【卓球技術】台から出るか出ないかの判断 ハーフロング打ちのコツは「長い」「長くない」と声に出すだけ!? | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ 【卓球技術】台から出るか出ないかの判断 ハーフロング打ちのコツは「長い」「長くない」と声に出すだけ!?

2021.03.19

文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより

「相手のボールの長短を判断して打つこと」は卓球の試合で困ることの1つです。相手のサービスが台から出ているのにツッツキで返球し打ち抜かれたことや、相手のストップが台から出ていないのに打ちに行って失点したことがある人もいるのではないでしょうか。

兵庫県伊丹市にある卓球場・神戸TCスタジオのオーナー吉田和也さんがコツを紹介します。

「これができると試合が変わる!脱中級者講座」と題して、第1回は「台から出るか出ないかの判断のコツ」を吉田さんの技術指導を通して見てみましょう。


【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)

相手のボールが長いか短いかを見極める方法

吉田和也(以下、吉田):相手のボールが長いか短いかの判断。これには多くの人が躓きます。初心者の方が、練習で下回転を打つことができるようになっても、試合になって、長短が混じると途端にできなくなります。


図:台から出るか出ないかのハーフロングボールの判断は重要/作成:ラリーズ編集部

このハーフロングボールの判断の仕方、対応の仕方を今回は教えていきたいと思います。

みんな最初は半信半疑なのですが、吉田流のやり方で、できるようになった実績多数ありです!

ハーフロングボールの長短判断の練習メニュー

吉田:練習メニューは、下回転で台から出る長いボールと台から出ない短いボールを出し分けてもらい、それを打つというものです。

今回は、長ければドライブ、短ければフリックをします。

ただ「打つ」というだけでなく、ハーフロングボールの判断を取り入れた練習メニューです。

長短の判断 ポイント①長い or 短いのどちらかで待つ

吉田:まずポイントは長いボールか短いボールのどちらかで待つことです。

わからないからと言って、どちらも待たないと、どちらにも遅れてタイミングが崩れ、対応できません。僕の場合は長いボールを待っており、長いボールが来た場合はしっかりと打つ準備ができています。そして、長いボールを待っていて、短いボールが来たとき。この「長い」待ちから「短い」が来たときの対応がポイントになります。

長短の判断 ポイント②「長“い”」か「長く“ない”」かの表現

吉田:「長い」か「長くない」か(短い待ちのときは「短い」か「短くない」か)。この表現が大事です。この言い回しに実はポイントがあります。

長いボールのときは「長“い”」の「い」でインパクトし、長くない(=短い)ボールのときは「長く“ない”」の「ない」でインパクトするんです。

これは「長“い”」と「短“い”」ではダメです。これは打ってみたらわかります。

4:18~ 「長“い”」と「短“い”」ではダメ

「長く“ない”」のメリット

吉田:そもそも一文字目が違う時点で最初の判断をミスした瞬間ダメになりますし、「短“い”」だと慌てた感じになり、ボールが自分のコートに落ちた位置に突っ込んでいくタイミングになってしまいます。

逆に「長くない」だと言葉が長い分、間ができます。その時間で、ボールを頂点まで引き付けることができます。


図:ボールの落ちた位置(赤丸)ではなく頂点(青丸)で打球できる/作成:ラリーズ編集部

自分のコートに落ちてすぐの位置よりも、頂点まで待てた方が、足を前に踏み出す量も少なくて済みます。ボールが落ちてすぐはネット際ですが、頂点だと自分のコートの真ん中らへんまで来ています。頂点まで待てることで、足を動かす量も少なくなり、フリックも頂点で行う方が入りやすくなります。「長くない」と言っている間にベストな位置までボールが来てくれるということです。

声に出してリズムを掴んでいこう

後は判断ミスを恐れずにやれば、意外としっくり来て、時間があるように感じると思います。

タイミングを掴むためにも、最初は「長い」「長くない」と声に出しながらリズムを掴むべくやってみましょう。ただし、試合で「長くない」などと声に出してしまうと少しイタいので、慣れてきたらサイレントにしていきましょう(笑)。

この途中で動作を変えるという練習はいろいろな技術にも生きてきます。例えば、対カットマンに打つ・打たないのフェイクにも使えます。

この「〇くない」のワンクッションが本当に大事です。騙されたつもりでぜひやってみてください!

動画はこちら 【卓球】長いか短いかの判断の仕方!これで間違っても大丈夫!

神戸TCチャンネル

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【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座

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