卓球技術・コツ 【卓球技術】チキータの安定感を“爆上げする”コツと練習方法
2024.07.14
文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより
現代卓球では必須技術となっているのが、攻撃的なレシーブ技術であるチキータです。チキータのスイングについては、多くの動画や技術指導で語られていますが、実戦ではなかなか安定しないという中級プレーヤーもいるのではないでしょうか。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第5回では、チキータの安定感を爆上げするコツと練習法を、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
このページの目次
チキータの安定感を上げるワンポイントアドバイス
吉田和也(以下、吉田):今回は、試合で使えるチキータのコツをお届けします。
チキータが苦手な人も多いと思うので、安定感を上げたい方のためにワンポイントアドバイスを紹介します。
チキータは「スイングが良ければ入る」というものでもない
写真:チキータを得意とする森薗政崇/撮影:ラリーズ編集部
吉田:スイングについては、いろいろな動画で聞いたことがあると思います。ただ、スイングが良ければ入るというものでもありません。
チキータのミスが多い人のために、意外と語られることのないコツの部分を教えます。
ミスをする原因として、相手のサーブの長さや高さ、曲がり方というポイントのズレによる空振りやカス当たりというのが結構多いです。スイングがキレイでも空振りやラケット角に当たるだと意味がありません。
その位置を合わせる練習方法を紹介します。
チキータの練習法:左手でボールをキャッチする
吉田:その練習方法は、相手にサーブを出してもらい、ボールを左手で掴むというものです。(※右利きの場合)
縦回転でも横回転でも軌道を予測することが大事です。横回転だとどれくらい曲がるかという予測力が必要で、バウンドした位置に入っても曲がるとズレてしまいます。
そのため、曲がる軌道に合わせて、曲がったポイントにスタンバイし、高さや深さを見極めて、インパクトのタイミングで左手でキャッチしましょう。
実際の練習動画 3:22~
別角度からの練習動画 5:57~
チキータの安定感を爆上げしよう
写真:T2ダイヤモンドでの張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
吉田:掴めるようになれば、だいたいのボールの軌道、深さ、高さなどがわかってくると思うので、掴んでいる位置・タイミングでインパクトしましょう。
そうすると打とうとしてからのズレは減るはずです。どこにボールが来るかを予測できた上でスイングする方が思いきれますよね。わからないので恐る恐る振ると相手の回転にも負けやすくなってしまいます。
この練習方法は、今までの自分のスイングを変えずにできるのも良いところです。いつものチキータの安定感が爆上がりすると思います。
チキータのスイング自体はわかってきたけど、いろんなサーブが混ざるとミスが増えてしまうという方はぜひ試してみてください!