男子単を制した張本智和 妹・美和の成長に「大人になって頼もしくなった」<卓球・WTTチャンピオンズ横浜2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 男子単を制した張本智和 妹・美和の成長に「大人になって頼もしくなった」<卓球・WTTチャンピオンズ横浜2026>

2026.08.10

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTチャンピオンズ横浜2026 日時:8月4日〜9日 場所:横浜BUNTAI(神奈川県)>

9日、WTTチャンピオンズ横浜は最終日を迎え、男子シングルス決勝では世界ランキング5位の張本智和(トヨタ自動車)と、同31位の呉晙誠(オジュンソン・韓国)が対戦した。

張本智和が男子単王者に

試合序盤から呉晙誠の丁寧で安定したプレーが張本のミスを誘い、呉晙誠が第1ゲームをものにする。第2ゲームでは張本が威力のある攻撃でリードして制した。

ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲームでは、張本が呉晙誠のボールに順応し、ミスのないプレーで取ると、一進一退の攻防が続いた第4ゲームも張本が制し、優勝に王手をかけた。

第5ゲームの序盤から張本が点差を広げていく。呉晙誠もラリー戦の強さで得点を重ね、同点まで追いつくが、再び張本が突き放すと、10-7でチャンピオンシップポイントを張本が握った。

最後は、呉晙誠のドライブがネットに捕まり、試合終了。張本がセレブレーションとして野球のバッティングポーズを披露した。張本は昨年のWTTチャンピオンズ横浜大会に続いて連覇、そして女子シングルス優勝を決めた張本美和(木下グループ)との兄妹優勝を飾った。

試合後、張本智和・美和兄妹が報道陣の囲み取材に答えた。

張本智和(トヨタ自動車) コメント

── 準決勝の松島戦では色々含めて負けられない一戦でしたが、どんなことを感じましたか?

張本智和:全日本選手権の時はランキングで勝ってましたし、USスマッシュまではランキング勝っていた自負もあったので。

もちろん平気なふりはしてましたし、まだランキングが抜けてないですけど、この直接対決で負けてしまったら完全に2番になってしまうプレッシャーがあったので。

僕はそういう時の方が頑張れますし、彼もUSスマッシュがあったからこそ、1ヶ月頑張って取り組めたのもあるので、彼には感謝してますし、これからも強い彼であってほしい。そうしたら僕も成長できるかなと思います。


写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

── 昨年の横浜大会の王者ということで、昨年と今年でメンタルの違いなどありましたか?

張本智和:去年は(王楚欽選手に)勝てると思ってなかったというか、USスマッシュで1ゲームも取れない中での(横浜大会の)決勝だったので、本当にノンプレッシャーでしたけど、今回に関してはランキングから見てもどう考えても勝たなきゃいけない相手で、さらに地元でしたし。

もっと勝ちたい気持ちが先走って第1ゲームは何もできなかったので、第2ゲームは落ち着いて一球一球やっていく。5ゲームズマッチだったら危なかったですけど、7ゲームズマッチなので大丈夫かなと思いました。

── 昨年優勝した時はレシーブの戦術が素晴らしくて、今大会の松島戦ではサービスの戦術が素晴らしかったと思いますが、戦術的な部分としてはいかがですか?

張本智和:サービス力はもちろん松島選手が上ですし、レシーブは僕の方が上なので、今日は相手のサービスをいかに受け流して、自分のサービスをいかに利かすかというところだったので。

今日は派手なサービスは出してないですけど、その方が彼には通用したと思いますし。4ゲームを取るのに4ゲーム分のサービスを出して、最終的には最初に戻っていくとか、サービスの配球を考えたんですけど、それぐらい頭を使わなければ勝てない相手ということだと思います。

── サービスに対して技術の幅、プレーの幅を広げてきて、今回はそれが出てきていたかなと思いますが、体感としてはいかがですか?

