう。

42歳のハン・インが中国選手に2連勝


写真:ハン・イン(ドイツ)/提供:WTT

女子シングルスでは42歳のハン・イン(ドイツ)が、ともに世界ランキング1桁台の陳熠(チェンイー・中国)、王曼昱(ワンマンユ・中国)を下し、ベスト4入りする快進撃を見せた。特に3回戦の王曼昱戦では、フルゲームへもつれる激戦を勝ち切るなど、ベテランカットマンらしい粘り強さを存分に発揮。40歳を超えても、世界トップレベルで戦えることを改めて証明した。

張禹珍が快進撃


写真:張禹珍(ジャンウジン・韓国)/提供:WTT

男子シングルスでは、韓国代表のエース・張禹珍(ジャンウジン)が快進撃を見せた。

初戦から世界ランキング9位(大会時点)のアレクシス・ルブラン(フランス)と対戦する厳しいカードとなるも、フルゲームの末に勝利。2回戦では戸上隼輔(井村屋グループ)を下すと、準々決勝ではトルルス・モーレゴード(スウェーデン)をゲームカウント4-1で撃破し、準決勝に進出。

そして、準決勝では世界ランキング2位の林詩棟(リンシドン・中国)にゲームカウント4-2で勝利。決勝では惜しくも敗れたものの、韓国人選手初となるWTTチャンピオンズ決勝進出を果たした。

現在の男子韓国代表は、呉晙誠(オジュンソン)や趙大成(チョデソン)といった有望な若手選手も多数出てきており、代表争いは年々激化している。そして、20代前半から韓国代表として活躍してきた張禹珍も昨年30歳を迎え、「ベテラン」と言われる年齢になった。しかし、今大会で張禹珍は改めて「韓国代表のエースは自分だ」と言わんばかりの活躍を見せた。

競争激化が進む世界の男子卓球界において、張禹珍率いる韓国代表の存在感はこれからも増し続けていくことだろう。

林昀儒が798日ぶりのタイトル


写真:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT

男子シングルスでは、林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)が優勝を果たした。

林昀儒は1回戦でトミスラブ・プツァル(クロアチア)、2回戦はドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)に勝利。また、準々決勝では松島輝空(木下グループ)を圧倒すると、準決勝では張本智和(トヨタ自動車)をフルゲームの末に下し、決勝では今大会絶好調だった張禹珍をストレートで撃破。見事優勝を果たした。

林昀儒は昨年2月のWTTチャンピオンズ仁川でベスト4に入って以降、上位大会ではなかなか勝ち星に恵まれていなかった。さらに、最後に国際大会のタイトルを獲得したのは、2023年のWTTチャンピオンズフランクフルト以来、実に798日ぶり。林昀儒にとっては、まさに“復活”を印象付けるような大会となった。

WTTチャンピオンズドーハ2026 最終結果

男子シングルス

優勝:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)
準優勝:張禹珍(ジャンウジン・韓国)
第3位:林詩棟(リンシドン・中国)、張本智和(トヨタ自動車)

女子シングルス

優勝:朱雨玲(ジュユリン・中国マカオ)
準優勝:陳幸同(チェンシントン・中国)
第3位:ハン・イン(ドイツ)、蒯曼(クアイマン・中国)