試合の当日朝にやっておくべき頭の準備|頭で勝つ!卓球戦術 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ 試合の当日朝にやっておくべき頭の準備|頭で勝つ!卓球戦術

2021.05.30 文:若槻軸足(卓球ライター)

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」

では前回に続いて、大切な試合の日の朝にする準備というテーマでお話をしていこうと思う。

誰しも競技を続けていれば、ここ一番の大切な試合というのがあるはずである。そんな日に自分の力の100%を発揮するために大切なのが、朝の準備である。もっと言えば、その日の1試合目のための準備だ。

やはり誰しも1試合目が一番緊張するし、身体や頭のキレも悪い。頭も身体もフルスロットルで爆発させ、最高のスタートを切るためにはどうしたらいいのか、一緒に考えてみよう。2回目となる今回は、「頭」の準備についてだ。

>>前回の記事はこちら 試合の当日朝にやっておくべき身体の準備|頭で勝つ!卓球戦術

やっておくべき朝の頭の準備:メンタル面の準備

まずメンタルの準備として大切なのは、自信を持つということだ。

その自信の裏付けとして、今日の日の為にこれまでやってきた練習やトレーニングをひとつひとつ思い返してみよう。特に辛かったことを思い出せればなおよい。

「これだけやってきたのだから大丈夫!」と自分を褒められるくらいに思えれば、おのずと自信が湧いてくるはずだ。相手よりも自分の方がつらい練習やトレーニングをやり込んできたのだから、絶対に勝てる。負けるはずがない。そう言い聞かせてやるのだ。

そして、自分が勝ったあとの気持ちや風景をイメージしておくことも非常に大切だ。負けるかもしれない、と思っていると、その気持ちに現実もひきずられていってしまう。自分は勝つ。そして勝ったあとはどういう光景が広がっているか、どういう気持になっているか、それをできるだけ鮮明にイメージをしてみよう。

高らかにガッツポーズを掲げ、仲間とハイタッチをして喜び合い、表彰状を受け取り、笑顔で記念撮影をする。その様子を頭の中でできるだけ具体的に思い浮かべる。そして、きっとその光景が現実になると信じて、試合に望むのだ。

やっておくべき朝の頭の準備:緊張したときの対処

試合では必ず緊張する。緊張をするなと言う方が難しい。あなたが勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど、緊張はするものだ。ではそれをなくすのではなく、どう向き合うかについてを考えるほうが賢いやり方であろう。ここからお伝えする、緊張したときの考え方について、朝の時点でしっかりイメージしておこう。

緊張したときに考えるべきは、まず自分が緊張しているということは、相手も緊張していると思うことだ。「緊張しているのは自分だけではない、むしろ相手の方が緊張しているんだ」こう考えることで、ほんの少し気持ちが軽くなるはず。

その次に心がけるべきは、安定重視でしっかりとボールを入れてラリーをするということだ。特に試合序盤など、サーブレシーブや3球目まででラリーが終わっていると、どうしても身体も心ものってこない。なるべくラリーを続けることを心がけると、身体のキレも出てきて次第にリラックスしてくるはずだ。

ただしこれは「打てるボールもツッツキで入れる」といったことではなく、「いつもなら8割の力で打つところを、6~7割に抑えて打つ」ということなので注意したい。

最後3つめが、それでも緊張がとけずそのまま負けるくらいならば、いっそ開き直って強気のプレーに徹しよう、という考えだ。「もう負けた」と自分の中で決着を着けて、開き直ったプレーをすることで、相手の心情も変わって戦局が傾くことは往々にしてある。現状を変えるためには、自分が何かを変えないといけないということだ。

以上が、実際に私も緊張した場面行っている対処法だ。これらを朝の段階で整理し、あらかじめ緊張することを想定しておけば、いざその事態に陥ったときに冷静な対処が可能となる。

ただしこれ以上に大切なのは、自分が緊張しているということに早く気付くことだ。試合のなかで自分を俯瞰で見ることを癖付けて、「あ、いま自分は緊張しているな」ということを素早く察知すること。これがまず第一歩となる。なんとなくうまくいかないまま、いつの間にか試合が終わってしまっていた、ということだけにはならないように注意しよう。

やっておくべき朝の頭の準備:得意なパターンを記録して思い出せるようにする

最後に戦術面についての準備だ。朝にしておくべきは、自分の得意な戦術を整理して、ノートなどに書き残しておくということだ。

自分のサーブから、あるいはレシーブからの得意なパターンを1つでもいいので、すぐに見られる場所に書いておこう。

大事なのは「書いて残す」ということだ。頭の記憶にはあっても、試合中にすぐその記憶を呼び起こせるとは限らない。なにせ試合では、常に目の前の相手から得られる情報を入れて整理しながらプレーをする必要があるわけで、思い出を呼び起こす余裕などないのだ。

ノートなどに書き留めていれば、ゲーム間に確認することができ、「そうだ、この戦術はまだ試していなかったな」ということができるわけである。朝の段階で、得意な戦術、最近うまくいっている戦術などをしっかりと整理して、書き留めておこう。

まとめ

いかがだっただろうか。今回は試合の朝に行うべき頭の準備についてお話してみた。

卓球という競技は他の球技よりも、頭脳戦・及び心理戦の要素が多く含まれるスポーツだ。身体の準備のみならず、頭の準備も非常に大切で、これを怠っていては100%のパフォーマンスを発揮できないだろう。

今回の内容を参考に、次の試合から少しずつ取り入れてみてはいかがだろうか。

若槻軸足インタビュー記事

>>『頭で勝つ卓球戦術』シリーズ著者・若槻軸足が社会人で全国5回でられたワケ

若槻軸足が書いた記事はこちらから

>>【連載】頭で勝つ!卓球戦術

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