戦型:右シェーク裏粒
5日、ITTF男女ワールドカップマカオ2026が閉幕した。
今大会では、男子シングルスで松島輝空(木下グループ)が決勝進出。世界ランキング1位の王楚欽(ワンチューチン・中国)にフルゲームの末に敗れたものの、2019年大会の張本智和以来となる日本選手の銀メダル獲得となった。
写真:松島輝空(木下グループ)/提供:ITTF
ちなみに、卓球の男女ワールドカップは1980年から続く歴史のある大会(女子は1996年開始)であり、五輪、世界選手権と並ぶビッグイベント。中国では五輪、世界選手権、ワールドカップすべてで優勝することを「大満貫(だいまんかん)」と呼んでいるほどだ。
そして、そんなワールドカップで優勝した日本人選手が、過去一人だけ存在することをご存じだろうか。
男子日本代表のエース・張本智和? 五輪日本男子初のメダリスト・水谷隼さん? 東京五輪混合ダブルス金メダリスト・伊藤美誠?
残念ながら違う。
では、いったい誰なのか?
3つの新記録を樹立
写真:2016年のワールドカップを制した平野美宇/提供:ittfworld
その選手とは、平野美宇だ。
平野は2016年のワールドカップを16歳という若さで制した。この優勝は日本人初のワールドカップ優勝となったことはもちろん、ワールドカップ史上最年少優勝ならびに、女子シングルスでの非中国選手初の優勝でもあった。
もちろん、2016年のワールドカップは中国選手が不参加と、平野にとってかなり有利な状況であったことは事実だ。とはいえ、平野は準々決勝で伊藤美誠、準決勝でロンドン五輪銅メダリストの馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)、決勝で鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)と、並み居る実力者を破っており、その優勝には大きな価値がある。
写真:2017年のアジア選手権を制した平野美宇/提供:ittfworld
そして、平野はこの3か月後の全日本選手権で史上最年少優勝を果たし、さらに3か月後のアジア選手権では中国トップ選手を3連破(丁寧、朱雨玲、陳夢)して日本勢21年ぶりの金メダルを獲得している。そういった意味で、2016年のワールドカップは平野のキャリアにおいて大きなターニングポイントとなったことだろう。
写真:松島輝空(木下グループ)/提供:ITTF
今回のワールドカップでは、史上2人目となる日本人王者は惜しくも誕生しなかった。しかし、今月末から始まる世界選手権に向けて、大きな期待を抱かせてくれる大会となったことは間違いない。






