【卓球】虎視眈々と表彰台狙う 台湾女子の強さとは|東京五輪ライバル国特集 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:2019年アジア卓球選手権でのチャイニーズタイペイ女子チーム/提供:ittfworld

卓球プレーヤー向け 【卓球】虎視眈々と表彰台狙う 台湾女子の強さとは|東京五輪ライバル国特集

2020.02.13 文:ラリーズ編集部

チャイニーズタイペイ女子チームは、2019年の、卓球ワールドカップ団体戦で3位に輝いた、アジアの強豪国の一つ。中国、日本、韓国、中国香港など、強豪が争う中、表彰台に上がったその実力は、東京五輪金メダル獲得を目指す日本チームの喉元にもとどきうる。

今回は、そのようなチャイニーズタイペイ女子の成績や名選手たちを紹介し、さらにその強さの理由に迫る。

上昇気流の強豪国・チャイニーズタイペイ


写真:試合に勝利し喜ぶチャイニーズタイペイベンチ/提供:ittfworld

まずは、チャイニーズタイペイ女子の戦績を振り返る。世界選手権団体では、2016年クアラルンプール大会で銅メダルを獲得し、実に16年ぶりの表彰台へと立った。

2019年の卓球ワールドカップ団体戦では、準々決勝で、中国香港相手に対し、およそ3時間半の死闘の末に勝利し、見事3位に入賞した。

2010年代中盤から後半にかけて、メキメキと力をつけ、東京五輪でも、チーム初のメダル獲得を目指す。

チャイニーズタイペイの戦士たち

ここでは、チャイニーズタイペイ女子チームを支えてきた選手たちを紹介する。どのプレイヤーも、これまで日本選手を大いに苦しめてきた、実力ある選手だ。

黄怡樺


写真:黄怡樺/提供:ittfworld

まずは、チャイニーズタイペイ女子を、長きにわたり支えてきた、黄怡樺(ファンイーホア)を紹介する。1984年生まれの35歳。世界卓球2014東京大会まで、なんと世界卓球13大会連続の代表として、チームを引っ張ってきた。2012年のグランドファイナル・女子ダブルス準優勝の実績を持つ。

破壊力抜群の両ハンドドライブを誇り、中陣でのボールの威力は男子選手顔負け。台からやや下がるプレーを主体とする選手だ。

鄭怡静


写真:鄭怡静/提供:ittfwolrd

続いては、チャイニーズタイペイ女子の絶対的エース、鄭怡静(チェンイージン)だ。

2006年、14歳で世界選手権に初出場し、以来10数年間チームを牽引し続けている。2016年8月に初の世界ランキングトップ10入りを果たし、2020年2月の世界ランキングでも10位にランクイン。チームの大黒柱として、常に世界の最上位に位置し、見事な足跡を綴ってきた。

現在は、Tリーグのトップおとめピンポンズ名古屋に所属し、日本の卓球ファンの前で、ハイレベルなプレーを披露している。

身体能力に優れ、正確なバックドライブでチャンスをつくり、得意のフォアドライブにつなげるプレーが持ち味の選手だ。ラリー戦も得意とし、フットワークにも優れる、隙のないオールラウンドプレイヤーだといえる。

女子ワールドカップでは、2016・2017・2018と3大会連続でメダルを獲得し、世界卓球2016クアラルンプール大会では、チーム16年ぶりの表彰台に貢献。2019年の卓球ワールドカップ団体戦でも、準々決勝の香港戦でシングルス2点どりを見せ、チームを銅メダルへと導いた。


写真:林昀儒(写真左)と鄭怡静(写真右)の混合ダブルス/提供:ittfwolrd

近年では、チャイニーズタイペイ男子の天才ルーキー・林昀儒(リンユンジュ)と組む混合ダブルスでも頭角を示し、2019年ITTFワールドツアー・香港オープン、中国オープンで、いずれも優勝を果たしている。

陳思羽


写真:陳思羽/提供:ittfworld

続いては、現在Tリーグの日本生命レッドエルフに所属する、陳思羽(チェンズーユ)だ。ジュニア時代から国際舞台で活躍し、その才能を高く評価されてきた。2012年のロンドン五輪でも、19歳の若さで台湾代表として出場している。

2020年2月の世界ランキングは25位と、チャイニーズタイペイ不動の2番手としてチームを支えており、2018年3月には自身最高の10位を記録。日本チームにとっても決して油断はできない選手だ。

体感が非常に強く、あまり大きく動かなくても安定したブロックができ、その体幹を活かした攻撃的なプレーが持ち味で、Tリーグでは、今シーズン、シングルス5勝1敗と見事な活躍を見せている。

