卓球技術・コツ 【卓球技術】初級者から上級者まですべての選手に有効 サーブからの“必殺戦術”
2021.08.04
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
初級者から上級者まですべての選手に必要なのはサーブからの戦術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第9回では、サーブからの戦術のコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
サーブからの戦術
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回は初級者から上級者まですべてのレベルの選手に役立つおすすめのサーブからの戦術を紹介したいと思います。
その戦術とは、バッククロスにナックルのロングサーブを出して、その後を三球目攻撃するというものです。
ナックルのロングサーブの特性
瀬能:ナックルのロングサーブは当てるだけだと落ちてしまいます。そのため、相手は少し持ち上げるようにしてドライブでレシーブしてくるか、もしくは浮いたツッツキでレシーブしてくることが多いです。
どちらにしろ、少し高いボールで返ってくるので、それを三球目攻撃します。ドライブで返ってきたらカウンターで、ツッツキで返ってきたらドライブやスマッシュで返球するようにしましょう。
実際の練習動画 1:12~
ナックルのロングサーブを出す方法
瀬能:初級者の中にはサーブに回転をかけて切れたサーブを出すのが苦手な人も多いと思います。そんな人でもナックルのロングサーブは覚えやすいサーブになります。それにナックルのロングサーブはスピードも出しやすく、深いところに出すのもやりやすいです。
また、このサーブの質を高めることで、中級者、上級者の選手であっても強くは打てず、持ち上げてくるのでカウンターで三球目攻撃を狙うことができます。
実際の練習動画 3:20~
ナックルサーブを出すコース
瀬能:このナックルのロングサーブを出すときは、必ず相手のバックのコーナー奥深くに出すようにしましょう。これが浅くなってしまうと、ナックルの効果が半減してしまいます。
浅くなってしまったナックルは相手も詰まることがなく、ドライブで持ち上げたり、ツッツキを浮かしたりなどの甘いレシーブはしてくれません。
このように、ナックルのロングサーブは出しやすいわりに効果的なサーブになりますので、これらを意識してぜひナックルのロングサーブからの三球目攻撃をマスターしましょう。