卓球技術・コツ 【卓球技術】体の向きで相手を翻弄 逆モーションサービスのポイント
2023.04.07
文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
逆モーションサービスをうまく使えば相手を翻弄することができます。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第30回では、逆モーションサービスのコツを、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)
このページの目次
逆モーションサービス
加藤:今回は逆モーションサービスについて解説していきます。このサービスを覚えることによって回転量だけでなく場所のわかりにくさで勝負できるので、回転量以外で勝負したい方には是非とも覚えていただきたいサービスです。
実際のお手本動画 0:34~
逆モーションサービスのポイント 体の向きとサービスの出す方向を別にする
加藤:逆モーションサービスを出す上で大前提として意識していただきたいポイントは、体の向きとサービスの出す方向を別にすることです。
こうすることによって相手からしたらボールがどちらに飛んでくるのかわからないサービスになります。
基本的なサービスでは体の向いた方向にサービスを飛ばすことが多いですが、これを逆手にとって違うところにサービスを出してあげることを意識しましょう。
①バックと見せかけてフォアに出すサービス
加藤:まずは、バックと見せかけてフォアに出すサービスについて説明します。これは基本的に巻き込みサービスですが、体をバック側に向けた状態で腕の感覚だけでフォア側に出します。
この時に体を回しすぎるとフォア側に出すということが相手にもバレてしまうので注意しましょう。
②フォアと見せかけてバックに出すサービス
加藤:次にフォアと見せかけてバックに出すサービスの解説をします。これは先ほど説明したサービスと体の使い方が変わってきます。
①のサービスでは体を回さないようにと解説しましたが、このサービスでは体をフォア側に回します。
体をフォア側に向けながらバック側にサービスを出す形になります。
ラケットの動きだけでサービスのコースを調整しようとするとどうしても体がバック側に向いてしまうので、ボールがラケットの上を通り過ぎていくようなイメージを持つと良いでしょう。
なお、これらの体の使い方はロングサービスにも応用できます。フォア側へ出したい時は体を回さずに腕の力で出す、バック側へ出したい時は体を回して出すことで逆モーションサービスが完成します。
実際のお手本動画(別アングル) 5:00~
慣れてきたら同じ出し方でサービスを使い分けられるようにできると良いでしょう。台を広く使って相手を揺さぶることができます。また、このサービスが使えるようになれば普通のサービスも生きてくるようになります。
まとめ
今回お伝えしたサービスは、トップ選手もさりげなく使っているとても重要なサービスです。
回転をあまりかけられなかったりわかりにくいサービスが出せなかったりしても相手がとりづらいサービスを出すことができます。
また、このサービスは、相手が逆をつかれて合わせてきたところを狙うというところまでをセットで考えられるといいかなと思います。
是非一度試してみて下さい。