文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTチャンピオンズ横浜2026 日時:8月4日〜9日 場所:横浜BUNTAI(神奈川県)>
8日、WTTチャンピオンズ横浜は5日目を迎え、男子シングルス準々決勝では世界ランキング24位の篠塚大登(東都観光バス)が、同4位のフェリックス・ルブラン(フランス)との大一番に臨んだ。
試合はラリー戦の応酬。ゲームカウント2-2と並ぶと、篠塚の前陣での攻撃や台上技術が功を奏し、篠塚がラリー戦を優位に進めて勝利を飾った。
試合後、篠塚が報道陣の囲み取材に答えた。
篠塚大登(東都観光バス) コメント
── 見事な勝利でした。率直に今の気持ちをお聞かせください。
篠塚:F・ルブラン選手は何度も結果を出していて、簡単に勝てる相手ではないと思ってたんですけど、もう最初から最後まで自分の中で気持ちを出し切れたので、自分の100%が出たんじゃないかなと思います。
ずっと最後まで競る中で、本当に我慢強く試合ができたなと。ここ数ヶ月、色々な試合を経験してきて、強い選手に勝ったり、そういったことの経験が今日特に出てますね。
── 直近のWTTスターコンテンダーで勝利されていて、その時は勢いで勝ったとおっしゃっていたと思いますが、今日の勝利はどんなところにあったと思いますか?
篠塚:その時も相手のサービスに対して自分が対応できていたので、そこに対して自信が出てきたのが、最後決めた時も少し余裕もできたかなと思います。
── 特に今日は長いラリーを制する場面が何度もあったと思います。実際どのようなメンタルでプレーをされていましたか?
篠塚:ラリーの中で、あまりやりづらいと思ったことはなかったので気持ちに余裕もありましたし、前回は勢いで勝ったという気持ちもあったんですけど、今回はしっかり地力で勝ったんじゃないかなと思います。
── 最初のゲームを落としたところで、難しい立ち上がりだったと思いますが、その辺りはいかがですか?
篠塚:第2ゲームを取られてたらもっと簡単に負けてしまっていたと思うので、本当に第2ゲームの勝負でタイムアウトを使って、なんとか取る気持ちを持って、第2ゲームを取ることができてよかったです。
── 第1ゲームを落としてしまったところから、第2ゲームで一気に流れを持ってきたと思います。流れを持ってきた要因はどこにあったと思いますか?
篠塚:途中長いラリーがあって、そこで取り切れたので、第2ゲームでタイムアウトも使いましたし、ゲームを取れたのが本当に良かったと思います。
── 第2ゲームはタイムアウトも含めてどういう戦い方をしていましたか?
篠塚:スーパープレーで少しラッキーな部分もあったんですけど、最後10-9のところでタイムアウトを取って、相手のサービスに対して(レシーブ)長くいこうと決めて、そこで1本取られてデュースになったんですけど、11-10の時も同じ気持ちでできたので、第2ゲームがすごく大きかったと思います。
── スーパープレーは、ある程度予測がついた中でのプレーだったのか、それとも咄嗟に出たものか、どういったものでしたか?
篠塚:ほぼ自分の体の外側だったので、半分諦めたような、入ったらラッキーだなという感じで打った部分です。
── ラリーで嫌な感じがしないという話がありましたが、得意な形があった中での試合でしたか?
篠塚:サービスやレシーブでは、一球目でミスすることがあまりなかったので、大体のボールがラリーになって、ラリーになれば自分が少し前に出れるので、そこまで持っていければ自分の方が有利かなと思ってできていました。
── 第5ゲームは6連続ポイントのあと4連続失点で、その後7点目フォアで決めたと思いますが、そこで流れを止めたのはうまくいきましたか?
篠塚:F・ルブラン選手とやったら、リードしててもリードしてないようなのがいつもの感覚なので、追いつかれたからといって、気が引けるような感じはなく、自分から思い切って攻めれたので、今まで試合やってきた反省が今日出せたかなと思います。
── 勝利の瞬間、膝をつけて喜びをあらわにしてたと思いますが?
篠塚:これだけ多くの観客の前で勝てたことが本当に嬉しかったです。
── 今日は土曜日ということなので、本当に多くの応援をしていたと思います。声援は力になりましたか?
篠塚:常に自分の応援の声が聞こえていて、最後は背中を押されたような大きい応援だったので、本当に心強かったです。
写真:篠塚大登(東都観光バス)/撮影:ラリーズ編集部
── F・ルブラン選手に数ヶ月前勝利していますが、世界トップクラスの選手と対戦して勝ったことはどんどん自信につながると思いますか?
篠塚:彼は世界ランキングも高いですし、大きな大会で勝てたことが本当に自信になりました。
── F・ルブラン選手の強さとして彼の素早さがあると思います。多くの選手が苦戦していると思いますが、どう対応していますか?
