卓球技術・コツ 【卓球技術】打点を3分割すれば誰でもできる!?2段モーションフリック
2021.05.16
文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより
上級者は同じフリックであってもただ入れるだけではなく、2段モーションを入れることで相手を惑わせ自分に有利な展開につなげることができます。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第9回では、2段モーションフリックのコツと練習法を、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
このページの目次
2段モーションフリック
吉田和也(以下、吉田):今回は僕の得意な2段モーションのフリックについてです。私の小技を1個皆さんに教えたいと思います。(笑)
2段モーションって難しいと思ってる方もいると思うんですけど、これを誰でもできるようになる練習方法をこっそり教えたいと思います。
ポイントは「レシーブの打点を3つに分割すること」
吉田:この2段モーションフリックのポイントは、台上でレシーブするときの打点を3つに分割することです。
まず、1つ目は落ちてすぐの打点、2つ目は頂点付近の打点、3つ目は頂点から落ちてきた打点、という風に3つに分割してレシーブは練習します。
実際の練習動画 3:04~
実際の練習の手順
吉田:最初に1の打点でストップを練習します。
できない人はこの1の打点で慌ててフリックまで一緒にやってしまおうとしています。まずは部分的な練習の手順としてこの1の打点でのストップを練習します。
次に必要な練習は、3の打点でのフリックの練習です。この頂点よりも落とした打点でのフリックが必須になります。
この時に、1の打点と2の打点でストップ、フリックをやろうとしてしまうと、間の時間がなくてあわただしくなってミスしてしまいます。
ここで1と3の打点で行うことで時間に余裕ができます。
実際の練習動画 3:39~
リアルさを出して相手をだます
吉田:この1の打点で実際にはストップをせずに空振りをして、3の打点でフリックを行うことでリアルさが生まれて相手をだますことができます。
また、応用として、1の打点でストップをする振りをして、3の打点でまたストップをするといったようなこともできます。
このように分割して考えることでレシーブの幅が広がります。
実際の練習動画 5:10~
常に台上は複数の打点で練習しておく
吉田:例えばストップを練習するときにも、1,2,3すべての打点で練習をしておいた方がいいです。
このように部分練習を行うことで様々な組み合わせができるようになりますし、誰でも簡単に2段モーションフリックを身に着けることができるようになると思います。