【初心者必見】逆横回転サーブへのレシーブ対処法|卓球基本技術レッスン | 卓球専門WEBメディア「Rallys(ラリーズ)」
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2019.07.16

【初心者必見】逆横回転サーブへのレシーブ対処法|卓球基本技術レッスン

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」

このシリーズでは初心者向けに卓球の基本的な技術についての説明や、そのやり方、対処法などについてお話していく。実際のプレイヤーはもちろん、テレビなどで観戦される方にとっても、頻繁に出てくる用語が登場するので、知っているとより卓球の面白さが分かるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。

(特に記述がない限り、右利きのシェークハンドの選手同士を想定している)

さて、今回取り上げるのは、逆横回転サーブの返球の仕方についてである。初心者の方などはまず順横回転の出し方、あるいは返し方を覚えることが多いだろう。同様に、逆横回転にへの対処法も覚えていくことは、卓球が上達するためには必須である。

回転に対する考え方としては、順横回転への対応の際と大きくは変わらない。が、ラケットの使い方が逆だったり、相手の逆横回転のサーブに見慣れていないと、とっさに対処することは難しかったりする。なので今回の記事を参考にして、順横回転だけでなく、逆横回転に対してもしっかり返球出来るようになっていこう。

逆横回転とは

そもそも逆横回転とはどういった回転か。順横回転は左回転とも呼ばれ、天井から見て反時計回りの方向へボールがスピンしていく回転になる。右利きの対戦相手を想定すると、ラケットを体の近くから、遠くの方向へスイングしたときは逆横回転がかかっている。バックサーブやYGサーブ、巻き込みサーブなどは全て逆横回転のボールだ。ちなみにしゃがみ込みサーブなども、ラケットのフォア面で打球した際は逆横回転がかかっている。

そして、逆横回転のかかったボールは、こちら側のフォアサイドへ逃げていくような軌道を描いて飛んでくる。
ラケットにまともに当てると、回転の影響から相手コートのフォアサイド方向へ飛んでいく形になるだろう。これが基本的な逆横回転の特徴だ。

逆横回転の3つの返し方

回転しているボールに対して何も考えずにラケットに当てると、回転の影響を受け、意図しない方向へ飛んでいってしまう。ではうまく相手コートに返球するためにはどうすればよいか。前回のおさらいになるが、基本的な考え方としては3種類だ。それが、

・回転に合わせる

・回転を利用する

・回転に逆らう

の3つ。

①回転に合わせる

まず、最も基本的な返球の仕方が、「回転に合わせる」方法だ。相手の逆横回転に対して、その性質に合わせて、逆らわない形でラケットの角度を合わせて返球してやる。これがまず最も基本的な技術となる。

相手が逆横回転のサーブを出してきた。ちょうど
のようなラケット角度だったとしよう。この場合は逆横回転に下回転が入ったサーブになる。それに対して、こちらも同じラケット角度を出して返すのだ。

ただし、順横回転のサーブに比べて、逆横回転のサーブは、打球時のラケット角度がこちらからでは分かりにくいという側面がある。これは人間の身体の構造上仕方のないことなのだが、逆横回転はボールの後ろ側を捉えるので、ラケットのブレード(縁)が見えず、角度が分かりにくいのだ。なので実は逆横回転の回転を見極める方が、難易度としては高い

ではどうすればよいかということだが、わたしの経験則から見た、逆横回転の性質がある。それは、「下回転が強くかかっていることはそう多くない」ということだ。

もちろん完全に否定するわけではない。しかし、YGサーブや巻き込み、バックサーブのスイングで、強く下回転をかけることは難しく、初級〜中級者レベルであれば見かけることは滅多にないだろう。巻き込みやYG、あるいはしゃがみ込みサーブなどを急に出されて、回転が分からないとなると、心理的についツッツキの角度でレシーブをしがちである。しかし実際は、たいていが純粋な真横の回転か、やや上回転が入っている、という程度だ。

なので、逆横回転が来たら、とりあえずラケットを垂直に立てて、ややバック面を向けた角度で、ボールの左側に当ててみよう。実はこれで簡単に返せることが多いのだ。

②回転を利用する

次に「回転を利用する」返球の仕方について考えてみよう。

逆横回転は、向かって左から右、つまりあなたのフォアサイド方向へと曲がっていく回転である。そのボールの軌道を追うように、ラケットをフォア方向へスイングするのだ。ボールが曲がる方向に、回転に逆らわず、ボールをなでるようにして返球をしてやる。

シェークの場合、バック面で角度を固定し、左から右方向へラケットをスイングする。ちょうど、バックサーブを打つときと同じような動作だ。相手のフォア方向へ逃げていくような軌道でボールを飛ばしてみよう。

ペンホルダーの場合は、より簡単に出来るだろう。バックでショートをする角度で、そのまま右方向へなでるように動かしてやる。フォア前に来た逆横回転のボールであっても、窮屈にならず同様のことが出来るので、ペンの選手にとってはかなり利点である。ブラジルのマツモトカズオ選手などがこの技術を得意としており、過去には水谷選手にストレート勝ちをするという快挙もあった。

③回転に逆らう

3つ目が「回転に逆らう」返球だ。フリックやチキータ、強く切ったツッツキなどがそれにあたる。要は、相手の順横回転に対して、より強い回転をかける、もしくは強い打球を送ることで、回転の影響を受けずに返球する技術である。

回転に逆らう返球で最も簡単なのは、「強く切ったツッツキ」だと前回お話した。合わせるツッツキではなく、ブチッと切る感覚で、強い下回転で相手の回転に上書きするツッツキだ。ただ、先程述べたように逆横回転の場合には、強い下回転が入っているケースは少なく、真横かやや上回転が入っているということの方が多い。であれば、ツッツキで上書きするよりも、チキータをしていく方が実は簡単だったりする。

チキータをする際は、ラケットが立った状態でボールの左側を捉えることになるので、自然と「回転に合わせる」角度になっている。そのままスイングして、相手のサーブに負けないくらい回転をかけ返すことで、うまく返球出来る。

まとめ

今回は逆横回転に対しての3つの返球の仕方について考えてみた。順横回転のときと基本的な考え方は同じであるが、サーブの性質上、全く同じようには考えるのは危険である。

ちなみに筆者の場合、ペンホルダーでバックは表面も裏面も織り交ぜて使うという戦型なのだが、相手が逆横回転のサーブを出したら、とりあえず裏面でバックハンドを振ると決めている。なぜなら、まず逆横回転は台上で2バウンドするようにコントロールすることが難しい為、1バウンドで台から出てくることが多いからだ。1バウンドで台から出れば、容赦なくバックハンドを振る。さらに、2バウンドに収まってきたとしても、せいぜい真横か、上回転が入っているということが多い為、チキータでの返球が一番やりやすいのだ。

初心者の方には急には難しいかもしれないが、知識として頭に入れておいて損はないはずである。まずはしっかりと、「回転に合わせる」返球が出来るよう、回転に慣れ、ラケット角度をうまく出せるように練習するところから始めよう。それがマスター出来れば、もう逆横回転は怖くないはずだ。

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