篠塚:自分でコースを限定させすぎずに、台全体を見てゆっくりやれば自分ならできると思って。
これまでに5、6回ほど試合をしてきてるので、彼がどういう感じかを何度も試合をして経験をしてきているので、何度も試合をやってきたからこそ、今日勝てたかなと思います。
── 前回のWTTスターコンテンダーリュブリャナの時に、勝利に繋がるきっかけを掴むことができたのですか?
篠塚:少し前までは、打たれたら自分もちょっと下がってしまって、気持ち的にも後ろに下がっちゃう、ビビったような形だったんですけど、前回のリュブリャナの時に結構打ち合えるなと自分でも体感できたので、その気持ちは結構大きかったです。
── 1回戦、2回戦とラリーがすごく安定してると思いますが、いかがですか?
篠塚:両ハンド攻撃を、以前よりも台の近くでできるようになって、相手に押されないようになったと思うので、そこは成長してきた部分かなと思います。
── ミドルへのツッツキも非常にいい形になっていたと思いますが、そういった台上のプレーに関してはいかがですか?
篠塚:特に台上と前陣での攻めを意識してずっとやってきたので、今日で言えば台上でもあまり不利な形はなかったと思いますし、自信持って最後までプレーできました。
── F・ルブラン選手は非常にやりにくい選手だということで、苦手意識がある選手多いと思いますが、見ていた限り自信持ってやっていましたが、いかがですか?
篠塚:前回勝ったことによって少し苦手意識がなくなったのと、むしろ今日勝ったことによって相手は自分に対して少し苦手意識がつくんじゃないかなと思うので、また次対戦した時も受け身にならず挑戦者の気持ちで戦いたいですね。
── 下がってから受け身になってしまうところが課題だとおっしゃっていましたが、以前と比べてどう変わりましたか?
篠塚:以前はもう少し両ハンドが安定していなかったので、ミスしたら少し自信を失ってしまって、打球点を落としてしまうのが前の自分だったんですけど、前陣で両ハンド振ることが今自信を持ってできているので、そこが以前と変わったところかなと思います。
── その自信がつかめたきっかけはどこにありましたか?
篠塚:世界選手権の団体戦が終わって、一試合も出れなかったので、実力が足りないんだなと、とても悔しい思いをして、すぐ帰ってより一層意識を高めて練習をしてきたので、その後結果が出ましたし、この1、2ヶ月で結果が出たのがとても自信につながってるかなと思います。
── 台から後ろに下がらないためにフットワークや台上技術も相当ないとダメだと思いますが、かなり鍛えられてきたということですか?
篠塚:そうですね。あとはコースを打ち分けれるようになったので、相手を少し揺さぶれるようになったのが大きいと思います。
ストップの時も自分の方が早く台の中に入っていたので、とても結果が出ていると思います。
── 世界選手権の舞台で、自分が出れないところに悔しさとか葛藤を相当感じた時期がありましたか?
篠塚:日本の強い3選手の中に自分も混ざって試合に出て活躍したいなという気持ちがより一層強くなったのと、世界トップレベルの試合を後ろからずっと見ていたので、必要なものがよく見えたかなと思って、自分の取り組みに変えています。
── 環境も変わった中で結果が出るのは自信になるのかなと思いましたが?
篠塚:今年から東都観光バスさんに所属させていただいて、オープンで支援をしていただいて、あとは田原さんに個人コーチとしてついてもらったので、常にどの大会にも田原さんがいて、どんな時でも練習ができて、そういったところは本当にメンタル面でとても助かっています。
写真:篠塚大登(東都観光バス)/撮影:ラリーズ編集部
── 明日は呉晙誠選手との対戦です。呉晙誠選手のインタビューで、篠塚選手と仲がいいという話を聞きましたが、準決勝についてどう考えていますか?
篠塚:お互いに勝ちたい気持ちは強いと思うので、試合中はライバルだと思って、勝っていい結果が出たらと思いますし、去年のWTTチャンピオンズ横浜で負けているので、明日は勝てるように準備したいです。
彼も非常に安定したプレーで、どこも穴がないような選手なので、我慢強く試合することが、明日は大事かなと思います。
── 決勝に進めば、日本人対決になる可能性もあるところはどう考えていますか?
篠塚:決勝に行って日本人対決になれば、この横浜大会としても最高の形だと思うので、まずは準決勝、自分としては勝ち負け考えずに楽しむことを一番にやっていきたいと思います。
── ワイルドカードでの出場からベスト4というところで、最後に意気込みと日本のファンの皆さんに向けて一言お願いします。
篠塚:ベスト4に来たことがないので、まずは明日の準決勝を楽しんで自分の全部を出し切りたいと思います。
明日も休み(日曜日)なので、ぜひ応援に来ていただけたらなと思います。
男子シングルス準々決勝
〇篠塚大登(東都観光バス)4-2 フェリックス・ルブラン(フランス)
8-11 / 12-10 / 11-8 / 9-11 / 11-7 / 11-7








