ミスのない守りを保ちつつ圧倒的強さがある張一博選手の強さの秘密


どんなにドライブやスマッシュを駆使して攻め続けたとしても、相手の守備を崩すことができなければ点を得ることはできません。男子卓球の日本代表にも選ばれたことがある張一博選手は、上記の言葉を体言するかのような滅多にミスを起こさない守りで勝利を重ねています。そのブロックやカウンター技術は、多くの卓球プレーヤーによって手本にされています。
以下では、そんな張一博選手のプロフィールと、その戦績についてご紹介します。

張一博選手のプロフィール


張一博(チャン カズヒロ)選手は、日本の男子卓球選手です。1985年7月15日に、中国の上海市で生まれました。2008年に日本に帰化し、世界選手権の日本代表選手にも選出されています。妻は福原愛選手のコーチとして有名な張莉梓で、子どもがひとりいます。なお、張莉梓も張一博選手と同じく、2008年に日本に帰化しています。
現在の所属チームは、東京アートです。世界ランキングにおける過去最高のランクは、2012年の6月に記録した27位です。

小学校1年の頃から卓球を始め、2002年から青森山田高校に留学します。高校3年生のときの「全国高校総体」でシングルス準優勝を成し遂げた後、青森短期大学に進学します。青森短期大学時代の2005年に開催された「全日本学生選抜大会」で優勝すると、その翌年の同大会でも優勝し2連覇を達成しました。青森短期大学卒業後に東京アートに入社をした彼は、現在に至るまでチームのエースとして活躍を続けています。

張一博選手の得意な戦術は、中国人だった頃に培われた鉄壁の守備です。例えば、1ラリー中に世界トップレベルの選手が繰り出したおよそ30本のドライブを、ワンコースでブロックすることができるほどです。この正確な守備によって相手がミスをしたところに、キレのある回転をかけたフォアドライブで相手を崩します。また、威力のあるカウンタードライブにも定評があります。
守備だけでなく攻撃の技術も目を見張るものがあり、フォアハンド、バックハンドどちらからも仕掛けることができる攻撃は彼の持ち味です。

張一博選手はシェークハンド型のラケットを使用しており、そのラケットの表面に裏ソフトラバーであるバタフライの「テナジー・05」を、裏面には裏ソフトラバーであるバタフライの「テナジー・05FX」を貼り付けています。
彼の戦型は、「左シェーク両面裏ソフトドライブ型」です。

張一博選手の戦績


東京アートに入社後の2007年には、張一博選手は日本リーグの前期・後期両方で最高殊勲選手賞を受賞しています。翌2008年には、前期日本リーグの優秀選手賞に選ばれています。

張一博選手にとっての飛躍の年は、2010年です。「世界団体選手権モスクワ大会」に初出場し、団体戦で銅メダルを獲得することができたのです。また、張一博選手は2010年に開催された「UAEワールドチームカップ」の団体戦メンバーにも、松平健太選手と高木和卓選手と共に選ばれました。そして、準々決勝の中国代表との試合で、世界ランキング1位に君臨する馬龍選手と対戦し勝利を収めることができました。団体戦の結果では日本代表は中国代表に敗れましたが、馬龍選手に勝利したことは張一博選手にとっても大きな経験となりました。この大会後、彼の世界ランキングは51位にまで上昇しました。
この年、彼は国外だけでなく、国内でも優秀な成績を収めています。「全日本社会人選手権」に参加して、見事シングルスで優勝を成し遂げました。また、「2010年度全日本選手権」にも参加し、決勝戦にまで昇り詰めます。しかし、決勝戦の対戦相手である水谷隼選手に及ばず敗退し、準優勝に終わっています。

2012年には「チリオープン」に参加して準優勝を収め、同年の「韓国オープン」では3位に入賞しました。その韓国オープンの準決勝で張一博選手は、中国トップ選手である許昕選手と対戦し、すばらしいブロックを連発して許昕選手を追い詰めるという好ゲームを演出しています。

シングルスだけでなくダブルスでも優秀な成績を収めており、2013年の「世界選手権」ではダブルスでベスト8に入賞しています。そして、2013年の「全日本選手権」では、混合ダブルスで優勝しています。続く2014年にも、「第48回全日本社会人選手権」のダブルスを制覇しています。

2015年には「第49回全日本社会人選手権」のダブルスで準優勝を収め、同年開催の「平成27年度全日本選手権」ではシングルスで準優勝に輝いています。

まとめ

張一博選手は、鉄壁の守りを武器とする卓球選手です。日本に帰化する前に中国で鍛えたその守備によって、たくさんの主要な卓球大会で好成績を収めています。とりわけ、2010年の「UAEワールドチームカップ」での馬龍選手との対戦や、2012年の「韓国オープン」での許昕選手との対戦は一見の価値があります。レシーブやブロック、カウンターといった守備の技術を苦手とする方は、彼の試合を見て彼の技術を盗んでみるのもおすすめです。

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