卓球技術・コツ 【卓球技術】ハーフロングのボールを打つために 1人でもできる練習法
2021.06.30
文:吉田和也コーチのYouTube 神戸TCチャンネルより
台から出るか出ないかの長さのハーフロング系のボールへの処理は、上級者との対戦で必須となる技術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座 (神戸TCスタジオ・吉田和也コーチ)」の第15回では、ハーフ系のボールを打つコツと練習法を、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
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ハーフ系のボールに対してのドライブ練習
吉田和也:(以下、吉田)今回は一人でできるハーフ系のボールに対してのドライブの感覚をつかむ練習を紹介します。
台から出るか出ないかギリギリのハーフ系のボールに対して、ドライブをかけるのが苦手な方は多いです。ハーフ系のボールを打つ際に手をぶつけてしまった、という人や、ラバーを破ってしまったという人を多く聞きます。
今回は手をぶつけずにハーフ系のボールを打つ練習をする方法を紹介します。
間違った方法で練習してはいけない
吉田:このようにハーフ系のボールを打つ練習をやったことがある人もいると思います。
しかし、やり方が間違っている危ない練習をしている人も多いです。この練習には正しいやり方があり、その通りやれば安全に練習することができます。
危ない練習をしている人によくあるのは、バックスイングが大きいということです。バックスイングが大きくなると、後ろから前に振ってしまっているため台にぶつかってしまいます。また、ボールとの距離感を取れなくなってしまいます。
また、もう一つはボールが台から落ちてしまってから打っていて打つのが難しい、ということです。
実際の練習動画 0:50~
正しい練習方法
吉田:ここからは安全で正しい練習方法を紹介していきます。
まず、ラケットを台から、ボール半個分だけ離して設置します。こうすることで、ボールが台から落ちてしまって打つことができないという問題は解決できます。ここでラケットを台から大きく離してしまうとボールが落ちてしまって打ちにくいうえに危険です。
そこから、ラケットは前ではなく、上に振ってください。このときに指や手首、前腕でキュッと回転をかけてやるようにドライブを打ちます。こうやってスイングすると、上に振っているだけで台に近づく心配がないので手をぶつけてしまうこともありません。
また、このとき、ラケットが台の下に隠れるくらいに下ろしてしまうと危ないので気をつけましょう。
この練習をすると、実際の試合でも前に振ってしまったり、バックスイングが大きくなってしまったりすることがなくなります。ぜひ試してみてください。