卓球技術・コツ 【卓球技術】分かっていても取らせない 裏面ブチ切れ下回転サービスのポイント
2023.05.13
文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
裏面サービスの応用編として強烈な下回転をかける方法があります。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第34回では、ペンホルダーの裏面サービスの強烈な下回転のかけ方のコツを、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)
このページの目次
裏面ブチ切れ下回転サービス
加藤:今回のテーマは裏面で猛烈に下回転を切る方法です。
以前も裏面の下回転の基本は解説しましたが、今回は私自身も試合で使っている、相手が下回転と分かっていても落としてしまうようなサービスを解説していきます。
どちらかというと応用編のサービスなので、基本のサービスの下回転ができるようになってからこのサービスを練習していただけたらなと思います。
実際のお手本動画 0:48~
大前提のポイント
加藤:猛烈に切れた裏面サービスを出す上で大前提として意識したいポイントはグリップです。
親指は外しておいて、人差し指はやや深めに入れることで面を安定させます。
そちらを踏まえた上でこれから切り方について解説していきます。
ポイント①ラケットを縦に使う
加藤:まず1つめのポイントとしては、ラケットを縦に使うということです。前回はラケットを横に使って叩きつけるようにサービスをしていたのですが、特に切りたい時はラケットを縦に、正確にはラケットの先端から入って、面を上に向けて水平にした状態でサービスをすることを意識しましょう。
ポイント②肩を使う
加藤:2つめのポイントは肩を使うということです。前回のサービスはどちらかというと体や肘から先を使っていましたが、このサービスで使うのは肩です。ボーリングの球を投げるようなイメージで肩を大きく使ってサービスを出すことを意識しましょう。
ポイント③インパクト時に体を沈める
加藤:3つめのポイントはインパクトの瞬間に体を沈めるということです。体が伸び上がった状態でサービスをするとコントロールがしにくくなります。サービスをする時にラケットを引いて縮めるという動作を行うことでコントロールもしやすくなるし、威力も増します。(インパクトが隠れてしまう可能性が高いので、必ず左手は引いておくようにしましょう。)
以上の3つを同時に行うことによって猛烈に切れた下回転サービスを出すことができます。
実際のお手本動画(横から・スローモーション)4:06~
注意点
加藤:このサービスはどちらかというと回転の分かりにくさより、分かっているけど思ったより切れている、というのがポイントになってきます。分かりにくくしようとしてフェイクモーションを加えると回転量の上限が落ちてしまうのでとりあえず猛烈に切ることを意識してやっていただきたいです。
実際のお手本動画(解説付き)4:45~
まとめ
加藤:今回は裏面ブチ切れ下回転サービスをお伝えしましたが、やや難易度は高めかなと思います。ラケットや体の普段は使わないような部分を使うので習得には練習が必要です。根気強く練習してみて下さい。