卓球技術・コツ 【卓球技術】ループドライブに対するカウンター フォア・バックそれぞれで大切なポイントは
2021.07.16
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
上級者との対戦では、ブロックだけでなく、甘いボールは積極的にカウンターしにいく姿勢が大切です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第7回では、ループドライブに対するカウンターのコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
ループドライブに対するカウンター
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回はループドライブに対するカウンターについて解説していきたいと思います。
バックとフォアについて順番にポイントを解説していきます。
バックでのカウンター
瀬能:まずはバックにループドライブが来た時のカウンターについて説明します。
カウンターをするときに一番注意しなければいけないのはオーバーミスをしないということです。ループドライブは想像よりも回転がかかっていることが多いです。
そのため、まずは自分が思っているよりもかなりしっかりと面を被せてあげて、ボールを上から押さえてブロックすることが大切です。
そして、ブロックの状態を作ってあげます。次に考えることは打点です。バックカウンターの打点は、台についてすぐではなく、上がっている途中を狙います。
バックカウンターで一番大切なポイント
瀬能:バックカウンターをするうえで一番重要なポイントは、ボールとラケットが当たっている時間を短くすることです。
ボールを長く持って押すようにに打球してしまうと、相手の回転の影響を受けてオーバーミスにつながります。
そのため、バックカウンターをする際には、当たる時間をできるだけ短くして、弾くような感覚で押し出すことが重要になってきます。
また、ラケットが下から出てしまうとオーバーミスしてしまうので、ラケットの位置は必ずボールの上から出るように気をつけましょう。
実際の練習動画 2:36~
フォアでのカウンター
瀬能:次にフォアにループドライブが来た時のカウンターについて説明します。
フォアでカウンターをする場合、スイングが大振りになったり、待ちすぎてしまったりすると、ループドライブは伸びてくるため、打点が遅れたり、角に当たったりといったミスになってしまいます。
そのため、コンパクトなスイングで、待ちすぎないようにして打球するように意識しましょう。
打点は、スマッシュでカウンターする場合には頂点の少し手前で、ドライブでカウンターする場合にはバウンドしてすぐの上り際で打球するようにしましょう。
実際の練習動画 4:28~
打つ際の注意点
瀬能:打つ際に注意することとして、スイングだけでなく、身体の動きもコンパクトにしてあげることを意識することでよりオーバーミスを減らすことができます。
また、相手がループドライブをしたらすぐに落下点まで移動することも大切です。
これらを意識してフォア、バックともにループドライブに対するカウンターをマスターしましょう。