卓球技術・コツ 【卓球技術】安定した低いフォアツッツキのポイントは“前から前に振る”意識
2021.04.23
文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより
初中級プレーヤーの卓球技術の中で、意外と疎かにされがちなのがフォアのツッツキです。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第6回では、フォアツッツキの安定感を増すためのコツを、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
このページの目次
テーマは「安定した低いフォアツッツキ」
吉田和也(以下、吉田):今回は初級、中級者に割と悩みの多いツッツキ、特にフォアのツッツキをテーマに話していきます。
バックのツッツキはできるのに、フォアのツッツキが浮いてしまうという声をちらほら聞きます。安定した低いフォアツッツキをするコツの技術指導をやっていきたいと思います。
バックではツッツキが安定するのにフォアが不安定な理由
写真:及川瑞基(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
吉田:フォアのツッツキで皆さんが浮いてしまう原因として、バックスイングを大きく引いてしまっている人が多いです。
バックではツッツキが上手いことできるのにフォアではできないのは、バックスイングが関係しています。バックだと体が自然と壁になり、体の前でツッツキをするので、台の中に手が入ってツッツキできます。
しかし、フォアになった途端、バックスイングを大きく引いてしまい、台の外に手が出てしまっているのがミスの原因です。ツッツキは飛んできにくいボールなので、外からラケットを振り下ろしてボールを触りに行くと、力加減が強くなったり、打点がバラバラになって浮いてしまいます。
フォアツッツキのポイントは「前から前に振る」
吉田:気を付けるポイントとしては、「後ろから前」に振るのではなくて、「前から前」に振ることです。
手の構えている位置を、体の前のままキープして、前から前にツッツキしようという意識でやってみてください。
実際のツッツキ動画 3:26~
フォアツッツキを安定させるための2ポイント
吉田:フォアツッツキを低く安定させるためには、手を台の中で待っているところからバックスイングで大きく引かずに、前にツッツキをしましょう。また、足も一回ずつボールの落ちるところまで動かすと、肘が伸びずにツッツキをすることができます。
・バックスイングを大きく取らず、台の中で前から前に振る意識
・ボールの落ちる場所まで一回ずつ足を動かすこと
このあたりを意識して練習すると、低い安定したフォアのツッツキができるようになると思います。ぜひ試してみてください。