張本智和「泣きたくなるほど頭を使う試合だった」2年連続で松島に惜敗<全日本卓球2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 張本智和「泣きたくなるほど頭を使う試合だった」2年連続で松島に惜敗<全日本卓球2026>

2026.01.25

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2026年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)日程:2026年1月20~25日 場所:東京体育館(東京)>

1月25日、全日本選手権男子シングルスは準決勝が行われた。

張本智和(トヨタ自動車)は、昨年の準決勝で敗れていた松島輝空(木下グループ)へリベンジを狙ったが、フルゲームの末に惜しくも敗れた。

試合後、張本が報道陣の質問に答えた。

張本智和(トヨタ自動車) 試合後コメント


写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

── 試合を振り返って、率直な感想を教えてください。

張本:敗れた4ゲームのうち、3つのゲーム(第1、第5、最終ゲーム)で中盤までリードしていながら逆転を許してしまいました。そこは本当にもったいなかったなと。

特に第1ゲームは6-0から相手の低いトスのサービス2本に対応しきれず、一気に流れを変えられてしまった。あそこで10-0にするくらいの勢いで取り切れていれば、展開は変わっていたかもしれません。

── 6-0から逆転されて、タイムアウトを取ったのにゲームを取られたというのは、かなり大きなダメージになったのではないでしょうか?

張本:そうですね。ただ、第1ゲームは取られはしましたが、そこから第2、第3ゲームを取り返せたのは、去年からの成長であり、自信がついた証拠だと思います。技術的に何かを大きく変えたというよりは、どんな展開にも対応できる力がついたのだと感じています。

卓球は「点数を取り合う勝負」ですから、逆転勝ちもあれば逆転負けもある。それはよくあることです。それでも、今日の試合については、自分がリードしている状況で相手がサーブを切り替えてきた際、こちらの対応がほんの一球、わずかに遅れてしまった。そこが悔やまれるポイントです

──昨年のリベンジを誓って臨んだ一戦だと思いますが、松島選手に対してどのような対策を立てていましたか?

張本:彼はチキータやバックハンドが非常に上手なので、できるだけ威力を出させないようにしたり、打たれてもコースを待つといった準備をしてきました。その成果がラリー戦で現れた部分もありましたが、勝負どころで彼が100%の力で打ってきたボールをカウンターしきれなかった。そこは脱帽するしかありません。

── 1年前と比べて、松島選手の進化をどう感じましたか?

張本:勢いがあった去年に対し、今年は「地力」がついていると感じました。僕がリードしていても逆転を信じてプレーし続ける精神的な強さがありました。追い上げた松島選手が素晴らしかったと思います。

── 戦術面ではどのような駆け引きがあったのでしょうか?

張本:準備してきた戦術が、試合中に何度も通用しなくなる。そのたびに頭をフル回転させて変えていく。最初はチキータを封じようとし、最後はフォア側から出したり…。相手も同じように変えてくる。

お互いにトータルで持っているすべての技術、戦術を出し切り、1周も2周も回るような、泣きたくなるほど頭を使う試合でした。


写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

── 最終ゲーム前にはケアを受ける場面もありましたが、コンディションはいかがでしたか?

張本:審判との意思疎通で少し時間がかかってしまいましたが、特に大きなトラブルではありません。最後の一戦を万全の状態で迎えたかったというケアです。

── 世界ランキング最上位として臨む全日本の難しさをどう捉えていますか?

張本:全日本には、国際大会やオリンピックとはまた質の違うプレッシャーがあります。過去の敗戦は自分の未熟さで負けていた部分が多かったですが、今日は80%から90%は出し切った中での逆転負けでした。今までの敗戦とは一味違います。

今日は「松島選手に負けた」のだとはっきり分かりますし、これは今後の国際大会でも起こり得ること。全日本で彼にリベンジできるようにまた頑張りたいです。

── 直前に決勝進出を決めた妹の美和選手へエールをお願いします。

張本:苦しい展開を乗り越えての逆転勝ちは、年下とは思えない精神力で素晴らしいと思います。彼女には「三度目の正直」を掴み取ってほしい。心から応援しています。

── 個人としては悔しい敗戦かと思いますが、今後日本代表でともに戦うチームメイトとして、松島選手の成長をどう受け止めていますか?

張本:今年は世界卓球の団体戦も控えています。団体戦で金メダルを狙うのであれば、チームで3点を取らなければなりません。もちろん、僕が1点、2点を取ることは必要不可欠ですが、こうしてチーム全体のレベルが底上げされることは、日本卓球界にとって非常に素晴らしいことだと思います。

今回のように、世界選手権で金メダルを争えるような実力を持った若い選手が出てくるのは、本当に頼もしい限りです。もちろん、個人戦で対峙する時はしっかりとリベンジしたいですし、今日感じた悔しさを糧に、次こそは結果を変えられるよう頑張りたいと思います。

── 最後に今後に向けての意気込みをお願いします。

張本:次はすぐに国際大会が始まります。雰囲気も相手のプレーも変わってくるので、しっかりと頭をシフトチェンジして、次の大会へ臨みたいと思います。

張本智和(トヨタ自動車) 試合結果

4回戦

〇張本智和(トヨタ自動車)4-1 加藤公輝(日本大)
11-9 / 2-11 / 11-5 / 11-6 / 11-6

5回戦

〇張本智和(トヨタ自動車)4-1 英田理志(日の出医療福祉グループ)
11-5 / 11-4 / 11-8 / 10-12 / 11-5

6回戦

〇張本智和(トヨタ自動車)4-0 吉村和弘(ケアリッツアンドパートナーズ)
11-6 / 11-7 / 11-8 / 11-3

準々決勝

〇張本智和(トヨタ自動車)4-3 木造勇人(関西卓球アカデミー)
11-4 / 8-11 / 10-12 / 11-7 / 11-9 / 8-11 / 11-8

準決勝

〇松島輝空(木下グループ)4-3 張本智和(トヨタ自動車)
13-11 / 8-11 / 8-11 / 11-8 / 14-12 / 9-11 / 11-9

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