文:ラリーズ編集部
<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>
世界卓球もいよいよ大詰め。27日は女子シングルス決勝が行われ、劉詩ブン (世界ランキング5位・28歳・中国)が世界卓球初優勝を果たした。女子ダブルス準決勝は、早田ひな(同34位・18歳・日本生命)/伊藤美誠(同7位・18歳・スターツ)と佐藤瞳(同13位・21歳・ミキハウス)/橋本帆乃香(同26位・20歳・ミキハウス)との日本代表対決が実現。早田/伊藤が4-2で勝利し、世界卓球では初の決勝進出を決めた。
劉詩ブンが「3度目の正直」で初優勝
女子シングルス決勝のカードは劉詩ブン対陳夢(同3位・24歳・中国)。2連覇がかかる世界ランク1位丁寧(28歳・中国)を破り、勢いがある劉。決勝も、2-2で迎えた第5ゲームは、陳夢に1点も与えず11-0で圧倒する。第6ゲームも終盤まで気の抜けない展開となるが、最後は11-9で勝ち取り、両手を天につき上げた。
劉はこれまで準優勝が2回。あと一歩のところで優勝を逃してきたが、ブダペストで“3度目の正直”、28歳で悲願の初優勝を飾った。劉は混合ダブルスでも優勝しており、今大会2冠を達成した。
早田/伊藤が日本代表対決を制して初の決勝進出
女子ダブルス準決勝は、全日本チャンピオンの早田/伊藤と、今大会好調のカットマンペア佐藤/橋本との日本代表対決が実現した。第1ゲームは早田/伊藤が奪うが、第2,3ゲームはデュースにもつれる接戦を佐藤/橋本が奪い、2-1でカットマンペアがリードする。しかし、第4ゲーム以降は早田/伊藤が全日本チャンピオンの実力を発揮し、3ゲーム連取。4-2で早田/伊藤が勝利。世界卓球では初の決勝進出を果たした。
準決勝もう一方のカードは前回銀の朱雨玲 (同2位・24歳・中国)/陳夢と今大会第2シードの孫穎莎(同29位・18歳・中国)/王曼イク(同4位・20歳・中国)との中国対決。試合はゲームの奪い合いとなり、最終ゲームまでもつれたこの試合は綿手の孫穎莎/王曼イクが勝ち切った。
早田/伊藤が52年ぶりの女子ダブルス優勝をかけて孫穎莎/王曼イクに挑む決勝は、現地時間28日14時半(日本時間21時半)開始予定だ。
世界卓球7日目 日本選手の結果
<女子ダブルス準決勝>
○早田ひな/伊藤美誠 4-2 橋本帆乃香/佐藤瞳
11-9/10-12/14-16/11-5/11-5/11-7