【卓球技術】誰でもできる!繋ぎのチキータ 戦術の幅が広がる初中級者必見技術 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ 【卓球技術】誰でもできる!繋ぎのチキータ 戦術の幅が広がる初中級者必見技術

2021.08.18

文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより

現代卓球に必須の技術となったチキータ。レシーブから先手を取るために中級者以上のレベルの選手は覚えておきたい技術です。

「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第11回では、繋ぎのチキータを打つコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。


【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)

繋ぎのチキータ

瀬能吉紘(以下、瀬能):今回は繋ぎのチキータについて解説していきます。

現在、チキータと言うと強烈な横回転を掛けた威力のあるレシーブのことを指します。またボールの横を捉えるもの、上を捉えるものなど種類も多くあります。しかし、それらのチキータを身に付けるのは難易度が高く、初中級者の選手には難しい技術です。

今回は、そんな初中級者でも使いやすい繋ぎのチキータについて説明します。

この繋ぎのチキータを身に付けることで、相手のミスを誘ったり、4球目攻撃に繋げたりと、試合の中での戦術の幅を広げることができます。

繋ぎのチキータのポイント

瀬能:それでは具体的に繋ぎのチキータを打つためのポイントを説明していきます。

まず、ふつうのチキータをする際にも重要になってくることの一つで、身体をボールに近づけることが大切です。しかし、試合の中でしっかりとボールに身体を近づけるということはなかなか難しいので、ここからは近づききれなくても繋ぎのチキータを打てる方法を教えたいと思います。

次に、ラケットの動かし方についてです。繋ぎのチキータをするときにはラケットヘッドを真下に向けてボールに近づくようにしましょう。こうすることで、ボールに身体が近づききれなかったとしてもボールをすくい上げるようにしてチキータをすることができます。

そこから、スイングは前方向ではなく、横方向にスイングし、ボールを上に持ち上げることを意識してください。このように横方向にスイングすることで、スピードが出ずに、安定した軌道で相手コートに収まるチキータをすることができます。

また、ラケットを横方向にスイングするために、肘は少し上げて、前腕が台に垂直になるくらいにするとよいでしょう。

実際の練習動画 2:31~

ラケットの角度と返球の位置

瀬能:最後により安定して繋ぎのチキータを入れるための方法を2つ紹介します。

1つ目にラケット角度についてですが、相手のボールが下回転の時はラケット面を上に向けて、横回転の場合はラケット面を少し被せて、上回転の場合はさらに被せてボールに近づくようにしましょう。


ラケット面は回転に合わせて調整しよう

このようにラケット面の角度は相手のボールの回転に合わせて調整できるように練習するとよいでしょう。

2つ目は返球位置です。これはあくまでも”繋ぎ”のチキータですので、ミスしてしまっては意味がありません。深い位置を狙うと少しのずれでミスが出てしまいます。そのため返球の位置が深くなりすぎないように注意しましょう。

これらのことを意識して、繋ぎのチキータをマスターしましょう。

実際の練習動画 5:51~

動画はこちら 【卓球】チキータに挑戦してみたい方必見!つなぎのチキータ解説!

瀬能卓球チャンネル

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【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座


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