卓球技術・コツ 【卓球技術】絶対にミスしないループドライブを打つための3つのコツ
2021.06.26
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
上級者は、どんなに難しいボールに対しても質の高いループドライブで返球することができます。こうした質の高い繋ぎのループドライブがその後の展開を有利にします。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第4回では、ループドライブのコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
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ループドライブを使う場面
瀬能吉紘(以下、瀬能):ループドライブを使う場面としては、相手のツッツキが厳しく切れていて、それを確実に返球したいときや、自分の打ちやすい打球位置からずれてしまったときなどが挙げられます。
このような場合に、高くて緩いボールで安定して相手コートに返すための技術がループドライブです。
ただし、単に高くて緩いだけだと相手に強打をされてしまうので、強烈な前進回転をかけることで相手がブロックをしても浮いてしまう、カウンターミスをしてしまうような打球をしましょう。このように、ループドライブはチャンスを作ったり、相手のミスを誘ったりするための技術でもあります。
ループドライブのコツ
瀬能:ループドライブを打つときのコツの一つ目は、ボールを体の横まで引き付けることが大切です。通常のドライブは体の前で打球しますが、ループドライブを打つ際にはしっかりとボールを体の横まで引き付けてから打球するようにしましょう。
二つ目のコツは、打つときに膝を曲げて、膝を使いながらドライブをすることです。こうすると前進回転もかかりやすく、きれいな弧を描くドライブになります。
三つ目のコツは、打つときにラケットのスイングをいつもよりも上に振ってやることです。ループドライブは高さが必要ですので、上方向にスイングをすることで安全にネットを超える打球をすることができます。
実際の練習動画 2:21~
トップ選手のループドライブ
瀬能:補足になるのですが、ここまでは高くて緩いボールをループドライブと紹介してきましたが、現在トップ選手の間では、低くて遅いドライブのことをループドライブと呼ぶことも多いです。
しかし、初級者・中級者の方は、ドライブをできるだけ回転をかけて、高く上げ、安定してネットを越えるループドライブを打ってもらった方が良いと思います。
その理由としては、初級者・中級者ではまだ安定してドライブを打つことができていない方が多いので、高く打つように意識していないと、ツッツキが思ったよりも切れていたり、打球のタイミングがずれてしまったりでミスをしてしまう可能性が高いからです。
最初は絶対にミスしない高いボールから練習するようにしましょう。