【卓球技術】強打してもスピードが出せない人必見!強打の際の注意点 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ 【卓球技術】強打してもスピードが出せない人必見!強打の際の注意点

2022.06.10

文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより

強打をしてもなかなかボールのスピードを出せない人には特徴があります。

「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第28回では、強打するときのラケット角度の注意点を、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。


【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)

強打するときのラケット角度の注意点 

瀬能:今回解説していくのは、強打をする際のラケットの角度です。強打の際にしっかりとボールに力が伝わるラケットの角度や、打ち終わりの際のラケットの動かし方等について解説をしていきたいと思います。

強打の際スピードが出ない人の特徴

瀬能:ボールに対してしっかりと打ってるんですけれどもなかなかボールの威力が出なくてボールが飛んでいかない、という方が多いと思います。

そういう方は、インパクトの際にしっかりとボールとラケットがフラットに当たっていない(少し被さり気味に当たってしまう、またはラケットが少し上向きになってしまう) ことが多いです。

なので、強打の際は、ボールに真っすぐ力が一番伝わる状態にラケットがなっていることが大切です。(ボールの真後ろの部分にラケットを真っすぐ当てると一番力が出やすいです。)

ラケットの角度とインパクト時のボールの位置に意識をおいてやってもらうと、ボールに力が伝わりやすくなると思います。

実際のお手本動画 1:26~

力の伝え方について

瀬能:また、ボールに対して同じ方向に力を伝えていくだけだと、実はボールのスピードは出づらいです。

力を伝えるためには、当たる瞬間に少しラケットがボールに被さるようにする、またはラケットを後ろから前に振る時にスイングのスピードを一瞬速くすると良いです。

ラケットを同じスピードで同じ方向に振るのではなくて力の方向を変えてやる、あるいはインパクトの瞬間を鋭くすることを意識しましょう。

実際のお手本動画(スローモーション)2:34~

どのように打つのか

瀬能:ここからは具体的にどのように打つのかを解説していきます。

まず、インパクトの瞬間に一番力が伝わりやすいラケット角度でボールの最適な場所に当てることを心がけましょう。

ラケットを少し上向きぐらいからスイングし始めて、インパクトの瞬間にボールにまっすぐ当たるようにラケットを動かします。

また、インパクトの瞬間に何かしらラケットに力が入るまたはスピードが速くなるようなイメージで当ててもらうことによってボールのスピードが出やすくなります。

なので、力が抜けた状態からインパクトの瞬間だけ少し力を入れることを意識することも大事です。

フォアのスマッシュの場合はラケットが少し上を向くようなイメージで引いてもらって、インパクトの瞬間からボールが離れていくまでにラケットを被せながら打ってもらうとより力が出やすくなります。

また、台上のスマッシュあるいはバックでスマッシュを打つ際は力が抜けている状態からインパクトの瞬間にボールを弾きだすようなイメージで打ってもらうと良いです。

特にどうしても力が出ないという方はグリップの力を抜いておいて、インパクトの瞬間だけ少し握るような感覚を身につけると良いでしょう。

当たる瞬間にラケットが速く動かすことは他の技術で応用ができると思うので意識してやってみてください。

動画はこちら【卓球】強打をする際のラケット角度の注意点!

瀬能卓球チャンネル

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【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座

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