卓球技術・コツ 【卓球技術】ブロックで点を稼ぐ!攻めのバックブロックを習得するための3つのコツ
2021.07.11
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
上級者との試合になると自分が攻める場面だけではなく、相手に攻められる場面も多くなります。そんなときに攻めのバックブロックができれば試合を有利に進めることができるでしょう。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第6回では、攻めのバックブロックをするコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
攻めのバックブロックのコツ①角度
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回は攻めのバックブロックの解説をしていきたいと思います。
攻めのバックブロックをするうえで一番大切なことは、相手の力を利用して当てただけで相手コートに返るようなラケット角度を作ることです。
そして、その次に大切なのがラケットをほんの少しだけ動かすことです。これはあくまでもブロックの延長の技術ですのでオーバーさせずに相手コートに確実に入れるためにもラケットはほんの少しだけ、2~3cmくらいだけ動かすの意識でやるとよいでしょう。
また、この攻めのバックブロックをする際にはオーバーミスを防ぐために、ボールの真後ろではなく、ボールの上側を押さえ込む感じで打球します。
実際の練習動画 1:04~
攻めのバックブロックのコツ②足の動かし方
瀬能:次に足の動かし方について解説します。
浅いボールが来たときに、腰が引けたブロックをしてしまう人も多いと思います。そのため、どんなボールが来た時も少し前傾姿勢で、ボールに対して正面から向き合う基本姿勢でいることを心掛けてもらうと言いと思います。
その基本姿勢から、自分の右にボールが来たときには右足を出して、左にボールが来たときには左足を出して位置を調整しましょう。
実際の練習動画 2:57~
攻めのバックブロックのコツ③体の使い方
瀬能:そして体の使い方にもポイントとしては、ブロックするときには、自分の返球したいコースに身体を向けるということが大切です。
バックに返球したいときは相手のバック側に身体を向けて、フォアに返球したいときには相手のフォア側に身体を向けます。このように自分の返球したい方向に身体で壁を作ってあげることを意識しましょう。
また、相手のボールが高いループドライブである場合、ついてすぐを打ちに行くとタイミングがずれてしまい難しいので、少しだけ待ってボールが上がってくる途中を打つとよいでしょう。
実際の練習動画 4:16~
攻めのバックドライブの使いどころ
瀬能:この攻めのバックブロックを実際に使う場面は、ブロックを構えてから少し時間があるときです。例えば、ループドライブや、強打であっても台から離れたところから放たれた打球などに対して使うのが有効的です。
ぜひマスターして、試合を優位に進めてみてください。