文:ラリーズ編集部
<ITTFチャレンジ・ポーランドオープン 2019年10月16日~10月20日>
16日に開幕したITTFチャレンジ・ポーランドオープンが大会最終日を迎えた。大会最終日は、男女シングルスの本戦準決勝、決勝と男女ダブルス決勝が行われた。
男子シングルス・ダブルス 結果
写真:徐瑛彬(中国)/提供:ittfworld
大会最終日、男子シングルスは準決勝からスタート。日本選手の出場はないがここでは準決勝の注目カードについて紹介したい。
2018年世界ジュニア王者の徐海東(シュハイドン・中国)と中国の新進気鋭の徐瑛彬(シュインビン)の同年代対決だ。徐海東は曽根翔(愛工大名電)を破ったティアゴ・モンテイロ(ブラジル)を4-0で、徐瑛彬は今大会でU21を制した向鵬(シャンパン・中国)を4-0と圧倒し、準決勝まで勝ち上がってきた。
お互い譲らぬシーソーゲームを制したのは徐瑛彬。最後は徐海東を振り切り決勝進出を決めた。一方、反対側の山はパク・チャンヒョク(韓国)を地元のマレク・バドフスキ(ポーランド)が4-2で破り決勝進出。
決勝はバドフスキと徐瑛彬との対決。徐瑛彬が、準決勝でライバルを倒した勢いそのままに地元ポーランドのバドフスキを圧倒し、4-1で快勝。
ダブルスの決勝ではこちらも日本選手の出場はなく、アルゼンチンペアとポーランドペアとの対戦。結果は地元開催のポーランドペアを振り切り、アルゼンチンペアが3-1で破り優勝を果たした。
女子シングルス・ダブルス 結果
写真:何卓佳/提供:ittfworld
女子も準決勝と決勝が行われた。準々決勝で橋本帆乃香を破った梁夏銀(ヤンハウン・韓国)が中国勢に対してどこまで立ち向かえるかに注目が集まったが、結果は陳熠(チェンイー・中国)に1-4で敗戦。中国の壁の厚さを感じさせられる一戦となった。
もう一方の準決勝は、何卓佳(フーズオジャー・中国)が張薔(ジャンチャン・中国)に力の差を見せつけて4-1で同士討ちを制した。
決勝は何卓佳と陳熠との対戦。ここでも世界ランキング15位(10月現在)の実力で相手を圧倒し、何卓佳が4-1で勝利。今大会通算3ゲームしか落とさない圧巻の優勝であった。
女子ダブルスは決勝のみが行われた。橋本帆乃香/塩見真希(ミキハウス)と準々決勝で大藤沙月/芝田沙季(ミキハウス)を破った、韓国の李恩惠(イウネ)/申裕斌(シェンユービン)との対戦。
橋本/塩見ペアがミキハウスの同士討ちを果たせるのかに注目が集まる中、同ペアが韓国ペアを3-1で下し、パラグアイオープンに続き2度目の優勝を飾った。
今大会は各国の主力選手の出場はなく、どの国がタイトルを取るのかに注目が集まっていたが、結果はシングルスのタイトルは中国選手が獲得し、改めて中国の選手層の厚さ、そして次世代選手の実力を感じる大会となった。
日本が獲得したタイトルは1つだったが、今後の大会で日本の若手選手の国際舞台での活躍を期待したい。