卓球技術・コツ 【卓球技術】フォア前レシーブが劇的改善 順横回転&逆横回転に対する流しレシーブのコツ
2021.09.17
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
レシーブが苦手な選手にとって、相手の回転に逆らわずに無理なくレシーブをすることができる流しレシーブは非常に有効な一手です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第13回では、フォア前に出された横回転サーブに対する流しレシーブのコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
順横回転に対する流しレシーブ
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回はフォア前に出された横回転に対する流しレシーブについて解説していきます。
まず、相手のサービスが順横回転のときです。順横回転に対して流しレシーブをするとボールは相手のバック方向に飛んでいくため、初めから相手のバックを狙うとバック側に飛び過ぎてオーバーミスしてしまいます。そこで、少しミドルを狙うように流しレシーブをすると丁度相手のバックに返球することができます。
図:対順横回転サービスに対してはミドル(赤丸)を狙うように流しレシーブ
また、順横回転を流しレシーブするときに注意してほしいポイントとして、ボールの後ろを真横方向にスイングするのではなく、ボールの内側を捉えるようにスイングするようにしましょう。その際、返球を安定させるためにもスイングスピードはあまり早くならないように注意しましょう。
実際の練習動画 5:00~
逆横回転に対する流しレシーブ
瀬能:次に逆横回転に対する流しレシーブについて説明します。
逆横回転に対して流しレシーブをすると、順横回転のときとは違って回転に逆らうようにスイングすることになるため、反発が大きくなってボールが飛んで行ってしまいオーバーミスが増えます。そのため、少し上から押さえ込むようなイメージでスイングすると安定して返球することができます。
また、逆横回転をレシーブすると相手のフォア側に飛んで行ってしまいます。そこで、逆横回転を相手のバック側に流しレシーブしたいときには、相手のバックサイドを切るくらいに厳しいコースを狙うつもりでレシーブすると丁度バックに送ることができます。
図:対逆横回転サービスに対してはバックサイドを切るくらい(赤丸)を狙う
これらのことを意識して、皆さんもぜひフォア前横回転に対する流しレシーブをマスターしましょう。