文:ラリーズ編集部
<2020年世界卓球日本代表第1次選考会 2019年10月22日~10月23日>
22日、2020年世界卓球選手権釜山大会(団体戦)男女日本代表選手第1次選考会の初日の試合が赤羽体育館にて行われた。全日本社会人を制した31歳・大矢英俊(ファースト)からホープス王者の12歳・松島輝空(木下グループ)まで各年代のトップ選手が集い、鎬を削った。12名が6人1リーグに分かれて競い合う。初日である22日は、3試合が行われた。
>>“卓球黄金世代”の継承者 見据える2020の「その先」<木造勇人>
松島が上田を下すなど若手が活躍
写真:松島輝空(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
試合前のドロー会議で決定した男子の組み合わせは以下の通り。
男子A
大島祐哉(木下グループ)
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)
平野友樹(協和キリン)
金光宏暢(日本大学)
篠塚大登(愛工大名電高校)
吉山僚一(愛工大名電中学校)
男子B
戸上隼輔(野田学園高校)
松島輝空(木下グループ)
上田仁(岡山リベッツ)
神巧也(T.T彩たま)
木造勇人(愛知工業大学)
大矢英俊(ファースト)
女子では最年長の成本綾海(中国電力)が全勝の活躍を見せたが、男子では対照的に若手の活躍が目立った。愛工大名電中の吉山が日本大学の金光を、小学生の松島がTリーグでも活躍する上田仁を下す圧巻のプレーを見せた。
松島はパワーで劣る分、台から下がらず上田を振り回した。時折見せたロングサーブも効果的で、ゲームカウント3-1で競り勝った。松島は、昨年同大会で学生王者の及川瑞基(専修大学)を下し話題となったが、今年はTリーグダブルスMVPペアの一角に勝利。成長著しい12歳、今後が楽しみな存在だ。
若手の台頭が目立った男子だが、全勝で初日を終えたのは、平野と神の20代中盤コンビだ。
写真:平野友樹(協和キリン)/撮影:ラリーズ編集部
大島、宇田と実力者を下した平野は「今日が勝負だと思っていた。大島戦、宇田戦では勝負どころで得点出来たのが良かった」と試合を振り返った。全勝で初日を終えられた要因として次のようにも分析した。「協和(キリン)での日頃の練習に加え、全日本団体などで試合勘が維持出来ていた」。明日に向け「気を抜かずしっかり戦う」と気を引き締めた平野、2日目の戦いぶりにも注目だ。
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
神は、東京開催のチームワールドカップ代表に選出されるなど、今一番勢いに乗っていると言っても過言ではない。「世界選手権の代表になるため卓球をやっている」と自らの目標を力強く口にした。「ベンチの坂本監督からのアドバイスもいつも的確。僕の場合、選考会もワールドツアーもTリーグも戦い方は変わらない。出来る対策をして、全力で向かっていくだけ」とTリーグで共に戦うT.T彩たま・坂本竜介監督のアドバイスへの感謝を述べるとともに、続く23日の戦いに向けて意気込んだ。
>>神巧也「実業団かTリーグか」論は無意味 己の人生を生きろ
男子初日結果
男子A
平野友樹 3勝0敗
大島祐哉 2勝1敗
宇田幸矢 2勝1敗
篠塚大登 1勝2敗
吉山僚一 1勝2敗
金光宏暢 0勝3敗
男子B
神巧也 3勝0敗
木造勇人 2勝1敗
戸上隼輔 2勝1敗
松島輝空 1勝2敗
上田仁 1勝2敗
大矢英俊 0勝3敗