卓球技術・コツ 【卓球技術】横回転に対するツッツキレシーブ ポイントは“打点”と“捉える位置”
2021.06.13
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
順横回転サーブに対するレシーブは、試合の中でも最も使う機会の多いレシーブの一つです。横回転に対してフリックや、チキータだけでなく、ツッツキで返すこともできるとレシーブのバリエーションが増え効果的です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能クラブ・瀬能吉紘コーチ)」の第2回では、順横回転サーブに対するツッツキレシーブのコツと練習法を、瀬能クラブの瀬能吉紘さんの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
順横回転サーブへのレシーブ
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回は順横回転サーブをツッツキで返球する方法を解説していきたいと思います
通常、横回転サーブに対してはツッツキをしないようにというのが基本にはなってきます。しかし、ツッツキで返球したい場合や、ツッツキが効果的な場合は、横回転や横上回転に対してもツッツキで返球しなければいけない場面も多々あります。
打点はバウンド直後か上がり際
瀬能:まずはフォアでの順横回転サーブに対するツッツキについて解説します。
打点は、バウンド直後か上り際を打球するように意識してください。
横回転や横上回転はレシーブすると上に飛んでいくので、通常のツッツキの角度を出すと、ボールは上に浮いてしまいます。それを防ぐために、バウンド直後や上り際を狙って上から押さえ込むようにしてツッツキが飛んでいかないようにしましょう。
実際の練習動画 1:21~
ポイントはボールの横を取ってやること
瀬能:もう一つ意識してほしいことは、ボールの外側の横を取ってツッツキするようにすることです。
内側でもいいんですが、内側はラケット角度を出すのが難しいので、外側を取る方が簡単だと思います。そして横を取ったうえで、ボールが浮き上がらないように押さえるためにも、インパクトを強くすることも意識してください。
インパクトを強くすることで、下回転をツッツキするときよりも強く下回転が入ったツッツキになり、相手も持ち上げてくる可能性が高いので、次の4球目がやりやすくなります。
実際の練習動画 2:26~
バックでのツッツキ
瀬能:次にバックでの順横回転へのツッツキのやり方を説明します。
バックで順横回転をツッツキするときも、フォアの時と同じようにボールの横を取ってやることを意識してください。
ただ、フォアの時とは違ってバックの場合はボールの内側を取ってやる形でツッツキをする方がやりやすいかと思います。
打球点はフォアのときと同じでバウンド直後や上り際を狙ってください。
またバックの時にはスイングが大きくなってしまいがちななので、当たる瞬間に少し止めるようなイメージで少し小さめでインパクトをすることをおすすめします。
実際の練習動画 5:55~
ツッツキのコース
瀬能:初めに練習をする際はフォアはクロスに、バックはストレートにツッツキを送るとやりやすいと思います。
慣れてきたらどのコースにも打てるように練習をしていきましょう。