鄭先知


写真:鄭先知/提供:ittfworld

最後は、鄭怡静、陳思羽と同世代の、鄭先知(ジェンシェンチー)だ。2020年2月の世界ランキングは54位。2020年の台湾選手権女子シングルスでは、見事優勝を果たすなど、その実力にさらに磨きをかけている。

特に、陳思羽と組むダブルスは強力で、2019年オーストリアオープンでは女子ダブルス準優勝、その年のジャパンオープンと、グランドファイナルでは3位に入り、1年を通して安定した成績を残している。

東京五輪でも、団体戦メンバーに名を連ねてくるだろう。要警戒プレイヤーの一人であることは間違いない。

強さの秘密 積極的起用による大黒柱・鄭怡静の成長

チャイニーズタイペイ女子の強さの秘密、それは絶対的エース・鄭怡静の成長だ。彼女の成長とともに、チャイニーズタイペイ女子はアジアの強豪国としての存在感を増してきた。

14歳で世界選手権に初出場し、そこから常にエースとしてチームを牽引してきた鄭怡静の歩んできた道のりは、日本卓球界のある選手と極めて近い。そう、幼い頃から将来を渇望され、日本卓球界の救世主として、活躍を続けてきたロンドン、リオ五輪メダリストの福原愛だ。

鄭怡静も福原と同じように、国の期待を一身に背負い、2016年世界卓球団体戦で、チームを16年ぶりの表彰台へと導いた。


写真:絶対的エース・鄭怡静/提供:ittfwolrd

今や、卓球帝国・中国以外、どこのチームと当たっても、シングルス2点を取ることができるほど、実力者へと成長した鄭怡静。さらには、同じくジュニア時代からチームの主軸として活躍してきた、陳思羽と鄭先知も確実に力をつけてきている。

しかも、この3人は現在、全員が20代後半という、最も脂がのった時期に東京五輪を迎えることになる。


写真:2019年見事な成績を残した陳思羽(写真左)と鄭先知(写真右)のダブルス/提供:ittfworld

東京五輪では、鄭怡静でシングルス2点、陳思羽と鄭先知のダブルス1点で、確実に上位に進出してくるだろう。

日本チームと対戦することになれば激戦必至。選手の意地と意地がぶつかり合うこと間違いなしだ。

チャイニーズタイペイ対日本 直近の対戦成績

団体戦編

2019年アジア選手権大会準決勝

日本 3-0 チャイニーズタイペイ

平野美宇 3-1 陳思羽
7-11/11-9/13-11/11-5

石川佳純 3-0 鄭先知
11-8/14-12/11-6

佐藤瞳 3-0 Liu Hsing-Yin
11-6/11-6/11-6

世界卓球2014東京大会予選リーグ

日本 3-0 チャイニーズタイペイ

石垣優香 3-0 黄怡樺
11-9/11-3/11-4

○石川佳純 3-1 鄭怡静
11-8/13-11/9-11/11-6

○平野早矢香 3-1 陳思羽
8-11/11-1/11-4/13-11

個人戦編

 

2019年ITTFワールドツアー・グランドファイナル ベスト16

伊藤美誠 4-3 鄭怡静
10-12/11-6/7-11/11-4/4-11/11-3/12-10

2019年ITTFワールドツアー・オーストリアオープン 準決勝

石川佳純/平野美宇 2-3 ○陳思羽/鄭先知
6-11/12-10/7-11/11-9/7-11

2019年ITTFワールドツアー・オーストリアオープン ベスト32

○石川佳純 4-0 陳思羽
11-9/12-10/11-9/11-7

2018年女子ワールドカップ 3位決定戦

石川佳純 1-4 ○鄭怡静
8-11/7-11/10-12/15-13/8-11

2017年女子ワールドカップ 3位決定戦

平野美宇 2-4 ○鄭怡静
11-9/5-11/11-9/9-11/5-11/8-11

やはり、エース・鄭怡静は脅威で、東京五輪日本代表の3選手いずれにも勝ち星をあげる可能性を秘めている。陳思羽/鄭先知のダブルスに勝利することが、対チャイニーズタイペイ戦のキーポイントになるだろう。

男子ランキング
2020.12.01
世界
日本
1
樊振東(中国)
17915 pt
2
許キン(中国)
17260 pt
3
馬龍 (中国)
15525 pt
1
張本智和(日本)
13245 pt
2
丹羽孝希(日本)
9570 pt
3
水谷隼(日本)
9045 pt
女子ランキング
2020.12.01
世界
日本
1
陳夢 (中国)
17915 pt
2
伊藤美誠(日本)
15440 pt
3
孫穎莎 (中国)
15165 pt
1
伊藤美誠(日本)
15440 pt
2
石川佳純(日本)
11100 pt
3
平野美宇(日本)
10815 pt