文:ラリーズ編集部
3月26日、国公立大学卓球連盟の研修会で実施された講習会にて、Rallysアンバサダーの高田直騎(日製日立/希望が丘高→早稲田大出身)、大澤祐貴(ユージくんの卓球場/鶴岡東高→埼玉工業大出身)の2名が講師を務めた。
今回え45回目を迎える研修会は、北は北海道・東北地区から、南は九州地区までの国公立大学の熱意ある学生が参加している。4日間行われる研修会の2日目午後に講習会は行われた。
強豪校でプレーした経験を国公立大学に還元
写真:高田直騎(写真左)、大澤祐貴/撮影:ラリーズ編集部
2024年の全日本卓球選手権で2勝し、3回戦まで進出した大澤と、実業団の日製日立のエースとして単複2点起用でチームを支える高田の2人は、学生時代はいわゆる名門校と呼ばれるチームでプレーしていた。
写真:大澤祐貴(ユージくんの卓球場)/撮影:ラリーズ編集部
学生時代には高いレベルの指導者やチームメートに囲まれ、豊富な練習量を通して強くなってきた経験と、社会人になり仕事との兼ね合いで練習量が減った中でも工夫して強くなるという両軸の経験を持つ。
写真:高田直騎(日製日立)/撮影:ラリーズ編集部
一方の国公立大学の選手たちは、中学から卓球を始めた選手や指導者のいない中、自己流で努力してきた選手、学業と両立して少ない練習量で工夫してきた選手ら様々なバックグラウンドを持っている。
写真:実演を交えながら実技指導/撮影:ラリーズ編集部
しかし、強豪校で当たり前となっている卓球面での考え方や知識、セオリーなどは持ち合わせていない選手が多く、今回の講習会で大澤、高田の両名は個々人の課題を指導しながらも“強豪校の常識”を惜しみなく伝えていった。
写真:打球相手を務めながら実技指導/撮影:ラリーズ編集部
強豪校の卓球の考え方を伝授
「試合で緊張してしまう」という質問に対して高田は「練習でできたことが100発揮できることは100%ない。30くらいで良い方。なので、試合中に『練習ではできたのにどうして…』などと引きずるのではなく、できなくてもすぐ切り替えることが大事」という考え方のアドバイスを送った。
写真:実技だけでなく座学での考え方の指導も行った/撮影:ラリーズ編集部
「格上の選手に対して先手を取られてしまう」という質問に対して大澤は「強い選手に打たれるのは当たり前。なので最初から良いレシーブをしようとするのではなくて、まずはあえて打たせる長いツッツキなどをして、それをブロックしてラリーに持ち込む。そのためには強く打たれたボールをブロックする練習が必要」とアドバイス。
写真:考え方を説明する大澤祐貴/撮影:ラリーズ編集部
国公立大学の選手たちにとっては目から鱗の考え方となったようだ。
また、他の人の質問に対しても熱心にメモを取り、少しでも吸収しようとする選手たちの姿勢に、Rallysアンバサダーの2人も感化され、終了時間ギリギリまで指導を行った。
Rallysアンバサダーによる指導
今後は、Rallysでチームユニフォームを作成していただいたチームに、Rallysアンバサダーによる技術指導や卓球の考え方の座学指導なども行っていく予定ですので、ご興味のあるチーム・学校は下記よりお問い合わせください。
Rallysアンバサダーコメント
高田直騎
時間が限られた中で技術だったり戦術だったり、試合に対する入り方だったり色んな質問があったと思います。
あくまで自分も大澤くんもアドバイスしたのは1つのヒントで、それをどう捉えるかは皆さん次第だと思いますので、そのヒントを参考にしながら母体にかえってから習得してほしいです。
また、すごくやる気のある方ばかりなので、私自身も勉強させられることがありました。来年以降も参加できたらと思うので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
大澤祐貴
1人1人見られたのは10分程度でしたが、その人に対してアドバイスしていることを周りの人が聞きに来てメモを取ったり、吸収できるものがあったら吸収しようしたりする姿勢がすごくよかったなと思いました。
私も現在、小学生から大人まで指導していますが、そこまでの意識でできている人はそこまで多くありません。
でもそこまでの意識が皆さんにはあるので、あとは指導してくれる人や、選手同士で指導しあうなど、吸収しあえるものを吸収していってほしいです。
今回の指導を学校の方に戻って忘れていたら意味がないので、今日終わった後に一度だけでいいので、今日やった内容を振り返ってもらえたらなと思います。
本当はもっと長い時間やれたらなと思ったんですが、自分なりに伝えることはできたかなと思うので、動画だったりメモを見て頑張ってもらえたらなと思います。ありがとうございました。