【我流卓球理論#1】最短で強くなれるモノマネ上達法とは?


文・水野峻輔(卓球ライター)

卓球を我流で強くなるための考え方を伝授する「我流卓球理論」。

今回は、数ある上達法の中から、多くのトップ選手が取り入れいるモノマネ上達法をご紹介する。

楽しみながら最短で上達できる方法となるので、是非最後までお読み頂きたい。

他の人をモノマネすることが上達の近道

上手な選手をモノマネすることは、卓球の上達に貢献してくれる。

モノマネは他人のプレーに興味を持ち、研究することからスタートする。強い選手の技術を盗もうとして研究をはじめると、これまでぼんやりと眺めていた他人のプレーから新しい情報が得られ、自身のプレーに活かすためのアイデアが生まれる。

一方で、他人のプレーに興味がない選手は、他者から学ぶことができるせっかくのチャンスを逃してしまいがちだ。上手な人のプレーやトップ選手をみても、「すごいなぁ…自分もできればいいなぁ」で終わってしまう。

見て学ぶ(まねる)という効果は予想以上に大きく、この「モノマネをするために技を盗む」という姿勢があるかないかで上達に大きな差がでてくる。

センスのある人=モノマネ上手な人

あなたの周りにも、強い人やトップ選手のモノマネが上手な人はいないだろうか?

彼らは面白がってモノマネをしている訳だが、そういったモノマネ上手の選手は、練習量をこなさなくても新しい技術を習得できる所謂「センスがある」タイプであることが多い。

なぜモノマネ上手の彼らは、他の選手から技を盗めるのか?

それは、「観察力」と「再現力」に優れているからである。

観察力とは、いわゆる見る力のことで、選手の特徴を把握する力だ。

再現力とは、見たものを体現する力のこと。

この2つができると、モノマネ上手な選手ということになる。

よく、「センスがいい」という表現をするが、センスがいい選手というのはいわゆるモノマネ上手な選手のことだろう。

他の選手のプレーを観察し、再現するモノマネは上達への近道であると言える。

モノマネ細胞、ミラーニューロンとは!?

実は、モノマネがスポーツの上達に非常に役立つことが科学的に証明されている。

人はモノマネをしようと対象を観察し、実際にその動きを見ている時に、頭の中で体を動かしているのだ。

たとえば、上手な人のフォアドライブをモノマネしようとすると、フォアドライブに必要な筋肉を動かしているのと同じように脳が反応する。

つまり、頭の中でも練習しているのである。

これはミラーニューロン(いわゆるモノマネ細胞)が活性化されている状態だ。

ミラーニューロンとは、イタリア・パルマ大学のジャコモ・リッツォラッティらによって、1996年に発見された細胞であり、。Wikipediaによれば、

ミラーニューロン(英: Mirror neuron)とは、霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。

とある。

このように、モノマネ細胞というものが存在し、科学的にもモノマネは良いとされているのだ。

モノマネ細胞を活性化させることで、自らのプレーに良い影響を与えられるのは間違いないだろう。

モノマネをすることによって得られるもの

1.技術力の向上

まず、一番は技術力の向上だろう。

モノマネとは、「上手な人がどのように打っているのかを見て理解しそれを体現すること」だ。

これをやれば、間違いなく技術力向上に繋がっていく。

優秀な指導者は、理論だけを説明するのではなく、「こう打て!」とお手本を見せて真似をさせようとするが、これは理にかなっていると言える。

2.見る力を養える

次に、見る力を養える点だ。

モノマネをするには、観察力が必要だ。

「この人は、こういう打ち方をする」というのを注意深く見ることによって、選手を観察する力が養われる。

もちろん、観察力は打ち方など技術に関することだけではない。

相手の弱点を見抜くのは卓球では非常に重要な点だが、

そういった意味での観察力も磨かれることになる。

3.他の選手に興味を持てる

筆者は仕事で中学生を教える機会があるが、必ず生徒たちに伝えることがある。

それが、「自分以外の選手に、興味を持ってほしい」ということだ。

そうすることで、卓球の上手な人の研究をしたり、卓球が上手な人に積極的に質問ができるようになったり、自分にとっていい情報が入って来やすくなるからだ。

中学生で始めたばかりの何も知らない子たちが集まる部活にとって必要なのは、自分以外の強い人が考えていることを知り、基準値をあげることである。

「トップ選手はこうやって打つんだなぁ」とか、「こんなにも低い姿勢で打つのか!」と、とにかく卓球について知ってもらうことが大事だ。

モノマネをすることによって、面白おかしく卓球について知る機会が増えるのである。

それも、上手な人のモノマネをすることに、非常に意味がある。

そうすることで、自然と見る力や卓球の知識を養うことができて今後の卓球の成長を加速させることができるはずだ。

モノマネしやすいトップ選手3選

さて、モノマネが上達に貢献してくれることが分かったところで、では誰のモノマネをすればいいのか?

ということで、モノマネしやすい選手をピックアップしてみた。

これから紹介する選手になりきってみよう!

馬龍選手(中国)とティモボル選手(ドイツ)

馬龍選手はフォアハンド、バックハンド共に上手にフリーハンドを使いこなすが、

馬龍選手のフリーハンドの特徴は、すぐにでも真似できる。特にバックハンドにおけるフリーハンドは特徴的だろう。

このように、指先までスッと伸ばしスイングと同時に目線まで持っていく。

あなたも今すぐ馬龍選手になりきってみよう。

ティモボル選手は、構えが独特な選手だ。

トップ選手の多くは低い体勢を維持し続けるが、ティモボル選手はさらに低く構える。

足のスタンスをかなり広めにとり低く構えたら、あとは顔のあたりまでラケットを持ってくる。

これは、非常に真似しやすいだろう。

さぁ、あなたも今すぐティモボル選手の構えを真似して、世界トップ選手の気分を味わってほしい。

丹羽孝希選手(日本)

モノマネをするのは、技術的な部分でなくても構わない。

例えば、日本の丹羽孝希選手は、ポーカーフェイスで有名だ。

どんな時でも表情に出さず、相手に何を考えているのか、情報を与えない。

そして、「あの丹羽選手が吠えた!?」と思うような、ここぞという時にだけ吠えるのが、カッコよすぎる。

このように選手の持つ雰囲気をモノマネするのも面白いだろう。

ぜひあなたも丹羽選手になりきって、相手にプレッシャーを与えてみよう。

まとめ

モノマネは楽しみながら上達させる便利な方法であることをお分かりいただけただろうか。

どの選手のモノマネが自身に合うかは、やってみないと分からない部分もあるので色々な選手をモノマネしてみると良いだろう。

ちなみに筆者は、馬龍選手のカウンタードライブの時の低い姿勢とやや下の方にスイングするのをモノマネしてみたところ、効果てきめんだった。

モノマネ上達法を是非試してみて欲しい。

本記事執筆者による記事はコチラ

(外部ブログ)我流卓球理論

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう