卓球技術・コツ 【卓球技術】レシーブから攻めろ!順横・逆横回転サービスに対するフォアドライブのポイント
2021.11.16
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
相手の長い横回転サービスをフォアでドライブできれば、試合を有利に運ぶことができます。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第16回では、相手の横回転サービスに対するフォアドライブのコツと練習法を、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
横回転サービスに対するフォアドライブ
瀬能吉紘(以下、瀬能):横回転のサービスに対して1本目からドライブをするというのが皆さん難易度も高くて苦手だという方が多くいらっしゃいますので、本日はそれについて詳しく解説していきたいと思います。
右横回転に対するフォアドライブ
返球方法
瀬能:まず右横回転のフォアサービスが長くワンバウンドで出るサービスが来た場合にどのように打っていくかですが、フォアに長くサービスが来た時に右横回転だと相手のバック側にボールが飛んでいくサービスになるので、ボールの少し外側を取るようなイメージでドライブしてもらうとボールがしっかりと収まります。回転も掛けやすくなりますので、ボールの少し外をとるように意識をしましょう。
またボールの中心を外すことによってボールの回転の芯を外すことができるので回転に影響されにくくなります。
スイング方法
瀬能:横回転は横下回転などと比べるとオーバーミスをする確率が高くなります。
ボールの外を取りながら、なおかつ少し前に振るようなイメージでドライブしてもらうとしっかりと相手のコートに収まると思います。
横といっても横上回転と横回転は少し違って横上回転を少し伸びますので、ボールが自分のコートに着いて頂点まで待ってしまうとラケットの角に当たってしまいます。また、打球ポイントがずれてしまってミスの原因になりますので、ボールが着いて頂点より少し前くらいを取りにいくようなイメージで振ってもらうといいと思います。
実際の見本動画2:42~
左横回転に対するフォアドライブ
瀬能:次にバックサービスや巻き込みサービスのような左横回転についての解説をしていきたいと思います。
ボールの捉え方
瀬能:まず左横回転ですと、正面を向いて左側サービスを出した方のフォア側にボールが飛んで行くという性質になりますので、ドライブをする際に(右横回転サービスの時の解説であった)ボールの外をとってしまうと相手のフォア側にオーバーミスしてしまうというようなことが多く発生します。
ボールの正面を真っ直ぐインパクトして相手のミドル側ぐらいを狙ってドライブをしていくようなイメージで打ってもらうと、ちょうど相手のフォア側に返ります。
ラケットの角度
瀬能:ドライブをする際に正面を打つ時に、ラケットの角度が少しだけ開くようなイメージでドライブしてもらうと上手くいきやすいと思います。
ただラケットを開くとボールに対してバチンと叩いてしまうような当たり方になってしまう方が多くいらっしゃいます。
また引っ掛ける感覚が出づらいので、ラバーの表面でしっかり回転をかけることを特に意識して練習をしてもらうことが大事です。
その感覚を覚えてから試合で使ってもらうと非常にミスは減ると思うので、まずはラケットを少し開いてボールの正面を回転でボールを飛ばすようなイメージで打ってもらうといいと思います。
(右横回転のときもそうですが)左横回転の時もラケットを上方向に振りすぎるとオーバーミスをしやすくなりますので、少しいつもよりも前方向にドライブをするイメージでやってもらうと上手くいくと思うので是非やってみてください。