卓球技術・コツ 【卓球技術】バックハンドで手打ちにならないためのたった2つの練習法
2021.05.08
文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより
バックを打つときについ遠くまで手を伸ばして手打ちになり、崩れてしまう姿は初中級者によく見られます。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第8回では、バックを打つときに崩れないコツと練習法を、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
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テーマは「バックを打つときに崩れない方法」
吉田和也(以下、吉田):バックを打つときに、お尻が後ろに出てしまったり、遠くに打ちに行ってしまったりして体勢が崩れてしまう人も多いと思います。
今回は、そんな人のためにバックを打つときに崩れないための練習を2つ紹介したいと思います。
1つ目の練習は「ボールをキャッチする」こと
吉田:1つ目の練習はボールをキャッチする方法です。
相手に出してもらったボールを、持っていない方の手でキャッチする練習をしましょう。
このときになるべく手を動かさずにボールの来る位置を予測し、待っておくことが大切です。
実際の練習動画 0:49~
崩れる理由は「ボールが自分の間合いに来るまでの時間を測れていない」こと
吉田:バックを打つときにずれてしまう人は、ボールが自分の間合いに来るまでの時間を測れていないことが多いです。
その結果、腕が伸びきったり、遠くまでつかみに行ったりしてしまって体勢が崩れてしまいます。
そのため、このボールをキャッチする練習をすることで、待てずに打ってしまうことも減ると思います。
また、ツッツキに対するバックも同じようにツッツキをキャッチする練習をすることで感覚がつかめるようになります。
実際の練習動画 1:00~
>>過去の関連記事 バックドライブのミスを減らすコツは「フリーハンドでキャッチ練習」
2つ目の練習は「身体の上下の動きでバックを打つ」こと
吉田:2つ目の練習は身体の上下の動きを使ってバックを打つ練習です。
バックを打つときに、体が動かずに手打ちの人ほど体勢が崩れやすいです。手打ちの人は手で面だけを被せようとするので、角に当たることが多いです。
逆に、手は動かさずに体の動きのみでバックを打てると、非常に安定します。体の上下動を使うと、体を下げたときに面が自然に下を向き、起き上がるときには面は前を向きます。
実際の練習動画 5:20~
ポイントは「膝ではなく、身体の上下で小さく打つ」こと
吉田:バックを身体で打つ方法にはいろいろな指導方法がありますが、私は膝ではなく、身体の上下で小さく打つことをおすすめします。
身体を大きく使うと打球位置がずれてしまう上に、前陣のラリーでは威力は必要ないので、小さく動く方が安定します。
また体を上下に動かして打つことで勝手に少しドライブのかかった打球をすることができます。
この練習をすることで身体も遠くに行きづらくなり、崩れにくくなります。
実際の練習動画 6:02~
普段の練習から「緩急」や「長短」に変化をつけてもらう
吉田:普段の練習から相手に緩急や長短に変化をつけてもらうとより良い練習になり、試合でも反応できるようになります。
また、練習相手側も緩急をつけるのは難しいので良い練習になると思います。
1つ目のキャッチする練習でも、2つ目の身体で打つ練習でもどちらも、練習の際に相手に緩急や長短に変化をつけてもらうことで、ボールを見極める力や対応力を身に着けることができます。
この練習を普段から取り入れていると試合でも変化に対応しやすくなります。