張本智和:サービスは種類、コース、タイミングと色々変えますけど、色々な要素をちょっとずつ変えながら、相手が何を待っているかとか、他の選手だったら1種類、変えてももう1種類で戦えるのが、松島選手とか中国選手であると、5、6種類を何回も繰り返さないといけない。

それも同じように繰り返しているだけではなく工夫しなきゃいけないし、トップ選手同士はラリーは五分五分ですし、チャンスボールも返ってきますし、負けないし。

トップ3ぐらいになってくると、もうラリーが続くのは当たり前、お互いのストロングポイントで攻めているのが当たり前、そういった中でサービス、レシーブでどこが効いているかというところだと思います。


写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

── 松島選手に2ゲーム取ってから2ゲーム取られて、完全に相手のドライブがいつもの状態になってきて、このまま押されるかと思ったところで、流れを止めて8連続得点でした。引き出しの多さや総合力という面ではどう考えていますか?

張本智和:3-5の時のロングサービスが良かったなと。初めてロングサービスを出して。逆転されたからこそ僕も(サービスを)出せるようになったし、彼も逆転したことでちょっと体が硬くなったのもあります。

最初2ゲーム先取できたからこそ追いつかれても2-2で、もし先取されたら0-4だったと思うので、やっぱりその追いつかれても今までみたいに7-3から7-7にされてもリードしてるから7-7で済んでるだけで、先に貯金を作れただけなので。

3-5からの2本、あれが全てと言っても過言ではないかな、よくサービスを変えたなと。あれがもし(ゲームカウント)2-3の第6ゲームから変えても遅かったと思います。

── 妹・美和選手は、お兄さんは相変わらず優しいと言ってましたが、お兄さんから見て、妹さんとの関係性で大人になって変化を感じる部分はありますか?

張本智和:基本的には変わらないですね。いつも明るくて可愛いですし、言いたいことは素直に言ってくれる部分とかは嬉しいし、信頼してもらえてると思います。

もう18歳の成人ということで、大人なので、そこには寂しさも感じます。妹感も欲しかったですけど、大人になって頼もしくなったなと思います。

張本兄妹 コメント

── 兄妹での優勝となりましたが、今の気持ちを教えてください。

張本智和:こんな大きい舞台で兄妹で優勝できて、すごく信じられない気持ちです。嬉しいです。

張本美和:日本での大会でたくさんのファンの方の応援がある中で、チャンピオンズを兄とともに優勝できて本当に幸せです。

── ご両親としては最高の親孝行になったと思いますが、どんな言葉をかけたいですか?

張本智和:先ほど一瞬母に会えて、父も会えて、本当に感謝の言葉しか出てこないです。

張本美和:私も母に会えました。優勝を届けられることができて嬉しかったです。

── 日本の応援のパワーも感じた試合だったと思いますが、次のアジア大会についての意気込みをお願いします。

張本智和:スポーツにおける観客の皆さんの声援というのは、選手の力を2倍にも3倍にもしてくれると思うので、アジア大会という4年に1度の大きなイベントで、できることを大事にしっかり勝って金メダルが取れるように準備して、アジア大会で優勝を勝ち取れたらいいなと思っています。

張本美和:今大会は自分の中で皆様の応援が一番感じられた大会で、そのおかげで自分が優勝できたと本当に思うので、次のアジア大会でも皆さんに応援していただけるように頑張りたいと思います。

男子シングルス試合結果


写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

1回戦

〇張本智和(トヨタ自動車)3-0 ニコラス・ラム(オーストラリア)
11-3 / 11-6 / 11-5

2回戦

〇張本智和(トヨタ自動車)3-0 向鵬(シャンパン・中国)
11-7 / 11-8 / 11-8

準々決勝

〇張本智和(トヨタ自動車)4-0 アレクシス・ルブラン(フランス)
19-17 / 11-9 / 11-4 / 11-9

準決勝

〇張本智和(トヨタ自動車)4-2 松島輝空(個人)
11-4 / 11-9 / 8-11 / 15-17 / 11-5 / 11-9

決勝

〇張本智和(トヨタ自動車)4-1 呉晙誠(オジュンソン・韓国)
7-11 / 11-7 / 11-4 / 11-8 / 11-7

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