卓球技術・コツ 【卓球技術】レシーブミスを減らそう!順横系フォアサービスに対するレシーブのポイント
2021.11.20
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
多くの人が使用するのが順横回転系のサービス、これを上手くレシーブできれば試合を優位に運びやすくなります。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第17回では、順横回転系のフォアサービスに対するレシーブのコツと練習法を、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
順横回転系(フォア)サービスに対するレシーブ
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回は、相手の順横回転または順横下回転(右回転系)のフォアサービスに対してのレシーブについて解説していきたいと思います。
1.横回転サービスに対するレシーブ
瀬能:まずは順横回転のサービスに対するレシーブを解説していきたいと思います。
横回転サービスは横上回転(少しアップ系)のサービスとも同じようなとり方で取れますので横回転または横上回転に対するレシーブとして読んでもらえたらと思います。
初級者が注意すべきこと
瀬能:横回転系サービスは自分のバック側に切れていくようなサービス(自分から遠くに離れていくようなサービス)になりますので、左足を必ず動かしてレシーブをするようにしましょう。
このサービスは右回転なので、自分がレシーブした際にボールが自分から向かって右側に飛んでいきやすくなるので、右にオーバーミスしないように注意しながら返球してもらうというのが大切になってきます。
初心者の方は、まずラケットの角度をフォア側(自分から見て左側)に向けてボールを返してもらうところからスタートしてもらうと相手のコートに入りやすくなると思います。
ラケット角度と打ち方について
瀬能:バックで返球するときに一番とりやすいラケット角度は、バックの基本のラリーをする時の角度です。
打ち方も、通常のバックのラリーと同じ打ち方です。最後に横に出ないように注意をしながら横に曲がる分を計算をして返球しましょう。
これは逆横回転のサービスにも同様のことが言えます。
横回転サービスに対するレシーブの見本動画2:18~
2.横下回転サービスに対するレシーブ①ツッツキ
瀬能:次にフォアの右横下回転サービスに対するレシーブについて解説をしていきたいと思います。このような下回転系のサービスに対してはツッツキで返球することができるので、右横下回転サービスに対しても同じようにツッツキで返球するのが一番相手のコートに返りやすいです。
ただ横下回転は真下回転に比べて下の力が少し弱く、普通に返球するとわずかに浮いてしまうので、しっかりと強めにインパクトする、または少しラケットをかぶせてインパクトするという風に調整してもらったらいいんじゃないかなと思います。
また横回転と同様に、少し横下回転も曲がっていくので必ず足を出して正面でとるようにしましょう。
横下回転サービスに対するツッツキの見本動画6:50~
2.横下回転サービスに対するレシーブ②ドライブでの返球
瀬能:横下回転サービスに対してツッツキではなく打っていく場合は、下回転が入ってるのでネットに落とさないように少しボールをこすりながら返す、というのが基本になります。
バックが表の選手やペンの選手もやはり少しこすって持ち上げながら打ってもらうようなイメージです。
横回転と同様、横が入っている分(右横下回転の場合は)右側にオーバーミスしないように少し計算をして返球してもらうといいじゃないかなと思います。
また、下回転の回転量が落ちますのでバックドライブまたはバックで持ち上げるときも、真下を持ち上げる時のように打ってしまうとちょっと高くなってしまうので少しだけ上げながらも前方向に振ってもらってレシーブしてもらうとより低く返っていいレシーブになると思いますので是非やってみてください。