卓球技術・コツ 【卓球技術】現代卓球に必須!前陣での連続フォアドライブの4つのコツ
2022.03.01
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
高速化する現代卓球において、フォアでの連続ドライブは必要不可欠な技術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第24回では、フォアの連続ドライブのコツと練習法を、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
フォアドライブ連打のコツ
瀬能:今回はフォアの前陣での連続ドライブの解説をしていきたいと思います。
1回ドライブを打った後、相手はブロックやカウンター、止める球、後ろでしのぐ球(ロビングやフィッシュ)等で返球してきます。そこで、自分が前陣でドライブを連続で打てることが大事になってきます。
ドライブをした後に2球3球と連続で打てるように、体の体重移動やフォーム、どういうところに気をつけていくか、またはラケットの当たり方を説明します。
意識したいポイント①ラケットを横に引きすぎない
瀬能:まず最初にフォアの連続ドライブで一番重要なことは体の横までラケット大きく引きすぎないということです。
台から下がって連続でドライブをする時にフォームが少し大きくなったり膝を使ったりすることもありますが、今回は前陣での連続ドライブなのでラケットを体の横よりも後ろに引かないことを意識しましょう。
体の少し前でバックスイングを終えてそこから振っていくようなイメージで連続で打ってもらうということが重要になってきます。
ドライブを自分がかけた後に返ってくるボールは前進回転がかかって伸びてくることが多いので、そのボールに対して大きく振ってしまうと詰まったり角に当たったりしてしまうので、必ず小さめに振ることを意識してもらいたいです。
実際のお手本動画 2:46~
意識したいポイント②右から左に細かく体重移動する
瀬能:次に気をつけることは、体の体重移動です。
しっかりと右から左に体重移動していくのですが、この体重移動を大きくしてしまうと必ず次のボールに振り遅れてしまいます。
中陣から後陣にいる場合以外は、大きくならない程度で細かく体重移動していくことを意識してやってもらうといいと思います。
また、体の右側に体重が乗るときに膝や爪先が外を向いてしまわないように意識すると、より細かくスムーズに体重移動ができると思います。
実際のお手本動画(スローモーション) 4:01~
意識したいポイント③細かくフットワークをする
瀬能:次は、足のフットワークです。
フットワークといっても大きく動き回るのではなく、ボールが1センチ動いたら自分も1センチ動くようなイメージで、ボールのちょっとしたずれに対して自分も細かく動いて位置を微調整することを意識しましょう。
この細かく動くことによってリズムが生まれてスムーズにラケットを引いて次のボールにも対応できるようになります。
実際のお手本動画(別アングル) 5:17~
意識したいポイント④ボールに薄く当てる
瀬能:最後に気をつけることはラケットとボールの当たり方です。
前で連続で打つ場合はボールが着いてすぐの所や上がってくる途中を打ちますのでボールがまだそこまで高くない状態です。
返ってくるボールがチャンスボールみたいにそこまで高くならないので、ボールに対して厚く当てすぎるとネットに引っかかってしまいます。
なので必ず薄く当ててボールにしっかりスピンをかけて連続でドライブができるようにすると良いと思います。
体よりも少し前で当たるので、回転をしっかり意識しないとボールの弾道が上に上がっていかないので注意しましょう。
これら4つの点を意識して、前陣でのドライブ連打を習得してみてください。