卓球技術・コツ 【卓球技術】噂の“2トンツッツキ” 攻めのバックツッツキのポイントは“薄くとらえる”
2021.04.29
文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより
上級者にとってのツッツキは守りの技術ではなく、攻めの技術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第7回では、攻めのバックツッツキを身に着けるためのコツと練習法を、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
このページの目次
テーマは「切れたバックツッツキ」
吉田和也(以下、吉田):今回は、僕の得意な技術でもある切れたバックのツッツキをテーマに話していきます。自称2トンツッツキです(笑)。
この切れたツッツキは得点源にもなるし、次も待ちやすくなるという利点もあります。
相手にループドライブをさせてカウンターなどのパターンに持ち込むこともやりやすいです。
今回はそんな切れたバックツッツキをするコツの技術指導をやっていきたいと思います。
切るツッツキのポイントは「薄くとらえること」
吉田:ポイントは薄くとらえることです。薄くとらえて切るためには、ラケットの面を寝かせて、ボールの真下を捉える意識が大切です。
また、ツッツキが切れない人に良くあるのは手首が下を向いてしまっていることです。手首が下を向いてしまうと押すだけのツッツキになってしまい切れません。切るツッツキをする際には手首を真上に向くくらい上げてやることが大切です。
イメージはカットマンのツッツキです。
また、力加減を調整すると、切れたストップを送ることもできます。
実際の練習動画 4:07~
練習方法は「横上系のサーブをツッツキすること」
吉田:皆さんにこのバックツッツキを練習するときにやってほしいのは、横上系のサーブをツッツキすることです。
横上系のサーブの方が反発も少なく、前に飛びにくいのでしっかり振り切る練習になると思います。下回転に対してツッツキを切ると前に飛んで行ってしまい最初は難しいです。
そのため最初は上系のサーブを思い切り切る練習をすると、回転をかける感覚をつかめると思います。
実際の練習動画 5:45~
上回転を打たずにあえてツッツキする
吉田:皆さん、上回転が来たら払おうとしてしまうことが多いと思うんですけど、そこをあえてツッツキすると、相手の逆を突くことができます。
また、切れているので、たとえ浮いてしまっても相手のミスを誘うことができます。
そのため上回転を打ちにいかずにあえてツッツキするというのをぜひ練習してみてください。